A Lifeオブchange

ミラRISE

エピソード8

いつもの最寄りの駅から4つの駅を跨いで、学校近くの駅まで向かっている。いつもなら今日も頑張るぞ!と意気込む人や、反対にこれから1週間か…と途方に暮れている人がいる。だが今日は皆楽しそうに1日頑張るぞという感じを出しながらウトウトとしていた、だいたい分かるだろうけどこれはあのゲームfreekingdomの影響である。そして困ったことに吊革を握って立っていると横の女の子…うちの学校の制服の子が眠たそうにこちらへと重心を掛けてきているのだ。避けて倒すわけにも行かず無心で支えること10分、学校の近くの駅である(妃ノ崎きさきのざき)へと到着したが未だに意識がハッキリしてそうにないと言うよりこれ完全に寝てない?朝の混む時間帯の電車で寝るのは困るだけなのだが。
そして案の定その女子生徒が起きる前にドアが開く、多くの人が雪崩のように出ていく中、女子生徒の肩を掴み倒れない様に踏ん張る。
人の雪崩が治まる頃合を見計らって女子生徒を抱えホームへと駆ける、人はホームの改札へと向かったため今はとても人けが少ない。
取り敢えず起こさないと話が始まらない為揺らす、すると気持ち良さそうに体を伸ばし視線ずらして行く…あっ、目があった。
大体の流れでわかるだろう…その女子生徒は顔を赤くして走り去って行った、けど彼女どこかで見たことがあるような気がするんだけどな〜。

そんな朝の出来事が起こったあと、自分のペースで学校へと向かった。登校する生徒の中で男子はほぼ全員と言っていいほどうつらうつらとした足取りで、正門前の道を歩いている。ってあれ?先生達もかなり眠そうな人がいるな…

「知ってるか、うちの生徒会の一人が『メリットフェイズ』の第2班に所属しているらしいぞ!」
「は?メリットフェイズってなんや」
「今トップ争いをしている8つのクランのうちの一つなんだぜ」
「それってどんくらい強いの?」
「まだ分かんね〜よ」
「なんで?」
「ランキングが決まるの今週末の、大会で決まるんだよ。ちょうど8つのクランのリーダーや隊員が入ってるから、それで決まるんじゃない?」

答えが返ってきたが大した関心がないのか、適当な返事をしていた。そして一日が始まる、まあ授業中にfreekingdomの話をするやつの多いこと集中しずらいな。

一日の授業も終わり帰宅路にて下校中、周りの人は殆どゲームの話…毒されすぎではないか?周りの話が耳に入ってくる、最近は良い狩場なんかは強いクランに独占されているだとか、〇〇様カッコイイよね〜なんね話が耳に入る。そして不安になる話が聞こえてきた、それは自分行きつけの原樹林に行こうかなという会話だ。それもいいかと思ったがこの前ワイズさんが「あそこは危ないから普通は手を出さない」と言われていたからだ、このゲームはdeathしたらそのプライヤーのステータスにペナルティ主にステマイナスが付与さらる。それはステがあまり高くない時はそうでも無いが後々後悔するから、極力…と言うより死なない方が良い。だから今日は源樹林を徘徊して死ぬ人が出ないようにしようかな、素材集めも込で。

家に着くと日課である掃除・洗濯・そして気晴らしに外をブラブラしに来た…ゆっくり外を歩くといつも気づかない事にきずけていい。近くに公園があったり、いい雰囲気の場所だったりととても有意義な時間になった。

「よし、ログインするか…」

開店準備をし、いつものようにカウンターで待つ…訳ではなく源樹林を徘徊している。理由はここを狩場にしようとする人に注意を促すためと、素材集めのために森へと入る。

今は夜なので夜行設定になっている、だけどこの源樹林は淡く光っている。鑑定目を使い見てみるとそれはこの源樹林で生息する精霊・妖精などの高位モンスターが、生息しているからだそうだ。だが危険なものが発生するとそこの周囲の光が沈んで行くらしい。
っと説明を読んでいるさなか前方の木の間に、あからさまに光の違う場所が出現した。それは危機に陥った何か、また危険な何かが出現したためそこへ駆けつける。
そこには5人のパーティーが高位のミノタウロスであるearth ageアースエイジと対面していた、パーティーのメンバー達の外見は前衛2人は鉄鎧にタンク大盾鋼のバスターソード剣士を手に構えを取っている、また中衛にヒーラー神官職と魔法系の職業と後衛にハンター弓使いと言う順に並んでいる。裕斗はパーティーでの戦闘を見たことがないので、何か参考にできればと思い横の樹木の枝へと上がって見学する。
まず先に先制を加えたのは、ミノタウロスだった。単純に突撃する様に接近して来るミノタウロスの突撃に対して構えていた、後1m程で中衛の2人が吹き飛んだ。それはミノタウロスの持つ属性の魔法だ、まあ当たり前だろうここに生息するモンスターはかなり知能が高くなっている。こんな闘いでは先が思いやられるな…

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