これが純粋種である人間の力………ってこんなの僕のぞんでないよぉ(泣
少年と近代史
「さて…もう授業が始まってる時間なんだけど、どうする?アーサー君」
「あ……もうそんな時間なのですね。では、今からでも教室に戻らなければ…」
「そうだね。やっぱりそれが一番だよね。……先生達には僕から言っておくから、アーサー君は先に教室に行っちゃって大丈夫だよ。まぁ…学年が違うけど、大丈夫だと思うよ」
「そうですか。ならば、安心して行かせていただきます」
「うん。そうするといいよ。アーサー君」
「分かりました。……ところでランネット様?まことに申し訳ないのですが、アーサーは家名であり、私の名前はセイバーです」
「あぁ…そうだね。それじゃあ、アーサー君じゃなくてセイバーさん?でいいのかな?」
「いえ…私の事は呼び捨てで、セイバーとお呼びください」
「わかったよ。セイバー」
「ありがとうございます。ランネット様。……もうひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか?」
「うん?僕にできることかな?」
「はい。……私的な場所だけでかまいません。ランネット様ではなく、主様とお呼びしてもよろしいでしょうか?」
「主様か……まぁ良いんじゃないかな?プライベートな時なら…だけどね」
「ありがとうございます。……それでは主様?失礼いたします…」
「うん。また今度ね?」
「はい。ぞれではっ」
そういうと、アーサー君…いや違った。
セイバーは、走って学校に向かって行った。
「さてと、僕は職員室によってからだな。セイバーと僕の欠席を無しにしてもらわなきゃ」
僕は、職員室へと向かった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「失礼します。主任先生はいらっしゃいますか?」
「おぉ、ランネット様ではありませんか。どうされました?今は授業中のはずですが…?」
「単刀直入に言うと、今やってる授業の欠席を、取り消してほしいんだ。僕と、セイバー・レイ・アーサーって子のをね」
「理由を伺っても?」
「えっとね…さっきの休み時間に、僕とそのセイバーって子で決闘したのは知ってるよね?」
「はい。私が許可を出しましたので…」
「そうなんだ。…でね、そのセイバーって子との決闘の最中に、彼女がコーディネーターだって気が付いて、そのまま僕の部屋で話をしていたんだ」
「なるほど。それで?具体的には、どんな話をされたのですかな?ちゃんとした理由がなければ、いくらランネット様といえども欠席は取り消せませんよ?」
「大丈夫。十分ちゃんとした理由になると思うよ?…なんてったって、彼女を僕の騎士に任命したんだからね…」
「騎士に…ですと?…それは本当ですかな?本当だとしたら、式典をひらかなければなりませんが?」
「父上にはまだ話してないから、正式な決定じゃないけど……今日の放課後に話に行くから、今度の休みには正式決定されると思うよ」
「わかりました。理由を正式なものと認め、欠席を取り消します。…ランネット様?教室に戻って、担当だった先生にお伝え下さい」
「わかりました。それでは教室に戻ります。ありがとうございました」
しっかりと礼をして、僕は職員室から出る。
そのまま僕は、教室に向かった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「遅くなりました」
僕は教室の前から入り、先生に向かって頭を下げた。
「授業開始時間より二十分経過しているので、すでに欠席となっていますが…授業を受けますか?」
「欠席は免除してもらってます。先ほど主任先生のもとへと行き、理由を説明して、認めていただきました」
「そうなのですか?」
「はい。後で確認して下さい」
「わかりました。それでは席について下さい。近代史の授業を再開します。資料の八ページをひらいてください」
「わかりました」
僕は席につき、前もっておとしておいた資料をひらいた。
「ランネット君が来たので、もう一度説明しますと、近代史とはランネット様が生まれた後の歴史についてです。ランネット様が神と交渉し、技術レベルを飛躍的に上昇してくれました」
そう。
この世界に来て一番最初に思ったのは、技術レベルなどの低さだった。
魔法を使うことで、たいていのことがなんとかなってしまうので、科学が発展していなかったのだ。
僕は、僕をこの世界によんでくれた神に頼み、日本の技術を少しこちらの世界にひろめてもらったのである。
そして、その発展の歴史のことを「近代史」とよんでいるのだ。
「さて、それではランネット君?資料の九ページを読んでもらえますか?」
なん…だと。
自分の功績を自分で読むとか、どんな羞恥プレイだよっ!
まぁ、しかたないか…
「はい。……新世紀元年、我が国にお生まれになった純粋種であるブレイブ・ランネット様は、二歳より勉強を開始され、三歳で神との交渉にあたられました。その結果、技術レベルなどが数百年分進んだと言われるほどに成長し、暮らしが豊かになりました」
「はい、そこまでで結構です。…みなさん?みなさんは、新世紀元年生まれですので、あまり実感がわかないかもしれませんが、この数年で我が国は天と地ほどかわりました。すべてはランネット様が神と交渉してくださった結果です。そのことをわすれないでくださいね?」
「「「はい」」」
キーンコーンカーンコーン
「それではチャイムがなりましたので、授業を終了いたします。ありがとうございました」
「「「ありがとうございました」」」
「では、解散して下さい。次の授業は体育館で行われます。午後にある選択授業説明のための説明会です。みなさん、遅れないようにしてくださいね?」
「「「は~い」」」
さて、それじゃあ僕は体育館に向かわなければいけないな。
説明会の中で、挨拶とかしないといけないからね。
「おい、ブレイブ!なんで欠席にならなかったんだよ!?」
しかし、そう言って活発そうな少年が、僕の肩を掴んできた。
「あ……もうそんな時間なのですね。では、今からでも教室に戻らなければ…」
「そうだね。やっぱりそれが一番だよね。……先生達には僕から言っておくから、アーサー君は先に教室に行っちゃって大丈夫だよ。まぁ…学年が違うけど、大丈夫だと思うよ」
「そうですか。ならば、安心して行かせていただきます」
「うん。そうするといいよ。アーサー君」
「分かりました。……ところでランネット様?まことに申し訳ないのですが、アーサーは家名であり、私の名前はセイバーです」
「あぁ…そうだね。それじゃあ、アーサー君じゃなくてセイバーさん?でいいのかな?」
「いえ…私の事は呼び捨てで、セイバーとお呼びください」
「わかったよ。セイバー」
「ありがとうございます。ランネット様。……もうひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか?」
「うん?僕にできることかな?」
「はい。……私的な場所だけでかまいません。ランネット様ではなく、主様とお呼びしてもよろしいでしょうか?」
「主様か……まぁ良いんじゃないかな?プライベートな時なら…だけどね」
「ありがとうございます。……それでは主様?失礼いたします…」
「うん。また今度ね?」
「はい。ぞれではっ」
そういうと、アーサー君…いや違った。
セイバーは、走って学校に向かって行った。
「さてと、僕は職員室によってからだな。セイバーと僕の欠席を無しにしてもらわなきゃ」
僕は、職員室へと向かった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「失礼します。主任先生はいらっしゃいますか?」
「おぉ、ランネット様ではありませんか。どうされました?今は授業中のはずですが…?」
「単刀直入に言うと、今やってる授業の欠席を、取り消してほしいんだ。僕と、セイバー・レイ・アーサーって子のをね」
「理由を伺っても?」
「えっとね…さっきの休み時間に、僕とそのセイバーって子で決闘したのは知ってるよね?」
「はい。私が許可を出しましたので…」
「そうなんだ。…でね、そのセイバーって子との決闘の最中に、彼女がコーディネーターだって気が付いて、そのまま僕の部屋で話をしていたんだ」
「なるほど。それで?具体的には、どんな話をされたのですかな?ちゃんとした理由がなければ、いくらランネット様といえども欠席は取り消せませんよ?」
「大丈夫。十分ちゃんとした理由になると思うよ?…なんてったって、彼女を僕の騎士に任命したんだからね…」
「騎士に…ですと?…それは本当ですかな?本当だとしたら、式典をひらかなければなりませんが?」
「父上にはまだ話してないから、正式な決定じゃないけど……今日の放課後に話に行くから、今度の休みには正式決定されると思うよ」
「わかりました。理由を正式なものと認め、欠席を取り消します。…ランネット様?教室に戻って、担当だった先生にお伝え下さい」
「わかりました。それでは教室に戻ります。ありがとうございました」
しっかりと礼をして、僕は職員室から出る。
そのまま僕は、教室に向かった。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
「遅くなりました」
僕は教室の前から入り、先生に向かって頭を下げた。
「授業開始時間より二十分経過しているので、すでに欠席となっていますが…授業を受けますか?」
「欠席は免除してもらってます。先ほど主任先生のもとへと行き、理由を説明して、認めていただきました」
「そうなのですか?」
「はい。後で確認して下さい」
「わかりました。それでは席について下さい。近代史の授業を再開します。資料の八ページをひらいてください」
「わかりました」
僕は席につき、前もっておとしておいた資料をひらいた。
「ランネット君が来たので、もう一度説明しますと、近代史とはランネット様が生まれた後の歴史についてです。ランネット様が神と交渉し、技術レベルを飛躍的に上昇してくれました」
そう。
この世界に来て一番最初に思ったのは、技術レベルなどの低さだった。
魔法を使うことで、たいていのことがなんとかなってしまうので、科学が発展していなかったのだ。
僕は、僕をこの世界によんでくれた神に頼み、日本の技術を少しこちらの世界にひろめてもらったのである。
そして、その発展の歴史のことを「近代史」とよんでいるのだ。
「さて、それではランネット君?資料の九ページを読んでもらえますか?」
なん…だと。
自分の功績を自分で読むとか、どんな羞恥プレイだよっ!
まぁ、しかたないか…
「はい。……新世紀元年、我が国にお生まれになった純粋種であるブレイブ・ランネット様は、二歳より勉強を開始され、三歳で神との交渉にあたられました。その結果、技術レベルなどが数百年分進んだと言われるほどに成長し、暮らしが豊かになりました」
「はい、そこまでで結構です。…みなさん?みなさんは、新世紀元年生まれですので、あまり実感がわかないかもしれませんが、この数年で我が国は天と地ほどかわりました。すべてはランネット様が神と交渉してくださった結果です。そのことをわすれないでくださいね?」
「「「はい」」」
キーンコーンカーンコーン
「それではチャイムがなりましたので、授業を終了いたします。ありがとうございました」
「「「ありがとうございました」」」
「では、解散して下さい。次の授業は体育館で行われます。午後にある選択授業説明のための説明会です。みなさん、遅れないようにしてくださいね?」
「「「は~い」」」
さて、それじゃあ僕は体育館に向かわなければいけないな。
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