A Lifeオブchange

ミラRISE

エピソード13

服装はノースリーブのカジュアルワンピースを着ていた。腰にはモコモコした肩掛けの可愛いポシェットをかけ、靴はスニーカーを履いていた。

「似合ってるね、美紅ちゃんは将来美人妻決定だね」
「そんな…お兄ちゃんもとてもカッコイイです!」
「そう?ありがと」

可愛かったので頭を撫でてあげると、恥ずかしがりながらも手を押し上げる勢いで背伸びをしてきたので髪が乱れないし程度で撫でた。やはりここでも全員で写真を撮りまた数人とメアドを交換した、服も何着か家に送るとのことだ。優しい人ばかりでよかった…

※遊園地は別エピソードで書きます。

美紅ちゃんとたくさん遊んだ後お腹がすいた頃に、前夜祭の招集がかかった言われた場所に行くと。たくさんのサポートメーカーのお偉いさんやゲームfreekingdomの重役関係者そして、最大のゲストである大会参加者の12人が揃っていた。自分たちが最後だったらしく、恥ずかしがり屋の美紅ちゃんは自分の後ろに隠れた。そこでマイクが入り開会を伝える放送がなった。

「どうも皆さんこんばんは〜、今日はご集まり頂き誠にありがとうございます。本日は自己主張と関係作りのために開催されたものです、どんどん自己アピールして言ってくださいね〜」

気軽な挨拶のはずが内容が内容なだけに雰囲気が重くなった、そう言えば11人のプレイヤーは何処だろうそれらしい人は見えないな…

「なおプレイヤーの方々は分からないようになっておりますので、契約を結びたい方はより早く『相手を見て』はなしかけてください〜。それではこれより前夜祭を開始しま〜す」

最後の「す」を言い終わる前に大企業のサポーター契約の人達が全員、キョロキョロと縛り付けるような目で辺りを見回し始めた。そして誰か最初に見つかったようだ、人だかりが出来その真ん中で2人の男女が握手していた。そのプレイヤーは『梔子の水晶』を手にした「榊棗さかきなつめ」という女性だ、これはプレイヤー名ではなく契約した本名だ。
その女性は幼さの残る低身長でスレンダーな人だ。この人は主に『陽陽術ようみょうじゅつ』を使う人だ陽陽術はバフとデバフを使うもので、闘いに使っていたのは強大なデバフをかけボコボコにしていた。本人とキャラがほぼ同じなのですぐ見つかったようだね、まず1組決まった。それから続々と契約が済んでいく、その中にはワイズさんやエイリスさんもいた。美紅ちゃんはトッププレイヤーの名前が出る事に凄くソワソワしている、試しに話しかけるのもいいかも知れたい。そして近くにいたワイズさんに話しかけた。

「こんにちはワイズさん」
「ん?こんにちはどうかなさいましたか?」

返事をしながら振り向き目が合うと、一瞬固まり大声で一言…

「ラ!ラインさん!今日は参加されてたんですか!」
「ちょっと声が大きですよ、まあ元々参加する気はなかったんですが妹と遊ぼうと言うことでついでとして参加しました」
「えっ、ついでって…」

「それよりも先日はすみませんでしたぁぁぁ!」

普通に会話をしたと思っていたのに、急にまた大声を出して土下座し始めた。こんな人前でされては困るのでやめてもらった、なぜ急にそんな事をするのか聞いてみると「自分の感情のまま当たっていたので…」との事だった。

「大丈夫ですよ、それよりも紹介しますね。私の妹の美紅ちゃんです」
「よ、よろしくお願いします」

美紅ちゃんはモデル並みのルックスをしていて、なお有名人のワイズさん(渡里焉わたりいずく)を前に恥ずかしいのかモジモジしている。
それを見たワイズさんは固まり…

「か、可愛いぃぃぃ」

正直こんな反応するとは思わなかったので少し引いてしまった、確かに可愛いが13歳と20後半の男性だ年の差的に怪しくなる。あんな大騒ぎになってては人目を引いてしまった、人目が集まったのは自分ではなくワイズさんでもなく美紅ちゃんだ。自分はあまり人目がすきではないのでワイズさんに美紅ちゃんを預けて、食べ物を取りに行った。

食事をトレイにのせ彩とバランスを揃えていく、ここにあるものは美味しいものばかりだ。だけど庶民料理しか食べてこなかった自分にはあまり合わないので、味の良さを崩さずに見栄えよく食べやすいようにする。そんな事をしていると1人の女の子が来た、その子はどこかで見た事がある様な…

「こんにちは、いえお久しぶりです」
「お久しぶりです?」
「覚えてはいらっしゃいませんか?大勢並んでいるのに悠々と眠る様に立っていたじゃないですか」
「ああ、あの時の…あの時は本当にすみませんでした」
「いえいいんですよ!(かっこよかったから)」
「ん?それよりも貴方は…」
麻戀まれん美未奈みみなです」
「すみません、それで美未奈さんはどうしてここに?」
「えっと、一応親が麻戀まれん財閥の現当主なので公式でサポートするプレイヤーをみつけようと思ったのですが、それが他の所に全員取られてしまいましてね」
「ん?もう全員契約が済んだんですか?」
「いえあと一人おられるのですが、それが『鬼神神威』や『平和の執行官』と呼ばれるひとで仮面をつけていて誰かわからないのですよ」
「あ〜、一応大会参加者ですが他に仮面をつけた人は知りませんね」
「貴方も参加者…って!貴方じゃないですか!」
「ん?でもその何とか神威っていうのはしりませんよ?」
「それはプレイヤー名が分からないからです、それで私と契約してくださいません、か?」

「は、はいよろしくお願いします?」

それは恋愛の選択肢の中のひとつの出会いであった。

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