欠陥魔力騎士の無限領域(インフィニティ)
新入生歓迎トーナメント⑨ | 光VS限無(弟)
欠陥魔力騎士27
新入生歓迎トーナメント⑨  光VS限無
「皆様、大変ながらくお待たせいたしました。本日準決勝第一試合は、激戦の中の激戦が予想されたため、フィールドの設定をトッププロのトーナメントと同等レベルにあげるため、お時間をいただきました」
「長く続いている新入生歓迎トーナメントの歴史の中でも、これはかなり珍しい事態だ。過去に数度しか行われていないし、行われた年の卒業生は全員、トッププロとして活躍している」
「では準決勝第一試合を開始します。準決勝の組み合わせは、クラスとクラス内順位で決められます。そう、第一試合からクライマックス!! 大和光選手VS天通限無弟選手の試合なのですッッッ!!」
「昨日までの試合内容をかんがみて、今日のフィールド設定を変えることを決めたわけだ。それほどまでに、この二人のレベルは次元が違いすぎる。首席と首席、この試合が事実上の決勝戦と言われても、間違いではないだろう」
「お二人が開始位置についたようです。では試合を始めてくださいッ!!」
────────────────────────
「貴方とは、いつか決着をつけたいと思っていたわ。天通限無弟君? 私はここで貴方に勝って、決勝で天通限無と戦い、そして勝つ。それが彼との約束であり誓約。私のもてるすべてを使って、貴方を倒しきるッ!!」
「はははっ。確かに貴女はとても強い。しかし決勝にいくのは俺だ。それはすでに決まっている事実なんだよ。悲しいことにね? それに、天通限無と因縁があるのは、俺も同じだ。それも、君とは因縁の深さが違う。出会ってわずか一月の君と、天通流の門下生同士だった俺ではね? 故にここに宣言する。これから俺が、君のすべてを圧倒して見せよう」
「双方準備は良いな? カウントを開始するッ!!」
5、4、3、2、1………Let's GET yourself(レッツゲット……ユアセルフ)!!
「千変万化、銃操無限の型ッ!!」
私は初手から奥の手の1つ、銃操無限の型……魔力の続く限り撃ち続けられる百種類の銃による圧倒的な物量で彼を攻める。
「これは……なかなかだね。でも甘い。天通流二指、示払散連」
「なッ!?」
しかし私の攻撃は、すべて彼の天通流二指示仏の連撃で防いでしまう。
「ならこれはどう!? 銃操作無限の型、三断撃ち(さんだんうち)ッ!!」
私は千変万化に魔力を更に込め、瞬間三連撃を放つ。
「天通流三指、半絶、断層!!」
「そん……な、そんなッ!?」
しかし私の攻撃は、またもや彼に防がれる。
しかも今度は、彼は半絶を一回しか使っていない。
その一回を自らの前に面の層として放ち、私の魔力による砲撃をその面で止めてしまった。
「ならこれで「遅いよ?」ッッッ!?」
私がその面をかわして銃撃をしようと動かした瞬間、彼が剣を一突きする。
「天通流十指、創解……絶突」
「なッ!?」
彼が放った指旋突のような一撃は、私の胸を撃ち抜いて消える。
「この程度で、私がどうにかなるとでも?」
「ははははっ。これで君は終わりだよ。魔力を絶たせてもらったからね……」
「なん…………ですって? ッ!?」
彼の言う通り、私は魔力を出せなくなっている。
(けど、なんで? 指旋突にそんな効果は……)
「天通流十指創解絶突。これが先程の攻撃の正体だよ」
「創……解、ですって?」
「どうやら名前だけは知っているようだね。これが創解の1つだよ。一指指旋突と三指半絶を合わせた技……絶突。これにより指旋突の間合いから、指旋突の速さで半絶を放てる。とても便利な技なんだよ」
「そん……な。そん……なの、最強、じゃない……」
(でも……負けられないのよッ!!)
────────────────────────
「こ、こ、こ、これは凄まじい戦いだぁぁぁぁッッッ!!」
「天通流は主に一対一を想定して作られた流派だ。ゆえに面での攻撃は最善手の1つではある」
「しかししかし、なんとそれを容易くかわすぅぅぅッッッ!!」
「あれは天通流二指、示仏だな。天通流の中でも珍しい、線での攻撃だ。それを連続で放つことで、擬似的に面での攻撃にしている」
「しかし大和選手も負けていないッ!! 瞬間多段攻撃で攻勢にでるぅぅぅッッッ!!」
「しかし届いていない。あれは天通流三指半絶。それを自らの前にバリアのようにはって防いだのだな……」
「そしてどういうことだぁぁぁ? 続いて天通選手が放った一撃により、大和選手の動きが止まるぅぅぅッッッ!!」
「あれが、天通流免許皆伝の実力だ。天通流免許皆伝にのみ使える技……創解。一指から九指までの技を自由に組み合わせて放つ。天通流最強の技だ」
「な、な、な、な、なんとぉぉぉぉぉッッッ!! これが天通流免許皆伝!! これが天通限無弟選手の真の実力なのかぁぁぁッッッ!?」
「これは、不味い状況だな。大和選手の魔力が絶たれている」
「どっ、どういうことですか!?」
「恐らく、先程の創解によるものだろう。これでは大和選手にうてる手は……」
「おぉっとぉぉぉ!? ここで大和選手が昨日の詠唱を開始したぁぁぁッッッ!!」
「これは……勝負に出たな。これで勝負はわからなくなるッ!!」
────────────────────────
「流れ流れる季節のごとく、巡り巡りし輪廻のごとく。それはすべての理なりて、激しく優しくすべてを包む。我は万物の観測者、我は具象すべての掌握者。ここに契約を結び、我がすべてを願いとせん」
(こんな状況でも敗けは認めないッ!! この技にすべてをかける……)
私は詠唱を開始し、今出せるすべてをそれにこめた。
新入生歓迎トーナメント⑨  光VS限無
「皆様、大変ながらくお待たせいたしました。本日準決勝第一試合は、激戦の中の激戦が予想されたため、フィールドの設定をトッププロのトーナメントと同等レベルにあげるため、お時間をいただきました」
「長く続いている新入生歓迎トーナメントの歴史の中でも、これはかなり珍しい事態だ。過去に数度しか行われていないし、行われた年の卒業生は全員、トッププロとして活躍している」
「では準決勝第一試合を開始します。準決勝の組み合わせは、クラスとクラス内順位で決められます。そう、第一試合からクライマックス!! 大和光選手VS天通限無弟選手の試合なのですッッッ!!」
「昨日までの試合内容をかんがみて、今日のフィールド設定を変えることを決めたわけだ。それほどまでに、この二人のレベルは次元が違いすぎる。首席と首席、この試合が事実上の決勝戦と言われても、間違いではないだろう」
「お二人が開始位置についたようです。では試合を始めてくださいッ!!」
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「貴方とは、いつか決着をつけたいと思っていたわ。天通限無弟君? 私はここで貴方に勝って、決勝で天通限無と戦い、そして勝つ。それが彼との約束であり誓約。私のもてるすべてを使って、貴方を倒しきるッ!!」
「はははっ。確かに貴女はとても強い。しかし決勝にいくのは俺だ。それはすでに決まっている事実なんだよ。悲しいことにね? それに、天通限無と因縁があるのは、俺も同じだ。それも、君とは因縁の深さが違う。出会ってわずか一月の君と、天通流の門下生同士だった俺ではね? 故にここに宣言する。これから俺が、君のすべてを圧倒して見せよう」
「双方準備は良いな? カウントを開始するッ!!」
5、4、3、2、1………Let's GET yourself(レッツゲット……ユアセルフ)!!
「千変万化、銃操無限の型ッ!!」
私は初手から奥の手の1つ、銃操無限の型……魔力の続く限り撃ち続けられる百種類の銃による圧倒的な物量で彼を攻める。
「これは……なかなかだね。でも甘い。天通流二指、示払散連」
「なッ!?」
しかし私の攻撃は、すべて彼の天通流二指示仏の連撃で防いでしまう。
「ならこれはどう!? 銃操作無限の型、三断撃ち(さんだんうち)ッ!!」
私は千変万化に魔力を更に込め、瞬間三連撃を放つ。
「天通流三指、半絶、断層!!」
「そん……な、そんなッ!?」
しかし私の攻撃は、またもや彼に防がれる。
しかも今度は、彼は半絶を一回しか使っていない。
その一回を自らの前に面の層として放ち、私の魔力による砲撃をその面で止めてしまった。
「ならこれで「遅いよ?」ッッッ!?」
私がその面をかわして銃撃をしようと動かした瞬間、彼が剣を一突きする。
「天通流十指、創解……絶突」
「なッ!?」
彼が放った指旋突のような一撃は、私の胸を撃ち抜いて消える。
「この程度で、私がどうにかなるとでも?」
「ははははっ。これで君は終わりだよ。魔力を絶たせてもらったからね……」
「なん…………ですって? ッ!?」
彼の言う通り、私は魔力を出せなくなっている。
(けど、なんで? 指旋突にそんな効果は……)
「天通流十指創解絶突。これが先程の攻撃の正体だよ」
「創……解、ですって?」
「どうやら名前だけは知っているようだね。これが創解の1つだよ。一指指旋突と三指半絶を合わせた技……絶突。これにより指旋突の間合いから、指旋突の速さで半絶を放てる。とても便利な技なんだよ」
「そん……な。そん……なの、最強、じゃない……」
(でも……負けられないのよッ!!)
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「こ、こ、こ、これは凄まじい戦いだぁぁぁぁッッッ!!」
「天通流は主に一対一を想定して作られた流派だ。ゆえに面での攻撃は最善手の1つではある」
「しかししかし、なんとそれを容易くかわすぅぅぅッッッ!!」
「あれは天通流二指、示仏だな。天通流の中でも珍しい、線での攻撃だ。それを連続で放つことで、擬似的に面での攻撃にしている」
「しかし大和選手も負けていないッ!! 瞬間多段攻撃で攻勢にでるぅぅぅッッッ!!」
「しかし届いていない。あれは天通流三指半絶。それを自らの前にバリアのようにはって防いだのだな……」
「そしてどういうことだぁぁぁ? 続いて天通選手が放った一撃により、大和選手の動きが止まるぅぅぅッッッ!!」
「あれが、天通流免許皆伝の実力だ。天通流免許皆伝にのみ使える技……創解。一指から九指までの技を自由に組み合わせて放つ。天通流最強の技だ」
「な、な、な、な、なんとぉぉぉぉぉッッッ!! これが天通流免許皆伝!! これが天通限無弟選手の真の実力なのかぁぁぁッッッ!?」
「これは、不味い状況だな。大和選手の魔力が絶たれている」
「どっ、どういうことですか!?」
「恐らく、先程の創解によるものだろう。これでは大和選手にうてる手は……」
「おぉっとぉぉぉ!? ここで大和選手が昨日の詠唱を開始したぁぁぁッッッ!!」
「これは……勝負に出たな。これで勝負はわからなくなるッ!!」
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「流れ流れる季節のごとく、巡り巡りし輪廻のごとく。それはすべての理なりて、激しく優しくすべてを包む。我は万物の観測者、我は具象すべての掌握者。ここに契約を結び、我がすべてを願いとせん」
(こんな状況でも敗けは認めないッ!! この技にすべてをかける……)
私は詠唱を開始し、今出せるすべてをそれにこめた。
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