欠陥魔力騎士の無限領域(インフィニティ)

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学年無差別トーナメント⑬| 決勝戦④天通美龍の天下無双①

欠陥魔力騎士62

学年無差別トーナメント⑬ 決勝戦④天通美龍の天下無双①

「さすがチーム反転の星リバーシステラッ!! ここまで相手を圧倒してきたチームグリットをまったく相手にしていないッ!!」

「さすがは反転の星のリーダー。チームグリットに対して相性の良い相手をぶつけている……」

「確かに。先程までの戦いでは、大和選手も西城選手も陵選手も全員、終始相手の手のひらの上でしたからね」

「術式メインの大和君には、術式を使わせない金瀬光かなせあき君を。防御と攻撃のバランスがいいが、速さの足りない西城君には手数で勝る中曽根達哉なかそねたつや君を。そして不確定要素である陵君には確実に勝てるエース……つまりは流鏑馬君を当ててきた」

「つまりはここまでの戦いがすべて、チーム反転の星のリーダー、範情孔正はんじょうこうせい選手の思い通りに進んでいると」

「おおむねその通りと言えるだろう。現在フィールドでは、西城君と入れ替わった天通美龍君が奮戦しているが、後の二人……大和君と陵君はノックアウト。つまりは気絶させられている」

「チーム戦のルール上、フィールドに残っている大和選手と陵選手は復帰可能ですが……」

「このままでは復帰する前に戦いが終わるな。いくら美龍君とはいえ、三年生三人を相手にしては……」

「大ピンチのチームグリット。ここからの挽回に期待ですッ!!」

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「ご主兄様の期待を裏切った三人は罪人ですが、ご主兄様の完璧な計画を台無しにしたチーム反転の星は、大罪人といえるでしょうね……ふふふふふふ」

 わたくしの主人であるご主兄様は、全能にして万能。
 その采配に間違いなどあるはずもなく、ご主兄様の期待を裏切った者たちが悪。
 そして、ご主兄様の輝かしい業績に汚点をつけようとする敵は絶対悪。

(いえ、むしろ人類悪とでも名付けましょうか?)

 わたくしのすべてはご主兄様のもの。
 ゆえにわたくしが勝ったなら、それはそのままご主兄様が正しかったと言うことになる。

「ふふっ、ふふふふっ。皆殺しですわッ!!」

(まずは西城なにがしを倒したフォワードを倒し、ご主兄様の安全を確保する)

「ふふふっ、見つけました。そこでどうぞ待っていてくださいまし?」

 ビュンッ!! と言う風切り音と共に、わたくしは全速力で敵を目指す。

「と・ら・え・ま・し・たッ!!」

「なっ!?」

 前方に敵を確認。
 同時に天通流十指創解で奇襲をかける。

「ごめんなさいね……名も知らぬ先輩さん?」

「くそ……がッ!!」

 三種合一……矛衝指旋絶むつきしせんだち
 相手の体内に直接指旋絶しせんだちを届かせる技であり、くらった相手は何もできずに意識をなくす。

「ま・ず・は、一人目。ふふっ、ふふふふっ、ふふふふふふっ」

 次の標的は目の前のフォワードと入れ代わりで出てくるミドルス。

「さぁさぁおいでなさい? わたくしが殺して差し上げますわッ!!」


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