これが純粋種である人間の力………ってこんなの僕のぞんでないよぉ(泣

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少年と学校説明②

キーンコーンカーンコーン

十五分後、鐘が鳴った。
教室に先生はまだ来ていない。

「はい、席に着いてください!」

と、思ったら来たようだ。
教室を見まわして、言い聞かせるように声をかけてきた。

「この時間の授業ですが、テストを行います。…といっても、簡単な進路の確認と、適性を調べるためのものです。みなさん?直感で答えてくださいね?」

「「「はーいっ」」」

全員が返事をする。
中には緊張で返事がこわばっている奴もいた。

「では、問題用紙を配ります。…解答はフォンズに直接書いて提出してください。……いきわたりましたね?では、はじめっ!」

教室内の全員が一斉にテストを受ける。
実は、このテストというのも僕が提案したものである。
なんと、この世界(というか国)には、テストが存在しなかったのである。
教会などで文字などを教えてはいるが、実力確認のテストはせずに、教えるだけだったそうだ。
僕は、前世の記憶からそのことに疑問を持ち、父上に提案した事でテストが行われることになったのだ。

「みなさん?解答は直感で答えてくださいね?考えてもいいですが、時間内に全て答えていただけないと、後日再度同じテストを受けていただかなければならないので、そのことは注意してください」

今受けているテストは、心理テストのようなものである。
自分がどんなふうになりたいか…
自分が何をしたいのか…
そのためにこの学院で何を学びたいのか…
そのような事を答えるテストである。

「なお、早く終わってしまった人は、解答を提出した後に休憩に入ってかまいません。解答が終わった人は、新しい資料が配られますので、先に見ていてかまいません」

どよどよっと周囲がざわつく。
みんなはやく資料が見たいのだろう。

「静かにっ!…時間内に終わらせなければならないとはいえ、今後の皆さんの進路に深くかかわることです。直感で答えられるものはその方がいいのですが、少し悩んだりした場合は、答えを間違わないようにしてくださいね?」

……教室が再び静かになる。
僕は、一回テスターとしてこのテストを受けている。
しかし、今と前では考えが違ったりするかもしれない。
僕は、ゆっくりと答えていくことにした。

・・・
・・


キーンコーンカーンコーン

「はいっ!そこまでっ!」

チャイムが鳴り、先生が解答を提出するように指示を出す。

「みなさん?最後まで答えられましたか?」

「「「はーいっ」」」

「答えられたようですね?……それでは、授業を終わりにします。休憩に入ってください。…ありとうございました」

「「「ありがとうございましたっ」」」

授業が終わり、先生が出ていく。
二時限目と三時限目の間の休みは、三十分ある。
女子たちはおしゃべりをはじめ、男子たちは外に走って行った。
僕はどうしようかな……?

「ランネット君…いや、ランネット様!少し時間を頂けないでしょうか…?」

どうしようかと迷っていた僕は、上級生らしき美少年に声をかけられた。

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