欠陥魔力騎士の無限領域(インフィニティ)
夏休みと深まる謎③| トーナメント優勝特典旅行③
欠陥魔力騎士70
夏休みと深まる謎③ トーナメント優勝特典旅行③
「今日は山に行ってみましょう?」
「正確には、山の中の滝や湖……ですわね」
さすがにお昼ご飯の時間ということで、僕らはなんとか正座から解放された。
そして多少痺れる足を引きずってお昼を食べ、午後の予定をどうしようか考えていた時、大和さんと美龍がそう提案してきた。
「海もそうなんだけど、山の方もここの名物なんだって」
「森林浴……とまではもうしませんが、山の気を取り込んでおきたいですし……。どうでしょうか?」
「いいんじゃないかな? 僕は賛成だよ」
昨日の遠泳などで海は楽しんでいたので、この申し出はありがたい。
美龍の言う通り、ここの山には竜脈も通っている。
自然ではなく超自然……つまりは山に満ちるエネルギーを取り込むのはとてもいい修行にもなるだろう。
「俺も問題ないぜ。そっちがいいなら、よろしく頼むわ」
「誘ってくれんのはありがてぇが、俺らもいていいのか?」
西城君と陵君は、なぜか遠慮ぎみにそう答える。
「問題ないわよ。今日はガイドさんにお願いしてあるから」
「やはり観光は、その場のプロにお願いするのが一番ですから。ホテルで手配してもらいました」
なるほど……それなら全員で行けば、とてもいい思い出になるだろう。
「それじゃ、準備してから集合しよう」
僕らは頷き合うと、部屋で準備してから集合し直す事にした。
………………
…………
……
「こちらがこのリゾート地で一番大きな滝、『ナイアガラ』です。高さは126mで横幅は56m。この上がこれから向かう湖となっております」
「すごい……」
「素晴らしいですわ……」
「うん……。とても見事だ」
集合地点であるホテルの前から歩いて数十分。
たどり着いた「ナイアガラ」という滝は、とても雄大でエネルギーに満ちていた。
「実はこの滝の裏が洞窟になっておりまして、昔は修行と称して滝に突っ込む方がおられたそうです」
「ほへぇ……そりゃ楽しそうだ」
「腕がなるってか?」
確かに、これだけ大きな滝の中を進むのはいい修行になりそうだ。
「しかし、現在は禁止されております。洞窟へは後でご案内いたしますが、別の入り口がございますので」
「少し残念だわ」
「わたくしは安堵いたしました」
(僕は少し残念かな……)
たしかに、その修行が危険な事も理解できる。
「「「「「………………」」」」」
「それではここらまた歩きまして、湖の方へと向かいます」
しばらく滝の圧倒的な姿に心奪われていた僕らは、ガイドさんのその声で現実へと戻り、湖へと向けて歩き出した。
夏休みと深まる謎③ トーナメント優勝特典旅行③
「今日は山に行ってみましょう?」
「正確には、山の中の滝や湖……ですわね」
さすがにお昼ご飯の時間ということで、僕らはなんとか正座から解放された。
そして多少痺れる足を引きずってお昼を食べ、午後の予定をどうしようか考えていた時、大和さんと美龍がそう提案してきた。
「海もそうなんだけど、山の方もここの名物なんだって」
「森林浴……とまではもうしませんが、山の気を取り込んでおきたいですし……。どうでしょうか?」
「いいんじゃないかな? 僕は賛成だよ」
昨日の遠泳などで海は楽しんでいたので、この申し出はありがたい。
美龍の言う通り、ここの山には竜脈も通っている。
自然ではなく超自然……つまりは山に満ちるエネルギーを取り込むのはとてもいい修行にもなるだろう。
「俺も問題ないぜ。そっちがいいなら、よろしく頼むわ」
「誘ってくれんのはありがてぇが、俺らもいていいのか?」
西城君と陵君は、なぜか遠慮ぎみにそう答える。
「問題ないわよ。今日はガイドさんにお願いしてあるから」
「やはり観光は、その場のプロにお願いするのが一番ですから。ホテルで手配してもらいました」
なるほど……それなら全員で行けば、とてもいい思い出になるだろう。
「それじゃ、準備してから集合しよう」
僕らは頷き合うと、部屋で準備してから集合し直す事にした。
………………
…………
……
「こちらがこのリゾート地で一番大きな滝、『ナイアガラ』です。高さは126mで横幅は56m。この上がこれから向かう湖となっております」
「すごい……」
「素晴らしいですわ……」
「うん……。とても見事だ」
集合地点であるホテルの前から歩いて数十分。
たどり着いた「ナイアガラ」という滝は、とても雄大でエネルギーに満ちていた。
「実はこの滝の裏が洞窟になっておりまして、昔は修行と称して滝に突っ込む方がおられたそうです」
「ほへぇ……そりゃ楽しそうだ」
「腕がなるってか?」
確かに、これだけ大きな滝の中を進むのはいい修行になりそうだ。
「しかし、現在は禁止されております。洞窟へは後でご案内いたしますが、別の入り口がございますので」
「少し残念だわ」
「わたくしは安堵いたしました」
(僕は少し残念かな……)
たしかに、その修行が危険な事も理解できる。
「「「「「………………」」」」」
「それではここらまた歩きまして、湖の方へと向かいます」
しばらく滝の圧倒的な姿に心奪われていた僕らは、ガイドさんのその声で現実へと戻り、湖へと向けて歩き出した。
「SF」の人気作品
-
-
1,798
-
1.8万
-
-
1,274
-
1.2万
-
-
477
-
3,004
-
-
452
-
98
-
-
432
-
947
-
-
432
-
816
-
-
415
-
688
-
-
369
-
994
-
-
362
-
192
コメント