新しい世界で今度こそ幸せをつかみたい

ゆたぽん

32話

10階のボス部屋をクリアして11階からは森林に覆われているフロアーになった。

蛇や蜘蛛などに似た魔物が出るようになり、岩に扮した装甲の硬い魔物が出るようになった。
魔物のレベルは初めは高かったので、一度魔物を全滅し攻略をしていった。

「ラビさん、左上のナーガとその脇に毒蜘蛛がいるので私が下に落とすのでお願いします。
右の方のロックゴーレムは私が行きますので。」

「はーい、マスター。行ってきまーす!」

そう言って2体の魔物(3メートル程)を風圧で下に落とすと、二手に分かれ魔物を倒していた。
ラビさんは攻撃がどうしてもツノになってしまうので装甲の硬い魔物は苦手であり、木の上にいる魔物でも比較柔らかい魔物の方が戦い易い。
素早く移動し戦っているが、あまりに高い所にいる魔物に対しては攻撃が出来ないでいた。

今後の事を考えると、そろそろ魔法の使える魔物や空を飛べる魔物ををティムしたいと思い、ナビさんに相談してみると、それならドラゴンが良いとのこと。

残念ながら今いるフロアーにはドラゴンは出てこないので、今後のフロアーで検討して行くことにした。

今後の事もあるので直ぐに攻略をしようと思っていたがナビさんより、この先に森林のフロアーがあるか分からないので、薬草や食べれるキノコ、野菜などを補充し、マジック空間での栽培とインベントリのストックを勧められた。

ナビさん曰く、

「マスター、ここのダンジョンは10階毎にに景観が変わるようになっている可能性があります。そのため、次は火山や雪山、毒沼や水中などと言った環境が次のボス部屋まで続く可能性があります。しっかり準備することをお勧めします。」

との事。
それと、フロアーによっては稀にだが行動に縛りがあり、ボス部屋をクリアしないと移動できなくなる場合もあるそうだ。
縛りというのは、フロアー移動不可だったり魔法禁止、アイテム使用不可など制限がかかる事があるそうだ。
ただし、安全地帯にいる時は他のフロアーには移動出来ないが、魔法やアイテム使用出来るようになっているとの事。

縛りがある分、そのフロアーを攻略するとレア度の高いアイテムを手に入れる事が出来るそうだ。

毒や麻痺を使う魔物も多い為、ドロップアイテムで状態異常回復のアイテムを手に入れる事が出来るので、私は問題ないが、今後ティムする魔物を増やしていくのであればストックは必要なので、1ヶ月ほどアイテム集めに没頭し、攻略を進めていった。

数年なら問題ない程度にアイテムも素材も集まり、マジック空間の中での栽培も順調に進んだ為、いよいよボス部屋に挑む事にした。

そして今回はラビさんも一緒に戦いたいと希望があったので、一緒に部屋に入る事にした。

そしてボス部屋の扉の前に立ち、ドアに手をかざすと、


[挑戦者を確認。この部屋は6人まで挑戦可能です。制限はありません。挑戦しますか?]

と、前回と同じだったので、ハイと答えると扉の中に吸い込まれた。

中には大きな蜘蛛の巣が張り巡らされていた。そして中央には大きな毒蜘蛛がおり、周りを囲うように大量の蜘蛛やムカデのような魔物が蠢いていた。
ランクはB〜Sであり、兎に角びっしりと黒や赤、緑など様々な蜘蛛たちがカサカサとわんさかいた。

…正直とっても気持ち悪い。

「…ラビさん、正直言ってあの中には私は行きたくありません。次のボス部屋は一緒に戦うので、私が倒しても良いですか?」

「うん。アレの中には入りたくない。マスターよろしく〜。」

ラビさんの許可も出たところで、ナビさんに、

《ナビさん、ここで強力な魔法を使っても問題ないですか?一息に燃やしたいのですが…。》

《イエス、マスター。ダンジョン内は地上と違い壊れても復元されます。
何の問題もありません》

元々、ダンジョンのシステムとして、魔物や侵入してきた生き物から魔素を取り込み循環させているので壊しても自然と直るとのこと。

特に今いるダンジョンは魔物のレベルが高いので、濃い魔素が溜まっているので今の私でも全力で魔法を使用しても平気なんだそうだ。

それならばと、ラビさんには一度影に入ってもらい私は手を前に出し、風と炎をイメージして、

「風よ、炎よ全てを燃やしてください。トルネードバースト!」

と唱えると、突き出した手のひらから竜巻が発生しその周りを青白い炎が渦巻きながら蜘蛛の巣に向かい蜘蛛たちを巻き込みながら宙を飛んでいた。

気持ち悪かったので一気にボス部屋の中を炎で埋め尽くした。
蜘蛛たちは何も出来ず、一瞬で焼き尽くされ、お金はギルドカードに、ドロップアイテムはインベントリに入ってきた。

「…ふう。足が多い生き物は苦手ですね。本当に気持ち悪かったです。」

ボスを倒し、扉が出てきたので入ると、魔法陣とまた銀の宝物があった。
今回はシンプルな銀の腕輪であり状態異常耐性+1が付いていた。

とりあえずインベントリに入れた後、体力的にには疲れていなかったが、精神的に疲れてしまいマジック空間でラビさんの毛並みに癒されながら、暫し休憩したのであった。


?ダンジョン 20/100

「新しい世界で今度こそ幸せをつかみたい」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く