ランダムビジョンオンライン
初めての従者②
「従者……ってなに? 意味はわかるけど、お兄ちゃんの物になる……ってこと?」
いきなりの俺の言葉に、桜狐は戸惑いの表情を浮かべる。
俺自身、おじさんに説明されただけで……まだ従者という存在自体を完全には理解しきれていないのだが、これからの戦いに確実に必要になってくるということだけは、なぜか確信がある。
「従者ってのはだな、そのまま俺の従者になるってことだよ。俺と能力の一部を共有したり、従者専用の力を使えたりするんだ……」
あの後の限られた時間で確認したところ、従者には種類が存在する。
今現在の俺……半神では、最大で7人の従者が作れる。
従者には1から7までの番号が振られ、それぞれ各ステータスに対応している。
1ならHP……2ならMP、そして7なら運となっており、この従者の番号によって決められたステータスを、主人である俺と共有することができるのだ。
今回は初めての従者なので、1が対応する。
つまり、桜狐が従者になることで、俺とHPを共有(足した数値になる)
できるのだ。
「……ということなんだが、わかったかな? 従者になってくれるか……?」
桜狐に従者について説明し、再度お願いする。
「お兄ちゃんも……その、初めて……なんだよね?」
真剣な目で見つめる俺の視線を真っ直ぐに受け止めた桜狐が、桜狐自身も真剣な眼差しで問いかけてくる。
「あぁ……初めてだ。番号が1番だから、HPだって言っただろ? 聞いてなかったのかよ?」
「ううん、違うの! ただ……嬉しくて」
そう言うと、桜狐は目を潤ませて俺に抱きついてくる。
「うおっとと、いきなりだなぁ……。そんなに俺の初めてなんかが嬉しいか?」
俺自身としては、あくまでもゲーム的要素の初めてであって、そこまでじゅうようには考えていなかったのだが……。
「もちろんだよっ! お兄ちゃんが初めてに私を選んでくれるなんて!! 何が何でももちろん受けるよっ! 私……お兄ちゃんの従者になるっ!!」
「そ、そうか……ならよかった。んじゃま、早速始めようか? 従者の儀式を……さ?」
了承の言葉をもらった俺は、桜狐を立ち上がらせると同じ目線になるように少しかがむ。
「桜狐って種族は獣人だよな? 猫族で合ってるか?」
「その通りだよ、お兄ちゃん。名前は狐だけど、猫なのだっ!」
そう言って頭の上の猫耳をピコピコさせる。
「なら準備オーケーだ。行くぞ? ……汝猫族が勇士桜狐よ、今ここに我と契約を結び、我が従者とならんことを誓うか?」
「はいっ! 誓います!!」
「ならば契約の証しをここに!」
俺はそう言うと、桜狐の額に手を当てる。
「ん……うぅ、っつ!?」
その瞬間桜狐の体を光が包む。
「これにて契約は完了した。その命尽きるまで共に生きよう……」
こうして俺は、初めての従者を手に入れた。
いきなりの俺の言葉に、桜狐は戸惑いの表情を浮かべる。
俺自身、おじさんに説明されただけで……まだ従者という存在自体を完全には理解しきれていないのだが、これからの戦いに確実に必要になってくるということだけは、なぜか確信がある。
「従者ってのはだな、そのまま俺の従者になるってことだよ。俺と能力の一部を共有したり、従者専用の力を使えたりするんだ……」
あの後の限られた時間で確認したところ、従者には種類が存在する。
今現在の俺……半神では、最大で7人の従者が作れる。
従者には1から7までの番号が振られ、それぞれ各ステータスに対応している。
1ならHP……2ならMP、そして7なら運となっており、この従者の番号によって決められたステータスを、主人である俺と共有することができるのだ。
今回は初めての従者なので、1が対応する。
つまり、桜狐が従者になることで、俺とHPを共有(足した数値になる)
できるのだ。
「……ということなんだが、わかったかな? 従者になってくれるか……?」
桜狐に従者について説明し、再度お願いする。
「お兄ちゃんも……その、初めて……なんだよね?」
真剣な目で見つめる俺の視線を真っ直ぐに受け止めた桜狐が、桜狐自身も真剣な眼差しで問いかけてくる。
「あぁ……初めてだ。番号が1番だから、HPだって言っただろ? 聞いてなかったのかよ?」
「ううん、違うの! ただ……嬉しくて」
そう言うと、桜狐は目を潤ませて俺に抱きついてくる。
「うおっとと、いきなりだなぁ……。そんなに俺の初めてなんかが嬉しいか?」
俺自身としては、あくまでもゲーム的要素の初めてであって、そこまでじゅうようには考えていなかったのだが……。
「もちろんだよっ! お兄ちゃんが初めてに私を選んでくれるなんて!! 何が何でももちろん受けるよっ! 私……お兄ちゃんの従者になるっ!!」
「そ、そうか……ならよかった。んじゃま、早速始めようか? 従者の儀式を……さ?」
了承の言葉をもらった俺は、桜狐を立ち上がらせると同じ目線になるように少しかがむ。
「桜狐って種族は獣人だよな? 猫族で合ってるか?」
「その通りだよ、お兄ちゃん。名前は狐だけど、猫なのだっ!」
そう言って頭の上の猫耳をピコピコさせる。
「なら準備オーケーだ。行くぞ? ……汝猫族が勇士桜狐よ、今ここに我と契約を結び、我が従者とならんことを誓うか?」
「はいっ! 誓います!!」
「ならば契約の証しをここに!」
俺はそう言うと、桜狐の額に手を当てる。
「ん……うぅ、っつ!?」
その瞬間桜狐の体を光が包む。
「これにて契約は完了した。その命尽きるまで共に生きよう……」
こうして俺は、初めての従者を手に入れた。
「ランダムビジョンオンライン」を読んでいる人はこの作品も読んでいます
-
FANTASY WAR ONLINE
-
366
-
-
Creation World Online
-
338
-
-
VRMMOをガチャで生き抜くために
-
404
-
-
VRMMO生活は思ってたよりもおもしろい
-
413
-
-
LIBERTY WORLD ONLINE
-
287
-
-
死神さんは隣にいる。
-
157
-
-
種族ガチャ
-
564
-
-
G ワールド オンライン ~ユニークすぎるユニークスキル~
-
108
-
-
俺だけ初期ジョブが魔王だったんだが。
-
333
-
-
IQと反射神経と運動神経人外がVRMMOやったら!チートだった件
-
359
-
-
スキルを使い続けたら変異したんだが?
-
417
-
-
AllFreeOnline〜才能は凡人な最強プレイヤーが、VRMMOで偽善者を自称します
-
1,221
-
-
ガチャで爆死したら異世界転移しました
-
241
-
-
魂喰のカイト
-
696
-
-
武術の天才がVRMMOにログインしました。
-
93
-
-
邪神と一緒にVRMMO 〜邪神と自由に生きていく〜
-
1,747
-
-
BioGraphyOnline
-
224
-
-
アルケニアオンライン~昴のVRMMOゲームライフ。冒険生産なんでも楽しみます。
-
162
-
-
FreeWorldOnline~初めてのVRはレア種族で~
-
78
-
-
喚んで、育てて、冒険しよう。
-
223
-
コメント