異世界支配のスキルテイカー ~ ゼロから始める奴隷ハーレム ~
消灯パニック
それから。
悠斗たちは王女の屋敷の居間に集まって、夕食を取ることにした。
豪華なテーブルの上に並べられているのは、サンドイッチ、ミネストローネ、ローストポーク、などなど。
リリナが作り置きをしてくれた食事のフルコースであった。
「それにしてもユートくんが持ち歩いているそのバッグ。本当に便利なのだな……」
魔法のバッグ(改)@レア度 ☆☆☆☆☆☆
(アイテムを自由に出し入れできる便利な高性能のバッグ。制限容量は4000キロまで)
悠斗の保有する魔法のバッグ(改)は物体の鮮度をほとんど落とさないままアイテムを取り出すことを可能にしている。
そのため、非常時においても、食糧の心配は無用だった。
「それでラッセンさん。この後の予定はどうするんですか?」
「ふうむ。アタシも今、それを考えていたところだ。外に出ようにも、この雷雨は暫く止まりそうにないからな。今日はもう遅いし、この屋敷の中に泊まっていくのが安全だろう」
「なるほど。たしかに、それが最善策のような気がしますね」
冷静に賛成をする悠斗であったが、その内心は浮かれていた。
(うおおおおお! ラッセンさんとお泊りタイム、キタァァァアアアアアア!)
これまで様々な『男女の関係』を獲得してきた悠斗であったが、ラッセンに限ってはその例に当てはまらない。
時として人間は『手に入らないもの』こそ、魅力的に見えるものである。
悠斗にとってラッセンは、絶対に攻略できないサブヒロインのように映っていたのだった。
ピシャリ!
ゴロゴロゴロッ!
異変が起きたのは、大きな雷の音が鳴った直後であった。
突如として屋敷の中の明かりが全て消え去ってしまう。
「びえええええ!」「きゃああああ!」
いきなり明かりが消えてビックリしたのだろう。
動揺した女の子たちは、近くにいた悠斗に向けて体を寄せていた。
(おお……! これは、なんという役得のシチュエーションなんだ!)
女の子たちの柔らかい部分が圧迫してくる。
視界が暗くなったことにより、感覚が強調されていた部分もあるのだろう。
悠斗は地上にいながらにして、さながら天国にいるような感覚を味わっていた。
(んん……? この感触、微妙に何時も触っているのと違うような……?)
マイペースに女の子たちの体の感触を楽しむ悠斗であったが、そこで1つの違和感を覚える。
背後から抱きしめられる感覚は、これまでに悠斗が味わったことのないものあった。
その力は女の子とは思えないほどに力強く、少しでも気を抜くと意識が飛びそうになるほどであった。
「なにをやっているのですか。ラッセンさん」
「ハッ……!」
フラッシュライト
(聖なる光で周囲を照らす魔法)
聖属性魔法のフラッシュライトで明かりを照らしてみると、あからさまに取り乱したラッセンの顔がそこにあった。
(もしかするとラッセンさんって怖いものが苦手なのかな?)
思い返してみれば、先程の悪趣味な人形を調べていた時も心なしか嫌そうな顔をしていたような気がする。
普段は男勝りな性格をしているラッセンが恐怖で怯える様子は、ギャップ萌えの効果を生みだしていたのである。
「ゴ、ゴホンッ! おそらく先程の雷で、この屋敷のエネルギー源となる魔力炉が、壊れたのだろうな」
冷静にそう分析をするラッセンであったが、悠斗の見解は違っていた。
(……いや。違うな。今回の件は、明らかに敵側が仕掛けたものだろう)
悠斗がそう判断するに至った理由。
それは悠斗の保有する固有スキルにあった。
警鐘@レア度 ☆☆☆☆☆
(命の危機が迫った時にスキルホルダーにのみ聞こえる音を鳴らすスキル。危険度に応じて音のボリュームは上昇する)
悠斗の保有する《警鐘》の能力は、スキルホルダーに危険を知らせることのできる優れものである。
屋敷の探索を始めてからずっと無音の状態が続いていたのだが、ここにきて僅かに警鐘の音が鳴り始めていた。
もしも屋敷に住み着くモンスターたちが、最初から『夜』を狙って襲撃を仕掛けるつもりでいたのなら?
日が出ているうちに姿を現さなかった理由にも説明がつくことになる。
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