世界の果てまでもあなたを追いかける

お歌詞屋さん

40話〜真実〜

 いやー、待たせてしまって申し訳ない。ほんと申し訳ない。ほんと、ほんと…とりあえず続きどうぞ!!




 夕食を終えた裕翔たちは一度部屋に戻った。そして早苗と香苗がお風呂に入るために部屋を出たあと、メイリーが裕翔に声をかける。

 「それで、何が目的?」

 メイリーがベッドに尻をつける。

 「目的ってなんの話だ?」

 裕翔は椅子に座りながら本を読んでいた。ページを一枚めくる。それを見てメイリーはため息を吐き、一言口に出す。

 「クローン…」

その瞬間、裕翔は目線を上げ、ゆっくりと本を小さな円型テーブルに読んでいたページを下にして置いた。

 「どこで知った。」

 裕翔が鋭い声で言った。

 「噂でよ。本部でお偉いさんが話していたのを聞いたの。日本で1人の人間から2人のクローンを作ることに成功したって。」

 開いた窓から風が吹き込み、カーテンを揺らす。

 「それでどうしてその話が今、出てくるんだ。」

 「早苗と香苗。雰囲気も性格も違うけど顔を部分的に見るとどこか似かよっているように思えてね。
 少し調べてさせてもらったの。するとびっくり。彼女たちの脳の作りが全く一緒だったの。偶然とは思えないわよね。」

 メイリーが鎌をかけるが裕翔は一切動揺しない。

 「それだけか。」

 するとメイリーは口角を少し上げた。

 「もう一つあるわよ。決定的な証拠が。そう、今貴方が読んでいる『人類』という本がね。」

 テーブルに置かれた本の表紙には大きく『Human race』(人類)と書かれていた。

 「その本にはクローン技術について書かれていて学界では有名なほど理に叶った論らしいわね。
 そしてそこには双子のクローンについて説明されている。




 もし双子のクローンを作りだすことができたなら、双子の脳は完成に同じ形をしているだろう。




 ってね。」

 すると裕翔は観念したように少し笑い、口を開く。

 「そうだ。2人はある1人から作られたクローンだ。俺がそれを知ったのは早苗が来た日の夜だった。
 最初は驚いたな。だけど香苗と会った時、真実だと思わされたな。」

  「話を逸らさないで。」

 メイリーが不機嫌そうに言う。

 「さっきの本にはまだ続きがあるわ。




 クローンには普通の人間には無い未知の力が備わっている可能性が高い。どんな力か、善か悪か、判断はできないが私はそれを『超能力』と呼ぶことにした。




 つまり、あの2人は軍事目的で生み出された『生物兵器』ということでしょ。そし
て今回の旅の目的はその力の確認でしょ?」

 熱帯夜から冷たい風が部屋の中に吹き込み、異様な空気が漂っていた。




 これでどっかの伏線を回収したような気がするけどまだ裕翔の秘密の話をやってないから忘れないうちに書かないと。
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