欠陥魔力騎士の無限領域(インフィニティ)

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夏休みと修行の日々①| 合宿と気力の芽生え①

欠陥魔力騎士79

夏休みと修行の日々① 合宿と気力の芽生え①

「そこまでっ。一回上がってきて」

 あの旅行の後、僕らは来年もあの島に行くことを目標に、合宿を行っていた。

「きっついなぁ」

「そうか? 俺は少しわかってきたぜ」

 場所は大和さんが用意してくれた避暑地。
 そこで僕たちは、普通のトレーニングと一緒に気力の訓練もしていた。
 気力のトレーニングも初日から行っていたが、西城君と陵君は最初は見ていただけだった。
 しかしさらに強くなるためにと、初歩から学び始めた。

(今日で西城君と陵君は五日目か。あと一歩まで来ている。意外と早いな)

 僕にとっては初めてできた本当の意味での友達。

(もし統一王と戦い勝てるとしたら、気力の使える仲間は多い方が良い。それまでは騙すかたちになってしまうが、いずれ気力が使えるようになったら、すべてを話して手伝ってほしいとお願いする)

 この時の僕は、皆なら受け入れてくれると疑わずに信じていた。

「そろそろ休憩終わり。もう一度いってみよう」

(やっぱり事前にあの島で大きなエネルギーに触れたことと、この島もエネルギーに満ちているおかげかな? 今日で初歩が終わりそうだ)

 それからもトレーニングを続け、西城君と陵君は夕暮れ前に最初の一歩を踏み出した。

………………
…………
……

「というわけで、おめでとう、西城君、陵君」

「意外と早かったわね。やるじゃない」

「よくご主兄様の教えをこなしましたね。誉めておきますわ」

 今日で合宿も八日目。
 予定ではあと一週間ここでトレーニングする。

「西城様と陵様が1つ進んだとの事で、僭越ながらお祝いの食事を用意させていただきました」

「男性の喜ぶものはあまり存じなかったので、無難に肉料理とさせていただきました。ご存分にお召し上がりくださいませ」

 そう言って沢山の料理を食卓に並べる二人のメイド。
 大和さんの身の回りの世話をするために派遣された人たちで、朝比奈安月あさひなあつきさんと月光院夕顔げっこういんゆうがおさん。
 僕たちが泊まっているこの別荘の管理をしてくれていて、とてとお世話になっていた。

「ありがとうございます、安月さん、夕顔さん」

「ゴチになりやす」

 美人でスタイルも良い二人のメイドに畏まられて、西城君と陵君の頬は緩んでいる。

「それじゃ、食べようか。いただきます」

「「「「いただきます」」」」

 僕らは存分に食事を楽しむと、その後はそれぞれの部屋で自由に過ごした。


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