命の重さと可能性の重み

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第四十七話

「さて?片付け終わったし、はやく行きましょうか?」

そう言ってエリカが歩き出す。

「そうだね。片付けが終わったんだから、帰ろうか?」

俺は頷いて、エリカの後に続く。

「依頼を完遂しに行くんじゃないの?今からならまだ、日が暮れる前に終わらせられるわよ?」

エリカが立ち止まって問いかけてくる。

「いやさ、とりあえずスーピット達こいつらを家においておいた方が良いだろ?それに、この肉を袋に入れなきゃだしさ…」

俺は立ち止まって答えると、再び歩き出す。

「確かに、このまま持って行くわけにはいかないわね。わかったわ、一度家に戻りましょう」




◇◇◇◇◇◇◇◇◇




「さて、家に戻ってきたわけだけど…何してるの?」

「いやさ、十一個って中途半端だから、一つ食べちゃおうかと思って…」

「それで鍋なんか出したわけ?…まぁ確かに、スーピットのスープはおいしいからね…作りますかっ」

「やったねっ。これで夕飯が食べられるっ」

「そうね…確かに時間的に夕飯になりそうね」

「それじゃあ…準備できたし、セリカさんのところに行こうか?」

「えぇ、そうね。行きましょうか?」

「持つのはこの、肉が十個入った袋だけで良いよね?」

「ボスーピットはどうするの?ギルドに買い取ってもらうんでしょ?」

「そういえば、そうだったね。それじゃあ持って行こうか?どうせ「フリー」で無重力にしてあるし…持って行くのは楽だもんね?」

「私が持つの!?嫌よっ、そっちの袋を持つから、ゲンがボスーピットを担ぎなさいよっ」

「そう?重さ的には、断然こっちのボスーピットの方が軽いよ?ってか重さが無いわけだし…」

「見た目の問題よっ!いくら私がSランクだからって、こんな美少女がそんなボスーピット大きなものなんて担いでいたら、似合わないでしょ?」

「うーん…たしかにそうかも。それじゃあ、俺がボスーピットを担ぐよっ」

「よろしくねっ?…さてと、それじゃあ行くわよ?」

そう言ってエリカは家から出る。

「りょうかーい」

俺も頷いて、エリカの後を追った。

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