転移先での国取り合戦
第一章2話 一つの出会い
  ――――フッッッッ―――
なんだろうこの感じ……。秋の中旬に小高い丘の上で、ひなたぼっこをしているような心地よさだ。このまま永遠に眠っていたいような、そんな気分になる。
  …………はっ!
目が覚めた。が、そこは全く覚えのない場所だった。周囲は闇と静寂に包まれている。あるのは床だけだ。
「どこだよ、ここ。」
最初こそ好奇心が猛威を奮い、辺りを散策していた。しかし、歩いても走っても変わらない景色と状況に、大きな不安と恐怖を覚えていた。
「そういえば、あの変な王様は? 異世界転移とか言ってたのに、これじゃ詐欺じゃねぇか!!」
結局長い時間探しても、誰一人として姿を見せなかった……。
「はあ、はあ、やっと見つけたわ。勝手に移動しないでよ! なんで私が苦労しないといけないのよ。」
急に後ろから怒られた。振り返ると、そこには白い服を着た女性が息を切らしてうずくまっていた。
「おおおおお、人おおおおお!!!」
感動した。(というか、テンション上がった)人は暗闇の中に一人で閉じ込められると、すぐに発狂するらしい。俺はまさに発狂寸前だったのだ。
「な〜に言ってんのあんた。私は人じゃないわよ。」
「え? じゃあ誰? お化け?」
「霊族と一緒にすんな! フフフ……。聞いて驚け! 私は転移をつかさどる神、そう、転移神ルナよ!」
「神様? ああ、あの王様も神の国があるって言ってたな。」
「あんたロベルトに会ったことあんの?」
「あの王様の名前ロベルトっていうんだ。へぇ。ってルナも知ってたんだ。」
「知ってるにきまってるじゃない。敵国の王よ !」
「ああ、そういえば戦争中とかも言ってたっけ。あ、そうだ。聞きたいんだけど、ここってどこ。」
「ここは世界と世界の狭間よ。皆はゲートって呼んでるわ。」
「ありがとう。で、ルナは転移神なんだろ?
早く俺をそっちの世界に飛ばしてくれよ。」
「わかったわよ。でもその前にやらないといけないことがあるの。職業選択よ!」
「ああ、異世界あるあるだね。」
「ちなみに聞くけど、あんた名前は?」
「だから、一言多いわ! 大介だ。」
「じゃあ大介。今から挙げる職業を選びなさい!」
なんだろうこの感じ……。秋の中旬に小高い丘の上で、ひなたぼっこをしているような心地よさだ。このまま永遠に眠っていたいような、そんな気分になる。
  …………はっ!
目が覚めた。が、そこは全く覚えのない場所だった。周囲は闇と静寂に包まれている。あるのは床だけだ。
「どこだよ、ここ。」
最初こそ好奇心が猛威を奮い、辺りを散策していた。しかし、歩いても走っても変わらない景色と状況に、大きな不安と恐怖を覚えていた。
「そういえば、あの変な王様は? 異世界転移とか言ってたのに、これじゃ詐欺じゃねぇか!!」
結局長い時間探しても、誰一人として姿を見せなかった……。
「はあ、はあ、やっと見つけたわ。勝手に移動しないでよ! なんで私が苦労しないといけないのよ。」
急に後ろから怒られた。振り返ると、そこには白い服を着た女性が息を切らしてうずくまっていた。
「おおおおお、人おおおおお!!!」
感動した。(というか、テンション上がった)人は暗闇の中に一人で閉じ込められると、すぐに発狂するらしい。俺はまさに発狂寸前だったのだ。
「な〜に言ってんのあんた。私は人じゃないわよ。」
「え? じゃあ誰? お化け?」
「霊族と一緒にすんな! フフフ……。聞いて驚け! 私は転移をつかさどる神、そう、転移神ルナよ!」
「神様? ああ、あの王様も神の国があるって言ってたな。」
「あんたロベルトに会ったことあんの?」
「あの王様の名前ロベルトっていうんだ。へぇ。ってルナも知ってたんだ。」
「知ってるにきまってるじゃない。敵国の王よ !」
「ああ、そういえば戦争中とかも言ってたっけ。あ、そうだ。聞きたいんだけど、ここってどこ。」
「ここは世界と世界の狭間よ。皆はゲートって呼んでるわ。」
「ありがとう。で、ルナは転移神なんだろ?
早く俺をそっちの世界に飛ばしてくれよ。」
「わかったわよ。でもその前にやらないといけないことがあるの。職業選択よ!」
「ああ、異世界あるあるだね。」
「ちなみに聞くけど、あんた名前は?」
「だから、一言多いわ! 大介だ。」
「じゃあ大介。今から挙げる職業を選びなさい!」
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