新しい世界で今度こそ幸せをつかみたい

ゆたぽん

12話

ヤバイ、ヤバイ!ぐんぐんと下に引っ張られている!探索したら地底までは数100キロ以上ありそうだし、そこまでの距離に届く何かを持っている魔物の大きさなんて考えただけでゾッとする。
少なくともこのまま飲み込まれたら死が待っている…。まだ死にたくない!こんな所で死んでなるものか!と思い、足に絡みついている何かを振りほどこうとジタバタするも、ガッチリ掴まれていて取れず、仕方なく足は捨てる事にした。幸い掴まれているのは左の膝下、無くなっても後で治せば大丈夫…。
そう思い、身体強化を左膝下以外にかけ必至に崖に拳を突き立てた!ブチブチッと切れる音と共に痛みが駆け抜けだが掴まれた何かはなくなり、激痛の中マジック空間を発動させその中に逃げ込んだ。

「グッ、と、とりあえずエクストラヒール!」

毎日回復魔法を使ってたおかげてスキルMaxになっており、本来なら神官の一部しか使えない回復魔法を使用し無くなった足を再生した。

「ふぅ、やっぱり魔法って便利だよね。それはさておき、何でこうなったんだろう。やっぱり私がいけないんだろうな…。バチが当たったんだろうな…。偶然こっちの世界に来れて、若返ったし、借金も無くなったし、身内に迷惑をかける事も無くなったから自由だし…。一からやり直ししたくて僕って言ってたけど…はぁ…私は何処にいたってグズで居るだけで迷惑な存在なんだな…。」

実際トロイ伯爵にとって私は男児で生まれた為、今まで生かされていたんだろう。それもレオナルドが無事に成長してる為要らなくなり、今回ココに来るついでに始末をしたんだろう。このまま死んだ方が誰にも迷惑をかけなくていいんじゃ…。と考えていたが、

「…死にたければ必至になって崖に捕まったりはしない。生きたいんだ…。生き抜いて誰にも迷惑をかけないぐらいに強くなれば良いんだ!伯爵だって私は死んだと思ってるだろうし、生き抜いてこの谷から這い上がってやる!どうせ家族はこの世界にもいないのだから、足掻いて自由になってやる!」

考えがまとまり、今後のことをかんがえはじめた。今いるマジック空間はMPを消費して居続けることが出来る。つまりはMPが無くなれば出なければならない。MPを回復するには回復アイテムを使用するか休憩して貯めるかである。魔法で回復速度を上げる事もできる。
稀にマジックアイテムで回復する道具もあると本には書いてあった。今後の事を考えてそのマジックアイテムが欲しいところだが、今の私には手に入れることは出来ない。
そもそも長い時間マジック空間の中に居たことがない為どのくらい入れるかわからない。
ただ今、私がマジック空間に入った場所が悪い。空中にいるので、万が一外に放り出されたらMPがない状態では危険である。
一度地上に戻ろうかと考えたが、祖先の勇者の言葉を思い出し、ここで強くなってから地上に戻ろうと考えた。
そこで私は探索スキルを使いながらゆっくり地面にに向かっていった。
捜索スキルは半径10キロくらいはわかるのだが、強い魔物は数秒かからず近づいて来る。
マジック空間に出入りしている中でスキルが増え、危険回避と隠密を手に入れてからはかなり下に下るのも慣れ、日の感覚がないからわからないが数日はかかって谷底に着いた。
崖に沿って降りたため谷底に着いてからは真っ暗の中、崖を掘り始めた。魔物の氾濫が結界によって抑えられてるのであれば、勇者の結界は地中にも影響をしてるのではないかと考えたためである。
掘った穴を強化して固定しながら進める事数メートル後ろから強烈なプレッシャーを感じマジック空間の中に逃げ込むと、ドン!音がした。
暗すぎて見えないのだが、ドン!と音がしたのは手前の方だったので恐る恐る空間から出でライト!と唱えるとそこにはタコの足の様な物が蠢いていて、そこから先には来れないみたいだ。やはり結界は地中にも影響を与えている様だった。そうして安全地帯を手に入れた私は一度ステータスを確認し、これからをどう過ごすか考えた。

名前 ノエル
性別 男性
種族 人族
レベル 11
年齢 9歳
HP 304/304
MP 1282/1349
固定スキル
性転換 隠蔽 全言語取得
スキル
回復魔法 Max 生活魔法4 マジック空間 4 状態異常耐性 4 スキル・経験値倍加 *** 魔力探知 4 念話 2 捜索 4 剣術 2 体術 Max 精神耐性 Max 身体強化 4 危険回避 2 隠密 2 
加護
時空の女神 

*スキルは5段階まであり5になるとMaxになります。
10歳前後の平均ステータスはHP・MP50前後、固定スキル持ちは百万人に1人いるかどうか、スキルは1、2個持っていて、経験によって増える。10歳前後で加護持ちは居ない。大司教クラスや冒険者のS級クラスでないと持っていない。


「新しい世界で今度こそ幸せをつかみたい」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く