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楽しいスライム狩り!

「うきゅ~」「うきゅっ」「うきゅきゅ」

 俺たちは今、ハジメの街から大分離れた場所にいた。
 そこにはプレイヤーの姿はなく、スライムが我が物顔で歩いている。

「ここまで来ると……さすがに誰もいないな。ここなら存分に訓練できるぞっ」

 俺は、あたりを見回して意気込む。

「こんな穴場があったんだね~。やっぱり距離があるからなのかな?」

 桜狐いもうとが可愛く首をかしげる。

「ここまでの道のりにもあまり人はいないようでしたので、皆様街の周囲にちらばっているのではないでしょうか?」

「門の周りに集まってるのかもね~」

「私たちが出てきたところ以外にいるんじゃない?」

「妾たちには好都合じゃな」

 ヒカリ達の言っていることが正しのだと思う。
 街自体もそれなりに大きいし、外周に沿うようにスライム達がいるわけだからな。
 近場でちらばっているんだろう。

「さてと、早速狩りますか!」

 早速武器を取り出して、スライムに向かって構える。

「賛成っ! お先にいっくよ~!!」

 俺が構えたのを見た桜狐いもうとは、武器を出さずにスライムに突っ込む。

「っておいっ! 武器を装備しないと「どーん!!」……あれ?」

 桜狐いもうとは武器を持たないままスライムに殴りかかると、スライムが一発ではじけた。

「どうなっているんだ? 武器を装備しないと、ダメージなんてまともにあたえられないはずじゃ……」

 桜狐いもうとは次のスライムに向かっていき、今度は格闘戦を演じる。

「うりゃりゃりゃ~! ていっ! やぁっ!!」

 スライムの攻撃をよけながら、自らの拳と蹴りを確実に当てていく。

「……あぁ、なるほど。桜狐あいつは格闘タイプなのか」

 恐らく桜狐いもうとは、武器を装備しないかわりに能力が高くなる格闘系の職業なんだろう。
 格闘系は、拳と足の防具装備の防御力がそのまま攻撃力になるらしい。

「……って見てる場合じゃない、俺も行くぞ!」

 俺は気合を入れると、妹とは別の方向のスライムに向かっていく。

「懐かしの~、スラッシュ!!」

 俺は早速近くにいたスライムに攻撃を仕掛ける。

「うきゅ~」

 だが初期でも一撃だったので、当然ながら今回も一撃で倒してしまう。

「うーん……こいつらアクティブじゃないし、通常攻撃でも今の俺だと倒してしまいそうだしなぁ……」

 これでは戦闘訓練にはならない。
 いっそのこと、桜狐あいつと同じように装備なしで殴ってみるか?

「そうと決まれば早速……。とりゃっ」

 俺は一度装備をしまい、近くのスライムを殴ってみる。

「うきゅ?」

 殴ったスライムはなにも影響を受けていないようで、疑問顔(?)でこちらを見つめてくる。

「うっきゅ~!」

 かと思ったら、俺目掛けて体を伸ばして攻撃してくる。

「うおっとっと、これなら、いけそうだ、なっと」

 ひたすら攻撃を仕掛けてくるスライムに対して、手で払ったりかわしたりしながら以前と差がないかを確認していく。

「どうやら、問題なく、動けそう、っと! スラッシュ!!」

 スライムの攻撃を最小限でかわし、装備し直してスラッシュをたたきこむ。

「うきゅー」

 攻撃を食らったスライムは、やはり一撃で倒れてしまう。

「うん、前と同じように動けるようだし……俺はスライムはこれくらいでいいかな」

 これ以上スライムと戦っても、経験値にはなっても実にはならないだろう。

「おーい桜狐さくらこさんや、そろそろ終わりで良いかい? 次のステージに向かうよ~?」

 俺はヒカリ達のところまで戻ると、桜狐いもうとに声をかける。

「はーい! これが、終わったら、直ぐ行くよっ!」

 そう言うと、桜狐いもうとはスライムにカウンターを叩き込む。

「終わった~! ……お兄ちゃん、終わったよ~。次はゴブリンだったっけ?」

 倒したスライムに一礼してから、桜狐いもうとがこちらに戻って来る。

「そうだな。次はゴブリンで良いだろ」

 もともとそういう予定だったしな。

「ヒカリ達も、ゴブリンつぎからは参加してくれよ? 連携も確認したいからな」

 俺は戻ってきた桜狐いもうとの頭を撫でてから、ヒカリ達に確認する。

「はい、ラン様」

「「かしこまり~」」

「うむ。おっけーなのじゃ」

 4人共から肯定的な返事をもらい、俺は頷く。

「それじゃ、行ってみようか! えいえい「「「「「おー!!」」」」」」

 みんなで手を空に向かい突き上げ、ゴブリンがいる草原の方に向かい歩き出した。

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