欠陥魔力騎士の無限領域(インフィニティ)
光の限無の放課後デイズ⑦| トーナメント前日と光の成果
欠陥魔力騎士18
光の限無の放課後デイズ⑦ トーナメント前日と光の成果
「よう、やく、ここ、まで、きたわ、ね……」
「さすが大和さん。思ったよりも早く3つ目にたどり着けたね」
前の訓練から約3週間。
今日はトーナメント予選が始まる前日。
この日ようやく、彼女は3つ目を維持できるようになった。
「でも、あんた、の言う、この先、が、気力、なんで、しょう?」
「その通りだよ。大和さんは今日、3つ目の維持の中で、4つ目の感覚を感じられたはずだ」
ここまでの修行により、僕は彼女にたいしてゾーンの維持をメインに教えてきた。
更に使えるようになった瞬間から、その先へとたどり着くための感覚をも磨いてもらった。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
「今日大和さんは、4つ目の入り口に立つことができた。ここから先も、今までと同じように進むだけさ」
実際大和さんは天才の中の天才だった。
僕はこの4つ目と5つ目を理論立てて解析し、構築するのに数年かけたのだから。
「明日からはトーナメントの予選が始まる。その間も鍛練を欠かさなければ、恐らく本戦前には4つ目に足をかけられるはずだよ」
「はぁ…………ふぅ。それは、ありがとう。まだまだ頑張るわ」
それにしても、初回の修行でしっかりと僕のさせたいことを把握しきって、次からもしっかりと目的をわかった上でついてきてくれた。
これを教えるのは初めてだったけど、彼女のおかげで次からはもっと効率良く教えることができそうだ。
(教える機会があるかもわからないけどね……)
僕の扱う「気力」とは、ゾーンの5つ目に達した状態のこと。
1つ目の「極限集中状態」は、ある程度以上の魔力騎士の必須スキルで、ここまでは学生でもできる人は多くいる。
そして2つ目の「完全把握状態」は、プロ選手として十二分にやっていけるほどの難易度だ。
つまりは学生レベルとしては異常なわけだ。
僕はこれを、修行初日の大和さんの課題とした。
これは良い意味で裏切られたため、僕は本来ならこの2つ目をキープすることを目標としていたのを、次の3つ目をキープできるようにすると変更した。
そして3つ目である「完全掌握操作状態」。
これは一部のトッププロが数分のみ可能としているスキル。
つまり現状の大和さんは、トッププロとさえ渡り合えると言うわけだ。
(でも気力を扱うためには、ここは入り口に立っただけにしかならない……)
僕が先人達の映像などから得た「気力」を扱うためには、まず4つ目の「二種完全把握状態」へと至り、自らのだけでなく、「周囲のエネルギーまでも」を感じとり、それによる数秒先の流れ。
例えば小石に当たったボールが、どうランダムに跳ねるかなどをつかむことができるようにならなければならない。
そして、それができた上で5つ目の「無限領域状態」へと更に至り、周囲のエネルギーを操作できるようにならなければならないのだ。
ここに至って、ようやく気力を扱っている状態といえるわけで、この状態をキープできるようになり、気力を自由に扱えるようになるのは更なる修練がいる。
(でも恐らく彼女なら……)
実戦の中で更に己を高めていき、僕のもとまでたどり着くはず。
(僕もこの武器で、大和さんと同じステージに立つことができる)
「大和さん。僕と本戦決勝で戦おう」
僕は部屋を去り際、ふと思い立って彼女の前に拳を突き出す。
「もちろんよっ。全力の貴方を、私は倒して見せるわっ」
そうして互いに拳を合わせ、僕らは明日に備えて部屋へと戻った。
光の限無の放課後デイズ⑦ トーナメント前日と光の成果
「よう、やく、ここ、まで、きたわ、ね……」
「さすが大和さん。思ったよりも早く3つ目にたどり着けたね」
前の訓練から約3週間。
今日はトーナメント予選が始まる前日。
この日ようやく、彼女は3つ目を維持できるようになった。
「でも、あんた、の言う、この先、が、気力、なんで、しょう?」
「その通りだよ。大和さんは今日、3つ目の維持の中で、4つ目の感覚を感じられたはずだ」
ここまでの修行により、僕は彼女にたいしてゾーンの維持をメインに教えてきた。
更に使えるようになった瞬間から、その先へとたどり着くための感覚をも磨いてもらった。
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ」
「今日大和さんは、4つ目の入り口に立つことができた。ここから先も、今までと同じように進むだけさ」
実際大和さんは天才の中の天才だった。
僕はこの4つ目と5つ目を理論立てて解析し、構築するのに数年かけたのだから。
「明日からはトーナメントの予選が始まる。その間も鍛練を欠かさなければ、恐らく本戦前には4つ目に足をかけられるはずだよ」
「はぁ…………ふぅ。それは、ありがとう。まだまだ頑張るわ」
それにしても、初回の修行でしっかりと僕のさせたいことを把握しきって、次からもしっかりと目的をわかった上でついてきてくれた。
これを教えるのは初めてだったけど、彼女のおかげで次からはもっと効率良く教えることができそうだ。
(教える機会があるかもわからないけどね……)
僕の扱う「気力」とは、ゾーンの5つ目に達した状態のこと。
1つ目の「極限集中状態」は、ある程度以上の魔力騎士の必須スキルで、ここまでは学生でもできる人は多くいる。
そして2つ目の「完全把握状態」は、プロ選手として十二分にやっていけるほどの難易度だ。
つまりは学生レベルとしては異常なわけだ。
僕はこれを、修行初日の大和さんの課題とした。
これは良い意味で裏切られたため、僕は本来ならこの2つ目をキープすることを目標としていたのを、次の3つ目をキープできるようにすると変更した。
そして3つ目である「完全掌握操作状態」。
これは一部のトッププロが数分のみ可能としているスキル。
つまり現状の大和さんは、トッププロとさえ渡り合えると言うわけだ。
(でも気力を扱うためには、ここは入り口に立っただけにしかならない……)
僕が先人達の映像などから得た「気力」を扱うためには、まず4つ目の「二種完全把握状態」へと至り、自らのだけでなく、「周囲のエネルギーまでも」を感じとり、それによる数秒先の流れ。
例えば小石に当たったボールが、どうランダムに跳ねるかなどをつかむことができるようにならなければならない。
そして、それができた上で5つ目の「無限領域状態」へと更に至り、周囲のエネルギーを操作できるようにならなければならないのだ。
ここに至って、ようやく気力を扱っている状態といえるわけで、この状態をキープできるようになり、気力を自由に扱えるようになるのは更なる修練がいる。
(でも恐らく彼女なら……)
実戦の中で更に己を高めていき、僕のもとまでたどり着くはず。
(僕もこの武器で、大和さんと同じステージに立つことができる)
「大和さん。僕と本戦決勝で戦おう」
僕は部屋を去り際、ふと思い立って彼女の前に拳を突き出す。
「もちろんよっ。全力の貴方を、私は倒して見せるわっ」
そうして互いに拳を合わせ、僕らは明日に備えて部屋へと戻った。
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