欠陥魔力騎士の無限領域(インフィニティ)

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学年無差別トーナメント①| 一回戦開始とそれぞれの進化①

欠陥魔力騎士45

学年無差別トーナメント① 一回戦開始とそれぞれの進化①

「さて諸君、いよいよ今日からトーナメントが始まる。学年無差別チーム戦に予選はない。すべてが公式試合だ。更にチーム戦であるゆえに、チームの勝利がそのままポイントに反映されるし、チームへの貢献度という、普段とは別の形式で評価される。参加者は全員、奮うようにッ!! 以上、解散!!」

 教室での朝のホームルームが終わり、僕たちは会場へとチームで向かう。

「まずは初戦一回戦。相手は三年生だけど、気負わず焦らず、自分の力を……修練の結果をそのまま出しきってほしい」

 会場へと歩きながら、今日の確認をする。
 全員、今日のために僕の出すメニューをすべてクリアしてきた。
 自分の実力をきちんと発揮できさえすれば、敗けはない。

「西城君、守りは任せたよ?」

「おう。任されたぜ」

 西城君のバックス……ディフェンス力は、目に見えるほど強化された。
 相手が誰であろうとおくれはとらないはずだ。

「大和さん。守りは磐石だけど、きちんと攻めと守りのバランスを考えて行動してね? ミドルスとしての仕事を完遂してくれ」

「もちろんよ? 私に任せておきなさいッ!!」

 大和さんの実力は、美龍と競い合えるほどに成長した。
 更にはゾーンの段階も進んでおり、戦況把握は完璧。
 レンジャーとして、ある種完成している。

「陵君。君の本当の実力を、会場の全員に示してくれ。君はこのメンバーの穴なんかじゃないよっ」

「は、はい。頑張り、ます」

 今回はチーム戦のため、チームメンバーの実力を総合した数値で優勝予想がたてられている。
 その中で僕らのチームは、陵君の実力の低さのみが問題とされており、その影響で優勝争いには入っていなかった。

(だがそれゆえに、初戦は楽勝だ)

 この一月で、彼女は驚くほどに強くなった。
 僕が理想としていたものとは違ったが、しかしある意味で想定以上の強さを手にした。

「最後に、美龍。恐らく、しばらくは出番が来ないだろう。もしかしたら決勝でさえも……。それでもお前が切り札だ。一番効果的な戦果を期待する」

「はい、ご主兄様。すべてはご主兄様のみこころのままに……」

 美龍はこの一月で安定感が段違いになった。
 ペース配分だけでなく、一つ一つの技の冴えがまったく違う。

「それじゃあ行こうか。僕らチームグリット。相手チームを圧倒的に凌駕するよッ!!」

「「「「おぉッ!!(ぉー)」」」」

 僕らは会場前で円陣を組むと、今日の戦いに対する気合いを声に込める。

「さぁ、準備は整った。勝ちをもらいにいくよッ!!」

 僕らは会場へと入場し、試合の開始位置で準備した。


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