異世界支配のスキルテイカー ~ ゼロから始める奴隷ハーレム ~
夜の主導権
耳を澄ませば夜虫の鳴き声が聞こえてくる。
魔法の修行を済ませた悠斗は軽く汗を流した後、日課であるカレンダーのチェックを行うことにした。
「えーっと……。今日の当番は誰だったかな」
同年代の男子と比較をすると性欲が旺盛な自覚のある悠斗であるが、それでも毎日のように女の子たち全員の相手をするのは大変である。
そういう事情もあって悠斗と同衾する女性は、日ごとにローテーション制が採用されていた。
「おっ。今日はシルフィアの日だったか」
ローテーションを考えるのは基本的に悠斗の役目だが、女の子の体調というのは男のように単純なものではない。
場合によっては女の子同士で当番の日をトレードすることもあったので、カレンダーのチェックは欠かすことのできない習慣になっていた。
「ふふふっ。まだかな~。まだかな~」
ベッドの上に腰かけた悠斗は、鼻歌交じりでシルフィアの到着を待つ。
毎日この時間は、悠斗にとって何よりの至福となっていた。
コンコンコンッ!
寝室の中にノックの音が響き渡る。
足取りを軽くした悠斗が扉に向かって近づいて行った直後だった。
「……はい?」
扉の中から出てきた意外な人物の意外な姿を目の当たりにして悠斗は、動揺のあまり体を硬直させてしまう。
そこにいたのは黒色のボンデージスーツを身に纏ったサクラの姿であった。
昼間のメイド服姿とは打って変わり、セクシーなボンデージスーツによって着飾れたサクラの姿は『女王さま』と形容するのに相応しい姿をしていた。
「ど、どうしてここに!?」
「静かにして下さい。大きな声を出して人を呼びますよ」
サクラは素早く口を手で塞ぐとボンデージ姿のまま悠斗の体に密着をする。
「お嬢さまでしたら、ワタシの淹れた睡眠薬入りのジュースを飲んで眠っています」
「す、睡眠薬だと……!?」
「危ないところでした。ワタシの目の黒い内は、お嬢さまには指の1本たりとも触れさせませんよ」
まさか身近な人間に薬を盛られるとは思ってもみなかったのだろう。
睡眠薬入りのジュースを飲まされたシルフィアは、隣の部屋ですやすやと寝息を立てて床に就いていた。
「……何を言っているのか分からないな。人を呼ばれたら困るのはサクラの方だろ」
「まさか。少しでも妙な動きをしたら、大きな声で『アナタに襲われた』と、言い振らします」
「おいおい。そんなこと俺の仲間が信じるわけ……」
そこで言いかけたところで悠斗はハタと気付く。
女性関係において悠斗は過去に何度か仲間たちを裏切ったことがあった。
ここ最近の女性関係における悠斗の信頼値は、連続してストップ安をつけている最中だったのである。
『そ、そんな……。ご主人さまが女の人に酷いことするなんて……』
『恐れ入ったぞ……。以前から性欲が強いとは思っていたが、まさか性犯罪にまで手を染めるとはな……』
目を瞑れば手錠に繋がれて騎士団に連行される自分と、悲しみに暮れるスピカ&シルフィアの姿が浮かんでくるかのようであった。
「貴方は危険です」
突如としてサクラは悠斗の体を床の上に押し倒す。
ドSな小悪魔スマイルを浮かべたサクラは、足の指を使って起用に悠斗の下着を脱がせていく。
「安心して下さい。ワタシはこれまで数々の豚どもを調教してきました。貴方の性欲も直ぐにコントロールして見せますよ」
シルフィアの貞操を守るためには、悠斗の手綱を握るのが最も確実な方法である。
ドSな性癖の持ち主であったサクラにとって、悠斗のような小憎たらしい年下の少年を調教するのは何より至福だったのである。
「なぁ……。せめてもうちょっと優しく……」
「黙りなさい!」
「うぐっ……」
素足でグリグリと下半身を踏みつけられた悠斗は堪らずに呻き声を漏らす。
いかに武術の鍛錬を積んだ人間であろうと関係ない。
男性の下半身というのは、トレーニングによって鍛えるのが特別に難しい部分だったのである。
「ふふふ。どうせ貴方も直ぐにワタシなしでは生きられない体となりますよ」
一流のドSというのは、総じて『飴と鞭』の使い分けにおいて卓越したセンスを誇っているものである。
サクラは足の力を弱めると一転して、悠斗の下半身を優しく包み込むようにしてマッサージする。
(クッ……。たしかに気持ち良い! 気持ち良いけど……!)
フワフワとした甘い刺激が悠斗の全身を駆け巡る。
女の子に踏みつけられているというシチュエーションの背徳感も相まって、悠斗は今までにない快楽を味わうことになっていた。
(……釈然としないぜ! 直ぐに俺が夜の主導権を握ってみせる!)
常日頃から悠斗が求めているのは、『女の子を攻める』ことであり、『女の子に攻められる』ことではない。
黒髪の美少女に下半身を踏みつけられながらも、悠斗は密かにリベンジを誓うのだった。
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