階層ボスだけど暇なんで冒険してもいいですか?

つくつく

13とても怒っているそうです。

モンスター探しをしている道中でクロはフェリドの歩くスピードに合わせ横に立つと
クロ「なぁ。さっきの話なんだけどさ、装備がボス攻略でしか作れないってどう言うことなんだ」
フェリド「ボス以外のモンスターを何処かで別の場所に持って行こうとするとな、消えるのじゃ」
クロ「消える?」
フェリド「それにボスでさえ、ボス攻略に参加しなかった者が装備を着ると装備だけが消えたのじゃ」
そこで前方で歩いていたエルザが手で合図する。その瞬間レヴィ意外の全員が大勢を低くし、足音に注意を払う。
そっと岩陰から覗くと
豚のような顔に2足歩行の緑色の生物がいた。
フェリド「…オーガか。まぁ、贅沢は言えんしのぉ。あれで良いか」
そうフェリドが言うと、エルザがクロとレヴィの方を見た。
エルザ「…どちらかにー」
そこでエルザが気づく。レヴィが先程までの場所にいない事に。
レヴィ「…美味しそう」
そんな声が聞こえる。先程までうさぎと遊んでいたのだが、レヴィは気づけば岩陰からオーガを凝視している。
それにクロとフレアが驚く。
だが、フェリドとエルザは驚いておらず、何処か懐かしげに、その様子を見ていた。
そこでフェリドは、レヴィを見ると
フェリド「あれは食えんが、実力試験じゃ。やってもらうぞ」
レヴィは、しゅんとすると、頷き、うさぎを抱っこしたまま、岩陰から出た。
オーガは、驚き、レヴィを凝視している。
レヴィは、手を前に突き出すと、レヴィの横にいつのまにか虎が出ていた。その虎は、前回とは違い、全身真っ白な虎だった。
前回の狼と龍は、属性だけで作られたような見た目だったが、今回の虎は生物のようであり、属性は、未だに分からない。
レヴィ「…行け」
そんな抑揚のない甲高い声が響く。
その声に応えるように虎は叫ぶと、体中に火と雷を纏い、それを口から放出する。
辺りに砂埃が舞う。それにエルザは立ち上がり、
エルザ「強力な攻撃だが、やり過ぎだな。警戒していたモンスターがより一層警戒した。巣穴に潜られたんじゃ、実力試験も出来んな」
そう言って引き上げるぞと言う代わりに顎で合図する。
その帰り道にフェリドが突然口を開いた。
フェリド「これは、昔の話じゃがな、途轍もなく強い冒険者がいたんじゃ。その男は特徴的な黒い格好とは、裏腹にシロと呼ばれていたのじゃ」
それに全員が止まる。
いや、一番前の人が止まったのにつられて全員が止まった、と言う感じだ。
フェリド「そしてー」
とフェリドが続けようとした時だった。
考えるより身体が動いたと言うのが適切だった。 フェリドを後ろ手で押し、突きを防ぐ。
受け流した筈なのに手に強い衝撃が走る。
クロ「何しやがる。エルザ」
そう名前を呼び、そちらを見る。
その瞬間固まってしまった。
ふと言葉が脳裏によぎる。
龍には一枚だけ逆さの鱗があり、龍はそれに触れられることで怒ると言う。
まさに龍の逆鱗に触れるとは、こう言う事を言うのかもしれない。






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