欠陥魔力騎士の無限領域(インフィニティ)
新入生歓迎トーナメント⑧ | 本戦二回戦と揃いし四強④
欠陥魔力騎士26
新入生歓迎トーナメント⑧  本戦二回戦と揃いし四強④
「みなさま、ながらくお待たせしましたっ。本日のメインイベントその②、天通限無弟選手と、浅黄萌選手の試合を始めますッ!!」
「天通限無弟君は、いわずもがなな優勝候補筆頭だ。しかし相手の浅黄萌選手も侮れない……」
「天通限無弟選手は、この若さで天通流免許皆伝の腕前。天通流皆伝の天通限無兄選手よりも実力は上ッ!!」
「その通り。そして相手となる浅黄君は、天通流の宿敵とも言える流派、地現流の免許皆伝。互いに免許皆伝同士……つまりは若き天才剣士同士の戦い。先程の力と力の戦いではなく、技と技の戦いが見れるだろうよ」
「なるほどなるほど。やはりこの試合も見逃せないという訳ですね!?」
「その通りだ。更にこれは剣士の戦い。一挙一動も目が離せない、まさしく一瞬の奪い合い……いや、刹那の奪い合いだろう」
「ではでは、そんな二人の試合を始めたいと思いますッ!!」
────────────────────────
「私はずっと、貴方と本気で戦いたいと思っていたわ」
「俺はそれほどでもないんだけど、なぜかな?」
俺は目の前の相手のレベルに合わせ、力のリミッターをかけていく。
その間受け答えをすることで時間をかせぎつつ、場を盛り上げるのに話術を使う。
「私は今年、天通流の天才剣士が二人も同じクラスだという幸運に感謝した。しかし兄の方は魔力を使えず、天通流の技を使わないッ!!」
「兄なんて思ってないけども、その通りだね」
「そして弟であるお前は、その力のすべてをまったく見せないッ!! フェーデは自らを高め、互いのすべてをかけて戦うものだ。それを汚すお前たちを、私は絶対に許さないッ!!」
「ご高説どうもありがとう。なら君は、俺に本気を出させてくれると?」
ドンッと一瞬だけ力を解放し、相手選手に圧力をかける。
「ッッッ!?」
「ほら、やっぱり君もその程度。俺が本気を出せる相手じゃないよ」
俺はもう一度リミッターを……今度は先程よりも多くかけると、相手選手へと微笑みかける。
「双方準備は良いな? カウントを開始するッ!!」
5、4、3、2、1………Let's GET yourself(レッツゲット……ユアセルフ)!!
「天通流一指、指旋突」
「ぐわぁッ!?」
俺が牽制で放った指旋突が相手にクリーンヒットし、俺はかけるリミッターが少なすぎたと反省する。
「地現流一撃、千閃ッ!!」
「天通流二指、示払」
相手が放ってきた広範囲遠距離攻撃を、自分に当たるものだけを見切って拡散攻撃で防ぐ。
「天通流一指、指旋突」
「ぐわぁッッッ!?」
返す剣で指旋突を連続で放ち、相手の四肢を撃ち貫く。
「もうやめにしないかい? これ以上は試合にならない……」
「くっ……ぐぐぐ、くそぉぉぉぉぉッッッ!! 地現流終撃、画竜点睛ぃぃぃッッッ!!」
「天通流三指、半絶」
相手が大技を放つ一瞬の隙に間合いへ踏み込み、半絶で相手の技ごと完封する。
「そこまでッ!! 勝者天通限無ッ!!」
────────────────────────
「き、き、き、き、決まってしまったぁぁぁぁぁッッッ!! わたくし、実況する暇すらありませんでしたッッッ!!」
「まさかこれほどとは……な。天通限無弟は、強さの次元が違いすぎる」
「牽制に数発の指旋突を放った後、一瞬で間合いを詰めての一撃。わたくしにはそのようにしか見えませんでしたが……」
「一番最初に、牽制として指旋突を一発。相手の技にたいして示払という範囲技を放って相殺。そのまま指旋突を四発放ち、相手の四肢を撃ち抜いて実力の差を示す。そして相手が大技で一発逆転を狙ったところを、半絶で終わらせた」
「つまり、最初から最後までがすべて、天通選手の思い通りだったと?」
「それだけではない。恐らく天通弟君は、その実力の一欠片ほどしか出していない。入試の試験結果からもそれは明らかだ」
「つまりは天通選手は、まだ一度も本気を出していないと?」
「そういうことになる。私の見立てでは、恐らく実力の10%も出していないはずだ」
「これは明日以降も楽しみになってまいりましたッ!! 明日は第一試合が大和光選手VS天通限無弟選手。第二試合が天通限無兄選手VS西城陽斗選手。その後、負けた二人による三位決定戦がおこなわれます」
「明日も素晴らしい試合が見れるだろうよ。私自身もとても楽しみだ」
「それではまた明日お会いしましょう。シーユーネクストデイ」
新入生歓迎トーナメント⑧  本戦二回戦と揃いし四強④
「みなさま、ながらくお待たせしましたっ。本日のメインイベントその②、天通限無弟選手と、浅黄萌選手の試合を始めますッ!!」
「天通限無弟君は、いわずもがなな優勝候補筆頭だ。しかし相手の浅黄萌選手も侮れない……」
「天通限無弟選手は、この若さで天通流免許皆伝の腕前。天通流皆伝の天通限無兄選手よりも実力は上ッ!!」
「その通り。そして相手となる浅黄君は、天通流の宿敵とも言える流派、地現流の免許皆伝。互いに免許皆伝同士……つまりは若き天才剣士同士の戦い。先程の力と力の戦いではなく、技と技の戦いが見れるだろうよ」
「なるほどなるほど。やはりこの試合も見逃せないという訳ですね!?」
「その通りだ。更にこれは剣士の戦い。一挙一動も目が離せない、まさしく一瞬の奪い合い……いや、刹那の奪い合いだろう」
「ではでは、そんな二人の試合を始めたいと思いますッ!!」
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「私はずっと、貴方と本気で戦いたいと思っていたわ」
「俺はそれほどでもないんだけど、なぜかな?」
俺は目の前の相手のレベルに合わせ、力のリミッターをかけていく。
その間受け答えをすることで時間をかせぎつつ、場を盛り上げるのに話術を使う。
「私は今年、天通流の天才剣士が二人も同じクラスだという幸運に感謝した。しかし兄の方は魔力を使えず、天通流の技を使わないッ!!」
「兄なんて思ってないけども、その通りだね」
「そして弟であるお前は、その力のすべてをまったく見せないッ!! フェーデは自らを高め、互いのすべてをかけて戦うものだ。それを汚すお前たちを、私は絶対に許さないッ!!」
「ご高説どうもありがとう。なら君は、俺に本気を出させてくれると?」
ドンッと一瞬だけ力を解放し、相手選手に圧力をかける。
「ッッッ!?」
「ほら、やっぱり君もその程度。俺が本気を出せる相手じゃないよ」
俺はもう一度リミッターを……今度は先程よりも多くかけると、相手選手へと微笑みかける。
「双方準備は良いな? カウントを開始するッ!!」
5、4、3、2、1………Let's GET yourself(レッツゲット……ユアセルフ)!!
「天通流一指、指旋突」
「ぐわぁッ!?」
俺が牽制で放った指旋突が相手にクリーンヒットし、俺はかけるリミッターが少なすぎたと反省する。
「地現流一撃、千閃ッ!!」
「天通流二指、示払」
相手が放ってきた広範囲遠距離攻撃を、自分に当たるものだけを見切って拡散攻撃で防ぐ。
「天通流一指、指旋突」
「ぐわぁッッッ!?」
返す剣で指旋突を連続で放ち、相手の四肢を撃ち貫く。
「もうやめにしないかい? これ以上は試合にならない……」
「くっ……ぐぐぐ、くそぉぉぉぉぉッッッ!! 地現流終撃、画竜点睛ぃぃぃッッッ!!」
「天通流三指、半絶」
相手が大技を放つ一瞬の隙に間合いへ踏み込み、半絶で相手の技ごと完封する。
「そこまでッ!! 勝者天通限無ッ!!」
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「き、き、き、き、決まってしまったぁぁぁぁぁッッッ!! わたくし、実況する暇すらありませんでしたッッッ!!」
「まさかこれほどとは……な。天通限無弟は、強さの次元が違いすぎる」
「牽制に数発の指旋突を放った後、一瞬で間合いを詰めての一撃。わたくしにはそのようにしか見えませんでしたが……」
「一番最初に、牽制として指旋突を一発。相手の技にたいして示払という範囲技を放って相殺。そのまま指旋突を四発放ち、相手の四肢を撃ち抜いて実力の差を示す。そして相手が大技で一発逆転を狙ったところを、半絶で終わらせた」
「つまり、最初から最後までがすべて、天通選手の思い通りだったと?」
「それだけではない。恐らく天通弟君は、その実力の一欠片ほどしか出していない。入試の試験結果からもそれは明らかだ」
「つまりは天通選手は、まだ一度も本気を出していないと?」
「そういうことになる。私の見立てでは、恐らく実力の10%も出していないはずだ」
「これは明日以降も楽しみになってまいりましたッ!! 明日は第一試合が大和光選手VS天通限無弟選手。第二試合が天通限無兄選手VS西城陽斗選手。その後、負けた二人による三位決定戦がおこなわれます」
「明日も素晴らしい試合が見れるだろうよ。私自身もとても楽しみだ」
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