A Lifeオブchange

ミラRISE

エピソード4

手にした箱の紙、そこには電話番号らしき文字列の数字が並んでいた。
これはあの店の番号かな?とも思ったためさしより財布の中に厳重に閉まっておくことにした。そして本命である箱の中にはストラップくらいの大きさのガラスの盾が入っていた、これはこのゲームのデザインから持ち出された限定品だった。
ネットにて転売してあるのかな?とも思ったが、これを手にした人は誰もそんなことはしていなかった。

箱を開けた後は夕食を食べお風呂などを済ませて、就寝した。今日会ったあの青年はとても剣がうまかった、剣道などで竹刀を受け流す方法を覚えていた為難なく勝つ事は出来たがあんなに攻められたのは初めてだったりする。
フレンド登録とやらをする時に何故か土下座して「師匠と呼ばせて下さい!」と言われた時は本当に驚いた、でもそんな呼ばれ方するような歳でもなければ、そんな凄い力も持っていない。そのため遠慮閉めもらった、そしたら「ラインさん(ゲーム名ライセン)」ということで納まった。あの青年…ワイズさんは三連休はずっと入っていると言っていた、多分自分も入っているだろう。

7時起床何時も選択や掃除を済ませ朝ご飯を食べた後、またゲームに潜った。

そう言えばまだゲームについて話していませんでしたね…
これは最新のVROOM、それの前にもバーチャルリアリティは存在していたのだがそれの最新鋭であるこれは今までのものとはかなりの差があるらしい。
そして今大人気のゲームその名もfree kingdom自由な王国と言う全世界オンラインゲームなのだ、それも国などを作ることができるほどの自由性が重視されている。なのでこれ以上は今現在で説明は出来ません。

今日は自分の店を閉めて、近くの森へやって来ている。この前作った青銅の剣支給品で作ったので今回は自分で材料を少し集めに来ている、モンスターとやらとも戦って見たかったので良かった。

そして逞しい幹を身に付けている大きな木々を避け進むこと30分、不思議なものを見つけてしまった。
そこは木々の間から少量の光が差し込む、人が崇めていたかのような神秘的な祠があった。壁であった所には苔が生えていたり蔦が巻き付いていたりしている、けれども人間や動物などの生き物には生の意味を感じられる場所だった。そしてそこの真ん中には小さな橙色の水晶が置いてあった、とても目を惹き付けられるものだった。
けれども裕斗の感が『これには触るな』と語り掛けている、なのでそれを感じた裕斗は手を引きこの祠から出る事にした。

それから何体かモンスターが出てきたが強いのか分からない物ばかりで、あまり強くなりそうなものは大してなかった。強いて言えばアクア・コモン・スライムからでてきたレアドロップの『水アラレ』と言う欠片を集めた『波状攻石はじょうこうせき』と言うアイテムだ。これは作る攻撃用武器に水属性の力を付与することの出来る、魔石の類でレア度は中間くらいだった。デュアルオーガからのドロップ品の相互連結角デュアルマグナと言う物等だ、図鑑に登録した時に番号を見ると201となっていた事に少し疑問を覚えた。

狩りを終えてログアウトし昼食をとる、今ならゲーマーという人達が食事は作業という意味が何となく理解できる。
そして再ログインするとある広告がメッセージの中に入っていた、それは主にある大会への招待状だった。初めて一週間後(来週の金曜日)に賞金のかかった運業開催の正式な大会だ、今手元にある招待状はその大会の第一予選の参加券らしい。第一予選はそれぞれソロで、あるボス指定のモンスターを討伐する事らしい、その僕の数は12体で本当はソロではなくパーティー推奨の敵らしい。それぞれに藍・臙脂・柿渋・緑青・朱・墨・苅安・胡粉・瑠璃・梔子・深紫・橙の日本12色の宝石がありそれから武器が手に入る仕組みになっているそうだ。だがそのボスの位置は不確定で、予選日以外でボスを解放してしまうとHP∞という化け物設定なのだ。最弱モンスターと言われるゴブリンやスライムは、HP100等なのにちょっとした小ボスHP∞等ただの設定にしては鬼畜すぎるのだ。
なので午前中に見つけた祠の橙の水晶を触らなくて正解だった。

そしてその説明を読み終わった頃店頭の鐘がなった、あのフレンドの青年ワイズさんかと思いカウンターに向かうとそこに立っていたのは3人の女性だった。

「いらっしゃいませ…」
「あのここってカフェだったりします?」
「あー」

そのひつ質問はとても痛い所だ、昨日もワイズさんに「ここって元はカフェてりあじゃないですか?」っていまれて自分も思ってしまったのだ。なので少し珈琲豆を買い漁って揃えてみたのだが、まだいれた事がないのだ。なのでまだお客さんに出せそうにも無いのだ。

「えっと、ある事はあるのですが…」
「あるんですか!それでは頂いてもいいですか?」
「あー…どうぞ、こちらにおかけください」

まさかの勢いに負けてしまった、それでもまだメニューは出来ていないので口でメニューを伝えるとカフェ・ラテを2とブラックを1で頼まれた。昨晩お風呂に浸かっている時に調べたやり方で入れてみる、カフェ・ラテの上に乗った泡に熊の顔を付けたり、猫の顔を付けたりした。ブラックに至っては入れ方なので、動画の方法を出来るだけ再現しながらも自分なりのアレンジを加えて入れてみた。

「どうぞ、カフェ・ラテとブラックになります」
「わ〜!、可愛い〜」
「マスターさんってリアルでも店開いたりしてます?」
「いえ、そういったことは何もしてませんよ」
「このブラックもいいですね」

カウンターからコーヒーを出すと三者三様の反応を見せていた、人が喜んでくれるそう思えた裕斗はとても嬉しかった。久し振りに人に感謝される、なんていい気分なんだろうそんな優越感に浸っていると。またしても鐘がなった。

「いらっしゃいませ〜」
「ラインさんカフェ開いたんですか?」
「いや、お客さんが入って来て頼まれたから出しただけですよ」
「そうなんですか!それじゃあ自分はカプチーノでおねがしいます」
「あなたもですか…まあいいでしょう」

ワイズさんも悪ノリして来たので反抗もせずに珈琲を出すことにした。

「あっ、あのもしかしてワイズさんでしょうか…」
「そうですよ」
「やっぱりだ〜!私ファンなんです、でもサインするものがないな…」
「ファンなんているんですね、そんなにすごい人ってわけでは無いと思うのですが」
「そんなことあるんです!」

そうですね何かサインになる物はと言いこっちを見てきた、いや見られても困るんですけども…ね?

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