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独りの蟲

亡糸 円

独りの蟲

 暗い、暗い、痛い、痛い。
 苦しい、辛い、悲しい、痛い。
 怖い。

       僕は独りだ。

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 何が苦しいの。                 
 何が悲しいの。
 何が痛いの。
 何もされていないのに。
 自分一人だけが不幸だなんて。
 思い上がりもはなはだしい。

 一人でいるのが怖いなんて。
 嘘つき。
 どうせ誰かと関わったら。
 人といるのが怖いというのでしょう。

 私は弱い。
 分かっていた事だ。
 
 憎い、憎い、憎い、憎い。
 私の弱さが、憎い。

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 五月蝿い、わずらわしい、か細い、下らない。
 
 俺は襲われた。
 名も知らぬ人間共に。
 襲われるということは。
 相手に弱いと思われている証拠だ。
 だから示した。
 俺の力を。
 簡単に死んだ。
 簡単に殺せた。

 辺りは錆びた鉄の臭いと。
 白い黄ばんだ骨と赤黒い血。
 もうピクリとも動かない死骸の山を蹴り飛ばし。
 俺は歯をきしらせ呻く。
 
 つまらない、下らない、下らない、下らない。

 俺の力が、うとましい。

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        僕の
 目を覚ますと、私の周囲は錆びた鉄の臭い
        俺の

と赤黒い何かが覆っていて       、
            俺は知っている

空っぽの筈の腹に吐き気が注ぎ足されていく
       。
俺がやったんだ

 口からはびちゃびちゃと周囲と似た赤黒い何かが吐き出され
      俺が喰った

そもそも僕に口があったのかという再認識を
    私に

した       。
  美味かったなあ

 僕が吐いた吐瀉物は余りに水っぽくて。
 私が
 
 水溜まりのようになった赤黒い液体に映った僕の姿は  。           
   喜べ

大 き な 複 眼 を 持 っ た 黒 
 こ レ で お マエ も 『 バ ケ モ

光 り す る 蟲 の よ う だ っ 
 ノ 』 ノ な か マア イ リリ だ ナ
た 。
 。

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 後書
 
 初めて単発短編の小説に挑みました。亡糸なきし えんと申します。名前の意味は『なかくなり円(縁)が切れる』という意味です。
 
 全く誰が聞きたいのでしょうね、そんな情報。僕が言いたいだけです、気にしないで下さい。

 
さて、初めての単発短編小説。楽しんで読んで···欲しいですけど多分無理ですね。そんな面白い話ではなかったと思うので。僕の趣味と病みの塊みたいな物ですから。

 あと心配事と言えば、かなり読みにくくなってるので読者さんの目が悪くならないように祈るばかりです。

 最後に一つ。
 この話とあらすじの言葉、
『貴方の親は、貴方を育てる事に失敗したの』
 には元ネタがあります(とはいえあらすじの言葉意外はモチーフにした位ですが)。
 それは漫画『東京喰種』に出てくる小説家
高槻たかつき せん』先生の大ヒット作『黒山羊くろやぎたまご』に書かれている一節で、高槻先生が自身を捨てた親に向けて書いた物だと言われています。
 勿論漫画の中の話なのでその小説自体が在る訳ではありませんが、時々漫画内でそういうフレーズが出る度に心に刻んでいます。

 あ、喰種ファンの方は批判しないで下さいね。あと喰種知らない方は飛ばして頂いて結構です。

 
 それでは長々とすみませんでした。今後も時々な感じの頻度で何作か単発短編小説、出していくとおもうので、これからも至らぬ僕を宜しくお願い致します。

読んだ人が円(縁)で繋がります様に...by亡糸
    
 
 
 
 
 
 

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