欠陥魔力騎士の無限領域(インフィニティ)
学年無差別トーナメントに向けて②| チーム名決定……その名は「GRIIT(グリット)」
欠陥魔力騎士38
学年無差別トーナメントに向けて② チーム名決定……その名は「GRIIT」
「さてと、自己紹介も終わったし、次にチーム名を決めないとだね」
お互いの事を把握してから、今後活動するためのチーム名を決める。
それから先生に報告し、ようやくチームでの鍛練を開始できるのだ。
「うーん、いざチーム名ってなると、案外難しいな」
「全員が納得するのって、確かに難しいことね」
「僕としては、全員にまつわるものが良い気がする」
「わたくしはご主兄様の決定に従いますわ」
「うぅ……その、えっと」
五人で頭を悩ませるが、なかなかうまい名前が出てこない。
けれど僕の感覚では、陵君が何かをいいアイディアを持っていて、それを言い出せないだけだととらえていた。
「とりあえず、まずは全員で1つアイディアを出してみたらどうだろう?」
「わかったわ」
「かしこまりました」
「いいと思うよ」
「は、はぅぅぅ」
四者四様の答えがかえってきたが、誰も反対しないためまずはそれぞれで考えてみる。
時間を五分と定め、全員でチーム名を考える。
これが初めてのチーム作業だ。
………………
…………
……
「というわけで、それぞれのアイディアを発表していこう。まずは僕だね。僕が考えた名前は、ルーキーズ。一年生……つまりはルーキーの集まりだからルーキーズ。少し安直かもしれないけどね?」
僕がまず発表すると、少し反応を待ってから、視線で美龍に次を促す。
「なら次はわたくしですね。天通限無と愉快な仲間達……などはどうでしょう?」
美龍らしいといえばらしい名前に、僕も軽く驚きつつ、大和さんに次をお願いする。
「5(ファイブ)レンジャーなんてどうかしら? 私のも安直かもしれないけど、やっぱりこういうのは、わかりやすい方が良いと思うのよ」
その意見には賛成だ。
けれどもし他の二人がもっと良いアイディアを持っているなら、そちらにしたい。
トーナメントではチーム名+個人名で実況されるため、チーム名がカッコ悪いとモチベーションが下がりかねない。
「すまんな、俺はこういうのを考えるのが苦手でよ。全員のを聞いてから、一番良いと思ったものに投票させてもらうわ」
西城君は何もなし……か。
なら残るは陵君だけ。
僕は彼女に期待を込めた目を向け、彼女の発表を待つ。
「えっと、その……。僕ごときが発表なんておこがましいのですが、えっと、その、GRIIT……グリットなんてどうでしょうか?」
「「「「グリット?」」」」
「えっと、その……ですね? 天通限無の『G』、陵陵子の『R』、天通美龍の『MI』から『I』、大和光の『HI』から『I』、西城陽斗の『TO』から『T』。繋げて読んでGRIITです」
「グリットか。確か第三の成功要因……つまりは情熱や継続力、やり遂げる力と言う意味だったね。いい名前だと思うよ」
僕はこの名前がとても良いと感じた。
(それに、恐らく無意識だとしても、彼女……いや、彼の想いが感じられる)
やはり陵陵子の中には、しっかりと陵陵が存在している。
「ご主兄様が賛成するならば、わたくしも賛成です」
「あんた、なかなかセンスあるじゃないっ。いいと思うわ」
「俺もそのチーム名でいいと思う。今日から俺達はチーム『グリット』だ」
こうしてチーム名が決まったことで、僕達はようやく動き出す。
上級生相手でも、個々の力なら負けていないと思えるこのチームでも、チーム戦となると勝てるとは言い切れない。
「それじゃあ先生に申請してから、チーム戦を行うためのミーティングをしよう」
「賛成。まずは役割分担よね?」
「ご主兄様一人ならば最強でも、チーム戦では何が起きるかわかりませんからね。連携は大切です」
「俺は守ることしかできないが、それにかけちゃ結構な自負がある。まぁ気楽にいこーや」
「が、がんばり、ます」
四者四様の反応を見てから、僕は先生にチーム名の申請をしに向かった。
学年無差別トーナメントに向けて② チーム名決定……その名は「GRIIT」
「さてと、自己紹介も終わったし、次にチーム名を決めないとだね」
お互いの事を把握してから、今後活動するためのチーム名を決める。
それから先生に報告し、ようやくチームでの鍛練を開始できるのだ。
「うーん、いざチーム名ってなると、案外難しいな」
「全員が納得するのって、確かに難しいことね」
「僕としては、全員にまつわるものが良い気がする」
「わたくしはご主兄様の決定に従いますわ」
「うぅ……その、えっと」
五人で頭を悩ませるが、なかなかうまい名前が出てこない。
けれど僕の感覚では、陵君が何かをいいアイディアを持っていて、それを言い出せないだけだととらえていた。
「とりあえず、まずは全員で1つアイディアを出してみたらどうだろう?」
「わかったわ」
「かしこまりました」
「いいと思うよ」
「は、はぅぅぅ」
四者四様の答えがかえってきたが、誰も反対しないためまずはそれぞれで考えてみる。
時間を五分と定め、全員でチーム名を考える。
これが初めてのチーム作業だ。
………………
…………
……
「というわけで、それぞれのアイディアを発表していこう。まずは僕だね。僕が考えた名前は、ルーキーズ。一年生……つまりはルーキーの集まりだからルーキーズ。少し安直かもしれないけどね?」
僕がまず発表すると、少し反応を待ってから、視線で美龍に次を促す。
「なら次はわたくしですね。天通限無と愉快な仲間達……などはどうでしょう?」
美龍らしいといえばらしい名前に、僕も軽く驚きつつ、大和さんに次をお願いする。
「5(ファイブ)レンジャーなんてどうかしら? 私のも安直かもしれないけど、やっぱりこういうのは、わかりやすい方が良いと思うのよ」
その意見には賛成だ。
けれどもし他の二人がもっと良いアイディアを持っているなら、そちらにしたい。
トーナメントではチーム名+個人名で実況されるため、チーム名がカッコ悪いとモチベーションが下がりかねない。
「すまんな、俺はこういうのを考えるのが苦手でよ。全員のを聞いてから、一番良いと思ったものに投票させてもらうわ」
西城君は何もなし……か。
なら残るは陵君だけ。
僕は彼女に期待を込めた目を向け、彼女の発表を待つ。
「えっと、その……。僕ごときが発表なんておこがましいのですが、えっと、その、GRIIT……グリットなんてどうでしょうか?」
「「「「グリット?」」」」
「えっと、その……ですね? 天通限無の『G』、陵陵子の『R』、天通美龍の『MI』から『I』、大和光の『HI』から『I』、西城陽斗の『TO』から『T』。繋げて読んでGRIITです」
「グリットか。確か第三の成功要因……つまりは情熱や継続力、やり遂げる力と言う意味だったね。いい名前だと思うよ」
僕はこの名前がとても良いと感じた。
(それに、恐らく無意識だとしても、彼女……いや、彼の想いが感じられる)
やはり陵陵子の中には、しっかりと陵陵が存在している。
「ご主兄様が賛成するならば、わたくしも賛成です」
「あんた、なかなかセンスあるじゃないっ。いいと思うわ」
「俺もそのチーム名でいいと思う。今日から俺達はチーム『グリット』だ」
こうしてチーム名が決まったことで、僕達はようやく動き出す。
上級生相手でも、個々の力なら負けていないと思えるこのチームでも、チーム戦となると勝てるとは言い切れない。
「それじゃあ先生に申請してから、チーム戦を行うためのミーティングをしよう」
「賛成。まずは役割分担よね?」
「ご主兄様一人ならば最強でも、チーム戦では何が起きるかわかりませんからね。連携は大切です」
「俺は守ることしかできないが、それにかけちゃ結構な自負がある。まぁ気楽にいこーや」
「が、がんばり、ます」
四者四様の反応を見てから、僕は先生にチーム名の申請をしに向かった。
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