何もない俺が異世界転移

響夜

12.ヴェラス城へ

城下町からしばらく歩き、王城が見えてきた。

「ほれ見えて来たぞ、あれが目的地のヴェラス城じゃ。」

あれが、王様の住まう城。
何というか、言葉が出てこないくらい凄い。

きょろきょろと周りを見渡しながらもテジモフさんと一緒に城の入口へと向かう。

城の入り口まで来たところで、

「何者だ!城に何用があって参った!」

兵士は槍を突き出し、要件を聞いてきた。
兵士からして強そうに感じるのは俺だけか?

「私の名はテジモフ、テジモフ・バーランドじゃ!
 国王ヘラヴィオ・ヴェラスに用があり参った!」

会ってからは見たことも無い威厳を持ち返答に答えた。

「テジモフ・バーランドだとッ!?
 あの過去に魔物の大軍が攻めてきた際に一人で何百もの魔物を打ち取ったと
 されるあの英雄か!?」

 えぇっ!テジモフさんやばい人だったのか!!
 凄いを通り越して化け物じゃないのかって疑うレベルだよね、しかも英雄って...

「まぁ...そんなこともあったのぅ。
  で、ここは通してくれるのか?」

「えぇ、もちろんです!今城門を開きます。」

ギィッと城門がだんだんと開いていく。
魔物の軍勢を倒したことを『そんなこと』で済ませるなんてある意味すごい...。

そして城門が開き切り、俺達は城の中へ入って行く。


城の中はきれいな飾りや、真っ赤な絨毯など高価そうなものが多い。

「ユーイチ君、こっちじゃ。」

テジモフさんに呼ばれ階段を上って行く。



上った先には扉がありそこにも二人兵士がいるが城門にいた兵士とは少し違う気がする。

そのうちの一人がテジモフさんを見たなり驚くような表情をした。

「なッ!貴方はテジモフさんではありませんか!?」

「セラムか、大きくなったな。兵士になったのか?」

セラムという緑髪の男性はテジモフさんと面識があるようだ、
もう一人はというと、、

「テジモフだと!テジモフっていうとあんときのおっ「おっさんとかいうなッ!」ブフッ!」

隣にいた人もテジモフさんと面識があるようだけど、、

セラムという人から思いっきり腹に拳を決められた。

「いきなり何すんだよセラムゥ...」

「この国の英雄に向かっておっさんなどというものじゃないですよ。
 それにそんな性格でよく「騎士」になれたものですね『ナジ』」

「うっせぇ...」

この会話だけ見ていると仲はあまり悪くなさそうに見えるな。

「テジモフさんお見苦しい所を見せてしまい申し訳ございません、それで
 今日はどのようなご用件で?」


「あぁ今日はな、この隣にいるユーイチ君の事でヴェラス王に話があって来たのじゃ。」


「ヴェラス王はこの先におられます、どうぞお進みください。」

そういって扉を開いた先には広い間がありその奥には豪華な椅子に座る一人の男性。
その方が王様なのだろう。

「ヴェラス王、英雄テジモフが参りました!」

セラムさんが王と思われる人にそう告げた

「よく来たなテジモフ、それで今日はどんな用件かな?」


今俺は一国の王様の前にいる、緊張して体が少し震えている。

「ああ、話というのはな...。」

こうして俺とテジモフさんはヴェラス王と会話を始めた。


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