命の重さと可能性の重み

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第六十三話

コンコン

「失礼いたします……ゲンナイさまをお連れいたしました」

「どうぞ、入って?」

「失礼いたします……」

「失礼しまーす」

俺は、アンナさんに続いてマリアさんの部屋に入る。

「ようこそ、わたくしの部屋へ。どうぞ座って?」

「あ、はい。失礼します」

俺は、マリアさんの勧めに従って、マリアさんの向かい側のソファに座る。

「さて、アンナ?お茶を入れてくれるかしら?」

「かしこまりました……」

「さて、ゲンナイ君?なにをしましょうか?」

「え?そうですねぇ……」

「さっき言ってた通り、ポーカーをやってみる?」

「そうですね、興味あります。ルールを教えてもらえますか?」

「わかったわ」

俺は、マリアさんからポーカーのルールを教えてもらう。
すると、それは俺の世界のポーカーとまったく一緒だった。

「実はですね……マリアさん。俺の世界のポーカーも、まったく同じルールなんです」

「そうなの?」

「はい。びっくりですね……やっぱり、俺以外にも過去にこの世界に来た人がいるんじゃないですかね?」

「そうかもしれないわね……興味深いわ」

「失礼いたします……お茶が入りました」

そういうと、アンナさんは俺とマリアさんの前にカップを置き、お茶を注ぐ。

「そう、ありがとう」

「ありがとうございます」

俺はアンナさんにお礼を言うと、カップに口をつける。

「おいしいです…とても」

「さようでございますか……ありがとうございます」

「アンナ、さがっていいわよ」

マリアさんが、アンナさんにさがるように命じる。
しかし……

「それはできません!主を見知らぬ男と二人っきりにすることなど、できるわけがありません!」

「そう?わたくしとしては、ゲンナイ君と二人きりでも、何も起きないという確信があるのだけど?」

「それはっ……そうなのかもしれませんが……」

「いいですよ、マリアさん。むしろセバスさんも呼んで、俺のことを説明したほうがいい気がします」

「そう?」

「えぇ……さっきも、アンナさんに「あなたは何者なのか」と聞かれてしまいましたし…ね?」

「わかったわ。それじゃあセバスも呼びましょうか……」

そういうと、マリアさんはベルを鳴らした。

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