欠陥魔力騎士の無限領域(インフィニティ)
新入生歓迎トーナメント①| クラス内順位別予選開始①
欠陥魔力騎士19
新入生歓迎トーナメント① クラス内順位別予選開始①
「さて諸君。今日は皆も待ちに待ったと思われる、新入生歓迎トーナメントの予選日だ。以前に通達した通り、予選は各クラス30人の中の順位別で戦うことになる。つまりは別クラスの同じ順位の者を相手に勝ち抜き戦を行うわけだ」
毎年入学式の一月後に行われる新入生歓迎トーナメント。
これは一年生は全員参加の大イベントだ。
初日は予選となっており、一年生は全員自らのクラス内順位別でブロック分けされて、それぞれ自分と同一または1つ上の相手と戦うことになる。
この神薙学園には、1学年に8クラス存在していて、これを各クラスから二人ずつの15ブロックに分ける。
この予選を勝ち上がった上位二名と、各予選で教師が目をつけた者の中から協議によって選ばれた二名が教師枠として敗者復活のような扱いを受けて本戦に上がれる。
こうして決まる32人で本戦が行われ、今年度の一年生のトップを決めるのだ。
「わかっていると思うが、自分達よりも下のクラスの者が相手だからと油断していると、痛い目を見るぞ? 本学園の入試は特殊なうえに、今年は首席二人が圧倒的だったせいで、君たちの中でもギリギリこのクラス入りした者は多いのだから」
これはトーナメントの説明があった日にも伝えられており、皆の顔はとても引き締まっていた。
「それでは各自、自らの会場へと向かうように。以上、解散ッ」
先生はそう言うと教室を出ていく。
僕たちはクラスメイトと互いの健闘を祈ってからそれぞれの開場へと歩いて向かった。
………………
…………
……
「全員集まっているな? それでは今より予選を開始する。呼ばれた者は前に出てフィールドの中へ。それ以外の者はフィールド外にて待機していなさい。……ではまず第一試合。Sクラス30位、天通限無。Gクラス30位、凪原海斗。フィールド内へ入り、準備をしなさい」
「はい」「はいッ!!」
わかっていたことだが、一番に呼ばれて少し緊張が振り返す。
しかしそれはすぐに心地よい高揚感とともに消え去り、僕は目の前の相手に集中する。
フィールド内で開始位置へと立ち、僕はいつでもフルコントロールゾーンに入れる感覚で止め、開始の合図を待った。
「それでは双方準備は良いな? カウントを開始する」
5、4、3、2、1………Let's GET yourself(レッツゲット……ユアセルフ)!!
「カートリッジロードッ!!」
「天通流一指、指旋突ッ!!」
開始と同時にカートリッジをロードし、魔力を使える状態へ。
すかさずフルコントロールゾーンに入り、相手の先の先を読みきる。
「天通流一指、指旋突ッ!!」
向かってきた相手の指旋突を、同じ指旋突で弾くと同時に貫通させて相手に飛ばす。
「ッ!? 天通流三指、半絶!!」
僕の指旋突の威力に驚き、慌てて防御として半絶を放つ海斗君。
「けれどそれは悪手だよ。その程度の練度では、僕の指旋突は防げないッ!!」
「ッ!? がぁぁぁぁぁ!!」
僕の指旋突は、防ごうとした技ごと彼を喰い破る。
「ここで決めるッ!! 天通流九指、夜魔打乃大蛇!!」
「うわぁぁぁぁぁ」
彼が体勢を整えようとしている間に、僕は天通流最大の技を放つ。
「魔力が使える(いまの)僕と戦うには、あらゆるものが足りなすぎたね……。次以降を楽しみにしているよ」
「勝者、天通限無!!」
こうして無事に初戦を突破した僕は、そのまま圧倒的な力で勝ち抜いて、もう一人のSクラスの子と一緒に予選を通過した。
新入生歓迎トーナメント① クラス内順位別予選開始①
「さて諸君。今日は皆も待ちに待ったと思われる、新入生歓迎トーナメントの予選日だ。以前に通達した通り、予選は各クラス30人の中の順位別で戦うことになる。つまりは別クラスの同じ順位の者を相手に勝ち抜き戦を行うわけだ」
毎年入学式の一月後に行われる新入生歓迎トーナメント。
これは一年生は全員参加の大イベントだ。
初日は予選となっており、一年生は全員自らのクラス内順位別でブロック分けされて、それぞれ自分と同一または1つ上の相手と戦うことになる。
この神薙学園には、1学年に8クラス存在していて、これを各クラスから二人ずつの15ブロックに分ける。
この予選を勝ち上がった上位二名と、各予選で教師が目をつけた者の中から協議によって選ばれた二名が教師枠として敗者復活のような扱いを受けて本戦に上がれる。
こうして決まる32人で本戦が行われ、今年度の一年生のトップを決めるのだ。
「わかっていると思うが、自分達よりも下のクラスの者が相手だからと油断していると、痛い目を見るぞ? 本学園の入試は特殊なうえに、今年は首席二人が圧倒的だったせいで、君たちの中でもギリギリこのクラス入りした者は多いのだから」
これはトーナメントの説明があった日にも伝えられており、皆の顔はとても引き締まっていた。
「それでは各自、自らの会場へと向かうように。以上、解散ッ」
先生はそう言うと教室を出ていく。
僕たちはクラスメイトと互いの健闘を祈ってからそれぞれの開場へと歩いて向かった。
………………
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「全員集まっているな? それでは今より予選を開始する。呼ばれた者は前に出てフィールドの中へ。それ以外の者はフィールド外にて待機していなさい。……ではまず第一試合。Sクラス30位、天通限無。Gクラス30位、凪原海斗。フィールド内へ入り、準備をしなさい」
「はい」「はいッ!!」
わかっていたことだが、一番に呼ばれて少し緊張が振り返す。
しかしそれはすぐに心地よい高揚感とともに消え去り、僕は目の前の相手に集中する。
フィールド内で開始位置へと立ち、僕はいつでもフルコントロールゾーンに入れる感覚で止め、開始の合図を待った。
「それでは双方準備は良いな? カウントを開始する」
5、4、3、2、1………Let's GET yourself(レッツゲット……ユアセルフ)!!
「カートリッジロードッ!!」
「天通流一指、指旋突ッ!!」
開始と同時にカートリッジをロードし、魔力を使える状態へ。
すかさずフルコントロールゾーンに入り、相手の先の先を読みきる。
「天通流一指、指旋突ッ!!」
向かってきた相手の指旋突を、同じ指旋突で弾くと同時に貫通させて相手に飛ばす。
「ッ!? 天通流三指、半絶!!」
僕の指旋突の威力に驚き、慌てて防御として半絶を放つ海斗君。
「けれどそれは悪手だよ。その程度の練度では、僕の指旋突は防げないッ!!」
「ッ!? がぁぁぁぁぁ!!」
僕の指旋突は、防ごうとした技ごと彼を喰い破る。
「ここで決めるッ!! 天通流九指、夜魔打乃大蛇!!」
「うわぁぁぁぁぁ」
彼が体勢を整えようとしている間に、僕は天通流最大の技を放つ。
「魔力が使える(いまの)僕と戦うには、あらゆるものが足りなすぎたね……。次以降を楽しみにしているよ」
「勝者、天通限無!!」
こうして無事に初戦を突破した僕は、そのまま圧倒的な力で勝ち抜いて、もう一人のSクラスの子と一緒に予選を通過した。
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