階層ボスだけど暇なんで冒険してもいいですか?

つくつく

16あっという間です

やたらと明るい場所にいた。白いベッドがあり、その上には子供が、少女がいた。
少女はゆっくりこちらを見ると
「見ない顔だな。こんなとこに何の用だ?」
それに俺は何か言う。そして、俺はいや、俺たちはどうしたんだっけ?

目を覚ますと、天井がある。それで夢だったと言う事に気づく。
起き上がろうとすると何かが隣にいることがわかる。布団を捲ると、そこにはレヴィが眠っていた。なぜ俺のベッドにと思っていると
「寝かせておけ。お主を看病していたのは其奴じゃ。」
そう言われて、声の主を見ると扉の前で仁王立ちをしているフェリドがいた。
フェリドは、近づいてくると
フェリド「すまんかったのぉ。前のような事を繰り返さぬためじゃ」
そして、フェリドは天井を仰ぐと
フェリド「ま、結果はあのざまだかな」
クロ「なぁ、シロって奴について俺に教えてくれないか?」
フェリド「む?シロについてか?」
フェリドは、少し考えるように間を置くと
フェリド「すまぬが教える事は出来ぬ。」
クロ「訳ありか。…理由を聞いてもいいか?」
それにフェリドは薄く笑い、胸を張ると
フェリド「正直な話。シロについて妾が知っている事はほとんどないのだ。何せ妾がまだ赤ん坊の時の話だからの」
それには驚きを隠しきれず、呆気に取られた表情をしてしまった。
フェリド「知っている事は少しだけじゃ。100層をクリアした張本人だと言う事。後は、この前も話た通り、黒づくめなのにシロと呼ばれていた。」
視線を上にしながら思い出そうとフェリドがしていると、何か思い出したのか、おぉ。そうじゃたと言うと
フェリド「女冒険者といつも一緒にいたみたいだぞ」
クロ「そいつの名前は!」
食いいるように質問すると
フェリド「な、なんじゃ、突然。脅かすでない。…悪いが名は知らぬ」
その返答に露骨に残念そうにするクロをフェリドは見ると
フェリド「それを知ってどうするのじゃ?」
クロ「どうするって事でもないけど。」
それにフェリドはため息をつくと
フェリド「ほどほどにしておかねば自分の首を絞める形になるぞ。わかっていると思うがエルザに下手に聞かぬ方が良いぞ」
それにあぁ。分かってると言うようにすると、フェリドは忘れていたと言うような顔をすると
フェリド「そう言えばお主。どれほど寝ていたか分かるか?」
それにフェリドの方を見る。
クロ「その言い方だと、俺はかなりの長い時間寝ていたように聞こえるぞ。」
フェリドはにっと笑うと
フェリド「3ヶ月じゃ。その間のボス攻略は凄まじいものだったぞ。エルザが荒れておったからの。ほとんどあやつ一人であっという間に攻略してしまったわ。」
そう言いながら外を見る。そして、フェリドは、意を決したように
フェリド「クロよ。冒険者をやめるつもりはないか?」




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