新しい世界で今度こそ幸せをつかみたい

ゆたぽん

31話

ダンジョンに入ってから約1カ月がたった。
どのダンジョンにも最下層まで降りるには間にボスが出て、そこを倒すと攻略難易度が上がるフロアーに降りる事が出来るとのこと。

ボス部屋は、きりの良い階数に設定されており、5階ごとか10階毎になっているそうだ。
ボス部屋がなければ階段で下の階に降りるシステムになっている。

ボス部屋をクリアするとテレポートする魔法陣があり、下層に行くか1階でに戻るかの選択があるとの事。
下層に行けば行くほどテレポートする場所は増え、クリアしたボス部屋の前後にある安全地帯に行けるようになるそうだ。

私のいるダンジョンはどうやら10階毎のようで5階には階段があった。

とりあえず、ラビさんのレベル上げを中心に動いていたが、一階の魔物を一掃したところ、次に出てきた魔物のレベルはDランクだったので、ナビさん曰く暫く放置されていたダンジョンなので一時的に魔物のレベルが高かったんだろうとの事。

それでも1階でDランクが出るのは高ランクのダンジョンの可能性が十分あるそうだ。

初めてのダンジョンで不安がないわけじゃないけど、今では仲間がいるので楽しく探索を進めている。

1階から10階までは草原の様なダンジョンであり、区切りがないフロアーだった。
魔物もスライム、ゴブリン、ウルフなど比較的弱い魔物ばかりだったので、問題なく攻略できた。
途中に噴水湧き出る安全地帯や、小屋の安全地帯などがあり休憩しながら攻略していた。

初めて噴水を見たときは驚いたが、ダンジョンですから、とナビさんより言われた。

HPやMPを回復してくれる魔法陣など様々な仕掛けがあり、罠や隠し部屋は下層になるほど危険が増すそうだ。

それとナビさんはとても優秀で、一度マッピングしたフロアーであれば罠や隠し部屋、回復ポイントを随時更新できるとの事。

ただ、ダンジョンの至る所にギルドカードが落ちており回収しておいた。
ナビさんが、谷から落ちたりしてダンジョンに入ってしまい、帰れなくなったのだろうと教えてくれた。
回収する義務はないけど、以前ギルドの説明の時に出来るだけ回収してと言われていたので、つい回収していた。

それにラビさんのレベルもだいぶ上がり、ラビさんだけでも魔物を倒せる様になってきた。
だいぶステータスも上がり、レベルも上がらなくなってきたので、いよいよボス部屋にトライする事になった。

名前 ラビ
性別 女
種族 ホーンラビット上位
レベル 82/150
ランク C
年齢 0歳
HP 1843/1843
MP 1371/1371
固定スキル
なし
スキル
一撃必殺 危険回避 Max 俊足 Max 状態異常耐性 3 身体強化 2 危険察知 2 
加護
なし
契約者
カミーユ

魔法は使えないが、スピードと角の一撃必殺で魔物を倒す事ができていた。
ナビさんの話だと魔法も教えれば覚える事が出来るそうなのだが、私は感覚で覚えているため教える事が出来ない。

例えば、魔力循環の説明をした時も、

「良いですか?体の中にポカポカするところがありますよね?
それをグーっとして、中から外に向かいバーっとして、漏れない様にぐるぐる回すんです。」

と言うと、ラビさんに、

「マスター、ポカポカはわかるんだけど、グー?バー?わかんない…。」

と泣きそうな声で、言われてしまった。ナビさんにも相談したが、基本ナビさんは魔法を使うわけではないので教える事が出来ないそうだ。

そんなわけで、一旦ラビさんに魔法を教える事は保留にしておいた。

そしてボス部屋の前に到着した。
ナビさんの話によると、ボス部屋に挑戦出来るのは1パーティーだけであり人数も制限されるとの事。

大体は6人までの部屋が多く、稀に1人で攻略や魔法禁止などの条件があるそうだ。
その為、ダンジョンを攻略するには4〜6人程でパーティーを組む事が多いとの事。

ティムした魔物は影に入れたままなら数に含まれないが、途中からでも出すと数に含まれるそうだ。

今回は初めてのボス部屋であり、暫く開けられていない為、強力な魔物がいる可能性があるので、今回はラビさんには影で待機してもらいトライする事にした。

扉の前は広場になっており、本来ならボス部屋にトライする冒険者の待機場所になってるとの事。

そしてドアに手をかざすと

[挑戦者を確認。この部屋は6人まで挑戦可能です。制限はありません。挑戦しますか?]

と、無機質な声がしハイと答えるとドアの中に吸い込まれた。

その瞬間、禍々し威圧を感じた。
タイル張りの廊下があり、真ん中に闘技場の様な場所があった。
そこにはゴブリンキング、ゴブリンクイーンの姿があり周囲には数十体のゴブリンがいた。

遠目から鑑定してもランクA〜Sあり、ナビさん曰く、ここも暫く放置されていたので、ボスのレベルも高いのだろうとの事。

私は久しぶりに全力を出してみることにした。
インベントリより谷で愛用していた刀を出し、手に握る。
打ち終わった時に名前を付けますか?とでたので黒鉄(クロガネ)と名付けた漆黒の刀だ。

身体強化をした後は一瞬で終わった。
闘技場内に入ると私はすぐに魔物の背後に回りそのまま首を切り落としていた。
魔物たちは何が起きたかわからない様で、一歩歩くと次々に首が落ちて行った。

一度刀を振り、カチンと刀をしまう音がしたかと思うと、そこにいた魔物たちは次々に消えていき、ドロップアイテムはインベントリに、お金はギルドカードに入ってきた。

「ふぅ、このレベルなら問題ないですね。
ただ、どんどん強くなる様ですし、気を引き締めていかないといけませんね。」

と、独り言を言っていると闘技場の奥に扉が出きた。
そこに向かいドアを開けると手前に銀の宝物があり、奥には2つの魔法陣があった。
宝箱の中身は上ポーションが10本と、上マナポーションが10本入っていた。

魔法陣は赤と青があり、赤は下層へ、青は1階へ戻れる様だった。
ボス部屋をクリアしていけば移動する場所の指定が出来るようになるそうなので、無理せず攻略していくことにした。

?ダンジョン 10/100

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