異世界支配のスキルテイカー ~ ゼロから始める奴隷ハーレム ~
最終試練
それから。
悠斗が幻鋼流の道場を訪れてから一週間の時が流れた。
朝昼はソフィア&サリーと実践訓練を行い、夜はユナに薬を塗られるというハード&ハーレムなメニューをこなしてきた悠斗は、メキメキと力を付けていくことになる。
「ユナ先生。そろそろ私たちの力ではユートさんを相手にするのは厳しくなってきました」
「……あうう。ウチのプライドはもうズタズタや。ユートちんの前では世界最強の武闘家という看板も下ろさなアカンな」
初日はボコボコにされるだけであった実践訓練であったが、7日目の今日ともなると悠斗が勝ち越すことが多くなっていた。
悠斗が道場から旅立つ日は、刻一刻と近づいていた。
「よし。いいだろう。それではこれよりユートくんには最終試練に入ってもらう」
7日目の午後。
悠斗の武術が完全にソフィア&サリーを上回ったと確信した瞬間、ユナはそんな提案を口にした。
「最終試練……ですか」
「ユートくんにはこれより北の山に行って温泉に入ってもらう」
「???」
ユナの言葉を受けた悠斗は混乱していた。
最終試練ではどれだけ厳しい課題が与えられるのだろう? と身構えていた悠斗は、完全に予想を裏切られる結果となったのである。
「あの……師匠。その修行にはどんな意味があるのでしょうか?」
「ふふふ。そう言えばユートくんには説明していなかったな。キミが毎日使用している《エルフの薬》は、北の山の温泉の成分を元にして作られているのだ」
「……なるほど!」
そこまで言われたところでピンときた。
悠斗がこの短期間で幻鋼流をマスターすることができたのは、少なからず《エルフの秘薬》の恩恵が含まれていた。
どうやら《エルフの秘薬》には、使用者の魔力を柔軟にする効果があるらしい。
これにより悠斗は幻鋼流の《柔剛自在》の技術を高スピードで取得することが出来たのである。
「ソフィ。サリー。悪いが、温泉までの道案内はキミたちに任せても良いだろうか」
「よっしゃ! 乗りかかった船や! こうなったら最後までとことん付き合うで」
「承知しました。私としてもユートさんがどれだけ強くなるのか興味があります」
2人の承諾を得た悠斗が、そのまま温泉に向かおうとした直後であった。
「ちょっと待ったあああぁぁぁ!」
どこか馴染みのある男の声が聞こえてきた。
声のした方に目をやると、金色に輝く髪と燃えるように赤い眼を持った1人の少年がそこにいた。
少年の名は、ミカエル・アーカルド。
レジェンドブラッドの《魔術師》にして、悠斗とは犬猿の仲の男であった。
「ソフィ! コラッ! 急に何処かに消えたと思ったら……こんなところにいやがったんだな!」
ミカエルは怒っていた。
もともとソフィアに対して密かに恋心を抱いているミカエルは、彼女の言動に対して神経を尖らせていたのである。
自分に黙って悠斗のところに行くようなことは、ミカエルにとって最も許せないことであった。
「私がオフに何処にいようと私の勝手ですよね?」
「ソフィ。よく考えろ! このコノエ・ユートという男は、オレが人類の敵! 暴食の魔王、ベルゼバブと戦った時は魔族側に付いていた男だぞ! どうしてコノエの修行に付き合う必要がある!」
「ミカエルー。その時のことはもうええやん? 1回忘れよう。な? 男らしくないで」
「ダァァァッ! サリーは黙っていろ! これはオレとソフィの問題なんだよ! さぁ。ソフィ。早くオレと一緒にマクベールに帰るぞ」
「…………」
一方的な言葉をぶつけるミカエルに対してソフィアは白い眼差しを送っていた。
「嫌ですよ。私はこれからユートさんと一緒に温泉に入るのですから」
「お、温泉……だと……!?」
「ああ。いや。もちろん別に変な意味はないで? 幻鋼流には、鍛錬の後に温泉に入るという変わった修行法があるんや」
「~~~~ッ!」
幼馴染の女の子を悠斗の毒牙から守らなければならない。
そう考えたミカエルは悠斗の肩をガシリと力一杯に掴んだ。
「なぁ。コノエ。後ろめたいことがないなら一緒に付いて行ってもよいよな? まぁ、ダメと言ったところで絶対に付いて行くんだがな!」
「ごめんなさい。ユートさん。ウチのポンコツラーメンが迷惑をかけて」
「まぁまぁ。ええやんか。みんなで登山って、なんか遠足みたいで楽しいし」
悠斗としては断固として拒否したいところであったが、女性メンバーが反対しない以上は強く断ることは出来ない。
(クソッ! ミカエルのやつ! 余計なことをしやがって!)
せっかくの楽しい美少女たちとの温泉なのに水を差されたような気分である。
ミカエルからの妨害を受けた悠斗は、心の中で不満を漏らすのであった。
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