欠陥魔力騎士の無限領域(インフィニティ)
夏休みと深まる謎⑦| トーナメント優勝特典旅行⑦
欠陥魔力騎士74
夏休みと深まる謎⑦ トーナメント優勝特典旅行⑦
「伏せてッ!!」
それは帰り道の途中、周囲を森に囲まれた視界の悪い場所で唐突に訪れた。
バンッ!! バンバンバンッ!!
銃声らしき響きと共に、辺りが明るく照らし出される。
「見つけたぞ、あれがターゲットだッ!!」
「ひっ」
「お嬢様ッ!!」
現れた敵は全部で八人。
後方支援や増援の可能性を考えると、ここは進路確保と同時の一転突破が望ましいか。
「無限領域ッ!! 僕が道を切り開く。四人は彼女たちの安全確保と即時撤退をッ!!」
「おうっ」「あぁっ」「了解っ」「かしこまりました」
想定外の出来事ではあるが、僕の感覚では対処できないレベルではない。
「前方、ホテルへの直線を作るよっ。青龍……牙龍天聖ッ!!」
僕が放った一撃で、前方に道を作る。
同時に前方にいた敵を蹴散らし、仲間と共に離脱する。
「満器さんは俺がっ。陵はガイドさんをっ」
「りょーかいっ」
敵の視線を僕一人に集中させ、仲間が動きやすいように誘導する。
この時僕は、なぜかすべて問題なくうまくいくという確信があった。
「撤退準備完了ッ!!」
「ご主兄様、お願い致しますッ!!」
無限領域による周辺把握で、敵味方全員の位置と行動を予知する。
「走れッ!!」
掛け声と同時に風を発生させて木の葉で目眩まし。
同時に土を巻き上げて相手の動きを封じる。
「ついでだっ。玄武……堅牢結界ッ!!」
最後の仕上げに把握している敵全員を結界内に閉じ込め、殿をつとめながら僕はホテルへと戻った。
………………
…………
……
「なんとか逃げ切れたか?」
「そうみたいだな」
あれから走ってホテルにたどり着いた僕らは、全員の無事に安堵する。
「あいつら……何だったのかしら?」
「満器さんを狙っていたようでしたが……」
彼らはターゲットと言う言葉を使った。
しかし名前を言ってはいない。
だが現実的に考えた場合、この島の持ち主である満器さんを狙ったと考えるのが妥当か。
「怖かったです……」
「皆様、お嬢様だけでなく、私までも救っていただき、まことにありがとうございました」
ガイドさん……夢穂さんがお礼をのべてくるが、満器さんは恐怖でまだ震えている。
(とりあえず、今やるべきことは……)
「満器さんにはボディーガードが必要だと思います。プロの方を雇ってはいかがですか?」
僕は夢穂さんに進言する。
夢穂さんは満器さんがガイドを代わるときに、護衛と言っていた。
恐らくそれなり優秀ではあるのだろうが、さっきの相手は夢穂さんレベルがどうにかできる範疇を越えていた。
「そう……ですね。家に戻り次第主に申し伝えます」
最後にとんだサプライズがあったが、こうして僕らの旅行2日目は終了した。
夏休みと深まる謎⑦ トーナメント優勝特典旅行⑦
「伏せてッ!!」
それは帰り道の途中、周囲を森に囲まれた視界の悪い場所で唐突に訪れた。
バンッ!! バンバンバンッ!!
銃声らしき響きと共に、辺りが明るく照らし出される。
「見つけたぞ、あれがターゲットだッ!!」
「ひっ」
「お嬢様ッ!!」
現れた敵は全部で八人。
後方支援や増援の可能性を考えると、ここは進路確保と同時の一転突破が望ましいか。
「無限領域ッ!! 僕が道を切り開く。四人は彼女たちの安全確保と即時撤退をッ!!」
「おうっ」「あぁっ」「了解っ」「かしこまりました」
想定外の出来事ではあるが、僕の感覚では対処できないレベルではない。
「前方、ホテルへの直線を作るよっ。青龍……牙龍天聖ッ!!」
僕が放った一撃で、前方に道を作る。
同時に前方にいた敵を蹴散らし、仲間と共に離脱する。
「満器さんは俺がっ。陵はガイドさんをっ」
「りょーかいっ」
敵の視線を僕一人に集中させ、仲間が動きやすいように誘導する。
この時僕は、なぜかすべて問題なくうまくいくという確信があった。
「撤退準備完了ッ!!」
「ご主兄様、お願い致しますッ!!」
無限領域による周辺把握で、敵味方全員の位置と行動を予知する。
「走れッ!!」
掛け声と同時に風を発生させて木の葉で目眩まし。
同時に土を巻き上げて相手の動きを封じる。
「ついでだっ。玄武……堅牢結界ッ!!」
最後の仕上げに把握している敵全員を結界内に閉じ込め、殿をつとめながら僕はホテルへと戻った。
………………
…………
……
「なんとか逃げ切れたか?」
「そうみたいだな」
あれから走ってホテルにたどり着いた僕らは、全員の無事に安堵する。
「あいつら……何だったのかしら?」
「満器さんを狙っていたようでしたが……」
彼らはターゲットと言う言葉を使った。
しかし名前を言ってはいない。
だが現実的に考えた場合、この島の持ち主である満器さんを狙ったと考えるのが妥当か。
「怖かったです……」
「皆様、お嬢様だけでなく、私までも救っていただき、まことにありがとうございました」
ガイドさん……夢穂さんがお礼をのべてくるが、満器さんは恐怖でまだ震えている。
(とりあえず、今やるべきことは……)
「満器さんにはボディーガードが必要だと思います。プロの方を雇ってはいかがですか?」
僕は夢穂さんに進言する。
夢穂さんは満器さんがガイドを代わるときに、護衛と言っていた。
恐らくそれなり優秀ではあるのだろうが、さっきの相手は夢穂さんレベルがどうにかできる範疇を越えていた。
「そう……ですね。家に戻り次第主に申し伝えます」
最後にとんだサプライズがあったが、こうして僕らの旅行2日目は終了した。
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