命の重さと可能性の重み

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第四十九話

「あら?随分とはやかったわね?…って、背負っているのはボスーピット!?どうしたのよっ!?」

「いやー、出会っちゃったんで…氷らせちゃいましたっ。テヘペロ?」

「受けた依頼はスーピットの捕獲だけど…そこにボスーピットが出てたのよっ。Sランクの簡単な依頼なはずだったんだけどね…」

「そうだったの。それは、大変…だったのかしら?」

「いいえ、出会い頭にゲンが氷らせたわ。私は今回何もしてないわよ…」

「そうなの?ボスーピットは…ともかくとして、スーピットを捕まえるのは結構大変なはずだけど?」

「それについては奥で話すわ。とりあえずまずは、依頼達成の報酬とボスーピットの引き取りをお願いしたいわね…」

「そうね…なら、いつもどおり二階でお願い。場所はわかるでしょ?」

「えぇ、大丈夫よ。ゲン?いくわよっ」

そう言ってエリカは歩き出す。

「りょうかーいっ。マリアさんも、また後で…」

「えぇ、それではまた後で…お話しをうかがわせていただきますわね?」

「わかりましたっ」

俺はマリアさんに返事を返し、エリカの後に続いた。

・・・
・・


「いらっしゃいませ。本日はどのような依頼を達成されたのでしょうか?」

二階についた俺は、エリカに連れられて依頼達成の受付にやってきた。

「昨日受けた、Sランクのスーピット捕獲です。これが依頼達成書ですっ」

そう言い、俺は依頼達成書を受付のお姉さんに渡す。

「ランクカードを拝見させていただきたいのですが、お出しになっていたたげますか?」

「わかりました。…これでいいですか?」

「拝見させていただきますね?…確認のために、カードを読み込ませていただきます。………確認いたしました。ゲンナイ様ですね?依頼の方が、チームで登録されていますが…間違いないでしょうか?」

「大丈夫です」

「それでは、チームメンバーの確認を行います。………チームメンバーはSランク冒険者のエリカ様のみでよろしいでしょうか?」

「あってます。俺とエリカだけですっ」

「確認いたしました。それでは依頼内容の確認にうつらせていただきます」

「お願いします」

「今回受けられた依頼は「Sランク依頼」の「スーピットの捕獲」でよろしいでしょうか?」

「大丈夫です」

「依頼内容は「スーピットの一匹以上の納品」でよろしいでしょうか?」

「大丈夫です」

「依頼報酬は「スーピット一匹につき金貨1枚」でよろしいでしょうか?」

「大丈夫です」

「それでは、報酬確認のほうにうつらせていただきます。…今回の報酬は「スーピット肉十匹分の納品」による「金貨10枚」になります。よろしいでしょうか?」

「大丈夫です。合ってます」

「それでは、こちらが報酬の金貨10枚になります。この場でチームメンバーと分け合ってください」

「わかりました。…エリカ?金貨5枚ずつにわけるから、取りに来て」

俺は、待合い椅子に座っていたエリカに声をかける。

「わかったわ。ちょっと待って、今行くわ」

エリカが返事を返し、こちらに歩いてくる。

「確かに…金貨5枚、受け取ったわっ」

「受付さん?これでいいですか?」

「はい…確かに確認しました。それでは、これにて手続きは終了となります。依頼達成おめでとうございます。またの達成をお待ちしております…」

手続きが終了し、受付のお姉さんが頭を下げてくる。

「ありがとうございます。また来ますね?」

俺は返事を返し、踵を返した。

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