ソウカとジョブと主質テスト

inten

「あなた……その姿は!?!?!?」

 そう。
 今までの俺になった時と比べて、今の俺はあきらかに違った。
 まず髪が黒から金にかわり顔付きもかわっている
 そしてメガネをかけ背も高くなっていた。
 そしてなにより服が違う。
 装備していたヒーローの服から、
 パーティーに出るような華やかなタキシードになっていた。

「さぁ。俺の強さに惚れたかい? だったら行くぜ? 音速化ソニック

 瞬間俺の姿が消え、サーシャの目の前に一瞬で移動した。

「そんな……それはハイスペッカーの」

「遅い! 拡散波動ハーフバスター

 そしてそのまま彼女に技を発動する。

「キャッ!」

「まだまだ行くぜ? 拡散波動ハーフバスター!」

「クッ!」

 俺の攻撃が当たる瞬間彼女がバックステップで下がり間合いをとる。そして

「アビリティ発動。クロスカウンター・バージョンオート!」

「バージョンオート? 何だそれは!?!?!?」

「これでこちらの攻撃が当たらなくとも自動的にクロスカウンターが発動してあなたの攻撃を無効にしますわ! これで私の勝ちです」

「だから、遅いって」

 瞬間音速化ソニックで彼女に近付き

「言ってるだろ!」

 そしてそのまま拡散波動ハーフバスターで攻撃する。
 しかし

「無駄ですわ。あなたの攻撃はききません!」

「チッ!」

 本当に自動でダメージが帰ってきた。しかし、

「しょうがない……。アレ使うか!」

 俺は彼女から距離をとる。

「なんなんですの? なんなんですのよ! その姿は! ヒーローの筈なのに何故ハイスペッカーの技を使えるのです!?!?!?」

 彼女の疑問はもっともだ。だから俺は

「これか? 冥土の土産に教えてやるよ。」

 不敵に笑い教えてやる。

「これは俺の姿の顕現だ。称号「無法者の支配」によるアビリティ「バイオレーション」これによりジョブチェンジしなければいけない時間が半分の五分になるかわり、二つのジョブを装備する事ができる……。更にその間は技を条件を無視して発動できる。そしてこの称号は元々俺の物だからな。発動すると俺の体に戻るのさ。何故かは知らないがな……」

「そんな……。実験は成功していましたの!?!?なら何故彼の記憶は……」

「そこらへんは俺も知らないよ。でもまぁ今は関係ないだろ?その話は後だ」

「……mそうですわね。その通りですわ。どっちにしろ後数分もたたずにあなたのそれは終わるという事ですものね」

「まぁな……。だが、数分もかけねぇよ。お前はこの一撃で終わりだ!」

「何を言っていますの? クロスカウンターが発動している以上、あなたの攻撃はききません」

「たしかになぁ。だがそのアビリティにも弱点がある。それはジョブボールにたいするダメージは跳ね返せないという所だ!」

「……たしかにその通りですわ。ですが、ヒーローにもハイスペッカーにも一撃でジョブボールのライフをゼロにする技など無いはず!」

「たしかに無いさ。だがな、こう使えば出来るんだよ! いくぜ! ヒーロー技「倍返し(バーストオール)」ハイスペッカー技「拡散波動ハーフバスター」クロスドライブ!」

「!?!?!?」

「いくぜ? よけるなよ?」

「マナマスターまほ」

「遅い! !音速化ソニックバーストドライブ! はぁーーーーー!!」

 瞬間俺は彼女の目の前にあらわれていた。そして

拡散倍波動オールバーストバスター!」

「ッッッッ!?!?!?」

 技を発動した瞬間俺の拳が彼女の腹にめり込む。
 そしてそこから光が発し、彼女の体を突き抜けていく。

「俺の・・・勝ちだ!」

『全てのジョブボールの破壊を確認。勝者ザジ・ホスト・ソウカ』

 僕の勝利をロボットが告げる。

「勝った。僕がかっ」

 バタンッ
 そのまま僕は倒れた。そして記憶も途切れた。

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