A Lifeオブchange

ミラRISE

エピソード10

今まで狩りをしていた源樹林と違いとても殺風景な平野が広がっていた、すると1つのパーティーが湧いてすぐのホブゴブリンを倒そうと近寄っていた。だがその進行はホブゴブリンの目の前で止まった、それはパーティーの目の前に刺さった矢のせいだ。行く手を阻む矢の尾には1枚の札が着いていた、それは魔法、魔術と違う術のひとつ『陰陽術』の起爆札だ。

「ありがとさん、見つけてくれてありがとな〜」
「なっ!こいつは僕達が見つけたものだぞ!」
「何?喧嘩売ってんの、俺らがプリズン・フ・ニーズの第3陣営ブラッド・ニーズだと知って言ってんの?」
「でも!僕達が先に…」
「狩りなんて先に倒したほうのものだろ」

ブラッド・ニーズの隊長らしき男は先に来たパーティーに言い残すのとホブゴブリンと対面に構えた、流石にこれは酷いと思ったらワイズさんからある提案をされた。

「ラインさんあのゴブリンここからやれますか?」

その顔には苛立ちと悲しみが浮かんでいた、多分ではあるが自分の仲間がこのような行動を取っていたことからだろう。
提案通りこの距離でも倒せる武器、石の剣を取り出し自分に強化魔法を掛ける。PowerPointUP『1』を掛け狙いを定め2歩助走をつけ、投げる。ゴブリンの頭に吸い込まれるかの如く一直線に飛び頭を貫き、そのまま地面に深々と入り込む。頭を貫かれたゴブリンはクリティカルが入りhitpointゲージが全て黒で染まる。

「誰だ!俺の獲物を奪った奴は〜」
「あれ?先に倒したほうのものだろ?って言っていたのは何方でしたっけ…」
「お前か…ってワイズさん!何でここに!」
「それは俺のクランの奴が何処かで狩場を占領してるって情報が入ったからだよ!」

いつもと違い荒らげた声を出し怒りを露わにしていた、これでは行けないと思い止めようと声を掛けるとこちらを睨んできた。警戒心が生まれ瞬時に蹴りを入れ数メートル吹き飛ばした、謝ろうと思い口を開いたが出てきたのは自分でも思いもし無い言葉が出てきた。

「あなたがそんな態度でいいんですか?少なくともあなたが管理又は監視を少しでもしていれば、この様な事態は起こらなかったのです。それをことを起こした下のものに全て擦り付けるように、少しは自分にも罪があると感じて下さい。自分が抑えられないなら子分なんて作らないでください」

途中から止められることが出来ないと思い全て言いきった、すると荒らげていたワイズさんは穏やかになり反省していた。だが一番大切なことが片付いていなかった、元凶である男の方を向くと男と他10名程が土下座していた。

「……何してるんですか?」
「「「これ以上もうしません、ですのでどうかライフだけは!!」」」
「別に殺すわけではなかったのですが誓って貰えるなら大丈夫ですよ」
「「「ありがとうございます!!」」」

そう言い切ると全員走って消えてった…
1番意味が分からないのだが、まあ一件落着でいいのかな?それよりも

「どうしてそんなに離れてるんですか?」
「「「あっ!」」」

一緒に来ていたパーティーの人達は何故か10mは離れた所で集まっていた、なぜに離れる事があったのか…
するとワイズさんは一言「すみません先に落ちます」と言っていなくなった、相当落ち込んでいた。どうしようこのままではまた嫌われてしまう、それは嫌だそれだけは…

「取り敢えず事は解決をしたので私は帰りますね」
「あ、ありがとうございました」

挨拶をし自分の店に帰りそのままログアウトした。食事を取りお風呂に入る、湯上りにリビングのソファーへ腰をかけ熱を冷ます。すると夜11時だと言うのにインターホンがなった玄関をスクリーンで確認すると小柄な人が立っていた、玄関へ向かい扉を開ける。そこに佇んでいたのは小柄でややボサボサの伸びた青銀髪を垂らした、女の子がいた。リュックを背負て左手には紙を握っていた、手に持っている手紙を受け取り黙読する。そこには「天野仁奈あまのにいな」という名前が書いてあった、その名前には聞き覚えがあったそれは自分の父「楠薫くすのきかおる」の『妻』である自分の母の名前だ。そしてこの子は「天野美紅あまのみく」、そう血の繋がった義妹いもうとなのだ。そして文章にはあったことも無い母から裕斗に美紅を預けさせたいと言う内容が記されていた。会ったこともないのに横暴だと言うかもしれないだが、会えない理由を知っていた。前に1度父親の携帯に来た母の父への想いの綴られたメールを見た、離婚した理由は親の権力争いに巻き込まれ強制で婚約させられたからだ。
だが手紙には病死と書かれていた。そんな人を自分はほっとけなかった、なので美紅ちゃんを部屋に入れ余っていた部屋を美紅ちゃんに使ってもらうことにした。一応通う学校などの手続きは済ませてあるようなので良いが、くらい様なので明日サプライズで何か豪華料理を作って置いてあげよう。

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