欠陥魔力騎士の無限領域(インフィニティ)

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新入生歓迎トーナメント⑥| 本戦二回戦と揃いし四強②

欠陥魔力騎士24

新入生歓迎トーナメント⑥ 本戦二回戦と揃いし四強②

「続きましては第二試合、Sクラス天城優人あまぎゆうと選手VS、Bクラス西城陽斗さいじょうはると選手。Bクラスながらここまで勝ち抜いてきた西城選手に注目です」

「実は西城君の教師枠投票では、私も彼に入れていてな。入試の成績は学業も含まれるため、彼はBクラスになってしまっただけで、魔力騎士としての実力は、Sクラスに負けていないのだよ」

「な、な、な、なんと!? と言うことはこの試合、実質Sクラス同士の戦いと言えるわけですね!!」

「そう言うことになるな。更に言えば、西城選手の流派は巫流かんなぎりゅう。防御こそ最大の攻撃をうたっているこの流派は、とにかく攻めるのが難しい。しかも激しいカウンターを持っているため、迂闊に飛び込めばそこで終わってしまうだろう」

「なるほどなるほど。つまりこの試合は、いかに西城選手の守りを突破できるかにかかっていると?」

「そういうことだ。更に今回の相手である天城君の流派は神刺流かんざしりゅう。攻撃こそ最大の防御をうたっている。つまりこの試合は……」

「最強の攻撃VS最強の防御の戦いと言うわけですね!?」

「その通りだ。これは互いの練度が試される一戦となるだろうよ」

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「それでは双方、準備は良いか?」

「はいっ」

「問題ないぜ」

 フィールド内の開始位置にて、武装具を展開して向かい合う。
 天城選手は刀を、西城選手は盾と小剣を互いに構え、開始を待つ二人。
 先ほどの学園長の言葉通り、どちらがより己の流派の練度を高めているかが勝負の鍵を握る。
 フィールド内は刺すような緊張感に包まれ、二人の魔力も激しく渦巻いていた。

「それではカウントを開始する」

 5、4、3、2、1………Let's GET yourself(レッツゲット……ユアセルフ)!!

牙突一閃がとついっせんッ!!」

御祓の晶壁みそぎのしょうへき

 ガキンッッッ!!

「やります……ね」

「そっちもな。一撃で晶壁に
ヒビが入っちまったぜ」

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「天城選手の速攻一陣ッ!! 突きと薙ぎ払いの2連撃だぁぁぁッ!!」

「しかし西城君もさすがだな。盾での防御をドンピシャで合わせてみせた」

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 一瞬で近づいてからの高速2連撃である天城選手の「牙突一閃」を、盾に魔力を集めて晶壁とする「御祓の晶壁」で完全に防ぐ西城選手。

「一度離脱して仕切り直させてもらいますよっ」

 天城選手が晶壁に刺さる刀を抜き、距離をとろうとする。

「させねぇよッ。御祓の掌壁みそぎのしょうへきッ!!」

「なッ!?」

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「これは驚いたぁぁぁ。弾けた晶壁ごと盾で天城選手を殴りつけにいくッ!!」

「あれは御祓の晶壁から繋げる、御祓の掌壁。見事な連携だ」

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 それは一瞬の奪い合い。
 天城選手が刀を抜こうとする一瞬の隙に対し、西城選手が御祓の掌壁による攻撃をしかける。
 御祓の掌壁発動と同時に、晶壁部分が弾け飛ぶ。
 同時に盾で殴りかかる事で、弾ける威力をそのまま武器破壊と打撃攻撃に転換する。

瞬歩法しゅんほほう……さんッ!!」

「なんだと!?」

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「な、な、な、なんとぉぉぉ!? 当たったかに見えた西城選手の攻撃は、残像を残してかわされていたッ!!」

「あれは本来攻撃に繋げる技。離脱するために使うとは、なかなかやりおる」

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 西城選手の攻撃を天城選手が瞬歩法散でかわす。
 分身と共に姿が消え去り、一瞬後に開始位置に現れる。

「この技は本来、攻撃用なんですがね……。逃げるために使わされたのはこれが初めてですッ!!」

「やるじゃねぇか。けど残念、そこはまだ俺の領域だぜ?」

「ッッッ!?」

 先ほど弾けて飛び散ったはずの晶壁の欠片が集まり、弾丸となって天城選手へと迫る。

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「これはなんと!! 西城選手の攻撃はまだ続いていたぁぁぁッ!!」

「さすがに練度が高いな。この技も本来は牽制用だ。それを見事に一撃となりうる威力へ高めておる」

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「ここはもう一度瞬歩法散で……」

「そいつはさっき見たッ!!」

「なっ!?」

 西城選手は天城選手が逃げた先にピタリと追い付き、追撃をくわえる。

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「天城選手の見事な瞬歩法散に、なんと西城選手は追いすがるッ!! 彼には天城選手の姿が見えていたのかッ!?」

「いや、見えていたわけではないだろう。恐らく先ほど飛ばした晶壁の一部を天城君の体に付着させ、それを目掛けて飛び込んだのだろう」 

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巫流撃波一陣かんなぎりゅうげきはいちじんッ!!」

「ぐわァァァッッッ!?」

 巫流に数種類しかない剣を使う攻撃技である「撃波一陣」を、完璧に叩き込む西城選手。

「ここで決めるッ!! 巫流破断二陣かんなぎりゅうはだんにじんッッッ!!」

「お見事……です」

「そこまでッ!! 勝者西城陽斗」

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「激闘決着ッッッ!! 勝者はなんと、Bクラスの西城陽斗選手だぁぁぁぁぁッッッ!!」

「見事な戦いだったな。天城君の技のさえも見事だったが、西城君がその上をいっていた。彼は終始自分の想定内におさまるように動いていたからな」

「な、な、な、なんと!? つまり西城選手はBクラスでありながら、Sクラスの天城選手を手玉にとっていたと言うことですか!?」

「そこまで上等なものではないが、それに近いものだな。この戦いは、彼がペースを握っていたと言うことだ」

「これは思わぬダークホース。西城選手の次の相手は天通限無兄選手です。これは見物になりそうですねッ!!」

「その前に優勝候補筆頭の二人の試合があるがな。今日で出揃う四強は、その強さの近しい者同士、強い順に戦うことになっている。つまりはこの後の結果次第では、天通限無兄は後に戦う事になるわけだ」

「そうでしたっ。これはますますこの後の試合が楽しみですッ!!」

「次は大和光君VS中神雷兎君だな。二人の奮闘に期待しよう」

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「完敗だったよ。次の試合も頑張ってくれ」

「ありがとよっ。あんたとはまた戦いたいぜ」

 二人は拳をぶつけて笑顔をかわすと、それぞれの場所へと戻っていった。


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