異世界支配のスキルテイカー ~ ゼロから始める奴隷ハーレム ~
VS アオオニ
思いがけないライバルの途中離脱を受けて悠斗たちパーティーは、少しペースを落として探索を再開していた。
「気を付けて下さい……! この通路の奥からオーガの気配を感じます……!」
そこから暫く歩くと、大きく開けた空間にたどり着くことになる。
アオオニ
種族:オーガ
職業:なし
固有能力:影縫 透視
影縫@レア度 ☆☆☆☆☆☆
(影の中限定で高速移動を可能にする力)
透視@レア度 ☆☆☆☆☆
(遮る物体をすり抜けて状況を視認するスキル)
空間の中央に立っていたのは一際目立つ青色の肌をしたオーガであった。
背は低い。
通常のオーガが3メートルくらいだとしたらアオオニのサイズは、その半分くらいのものだろう。
(透視……だと……!?)
だがしかし。
アオオニの風貌など今はどうでもよいことであった。
悠斗の関心を何より惹いたのは、アオオニの持っている《透視》のスキルである。
(このスキルがあれば……女の子の裸を見放題なのでは……!?)
是が非でも欲しい。
邪魔な衣服を透けさせることができる透視は、男ならば誰しもが1度は憧れる能力だろう。
「ラッセン先輩……! あれって……!」
「間違いない! ネームドモンスターだっ!」
2人が叫んだ次の瞬間。
アオオニの巨体は不意に闇の中に溶け込んでいく。
「「消えたっ!?」」
厳密に言うとアオオニの体は消えたわけではない。
スキルを使って影の中に潜伏をしているのである。
「危ないっ!」
以前の不死王タナトスの一件で《影縫》のスキルホルダーとの戦闘は心得ている。
近くにある影の揺らぎを察知した悠斗は、ラッセン&ルナの体を抱きかかえ、大きく地面を蹴って跳躍する。
ズガガガガガッ!
洞窟の中に地面が抉れる音が木霊する。
体が小さいからと言って侮ってはならない。
アオオニのパワーはオーガを遥かに凌駕するものである。
危なかった。
もう少しタイミングが遅れていたら、今頃はアオオニの拳が体にめり込んでいただろう。
「――気を付けて下さい。奴は影の中に潜ります。2人はこの光の中から決して出ないで下さい」
フラッシュライト
(聖なる光で周囲を照らす魔法)
そこで悠斗が使用したのは、以前に取得したばかりの《フラッシュライト》という魔法である。
影が強く出ている場所でなければ《影縫》のスキルで通ることはできない。
そのことは前回のタナトスとの一戦で検証済みであった。
「しかし、ユートくん1人で戦わせるわけには……」
「そうですよ! 危険過ぎます!?」
「ごめんなさい。ワガママ言って。けど、影に潜る相手に1番慣れているのは俺です。どうかここは俺に格好付けさせてくれないでしょうか?」
「「…………ッ!」」
キリッとした凛々しい顔付きで悠斗は言った。
ドキドキドキドキ。
自らの胸の動悸を抑えることができない。
果敢に女性を守ろうとするその姿勢は、男嫌いのラッセンですらも魅了させるものであった。
(……ぐへへ。ぐへへへへ)
だがしかし。
悠斗が2人を安全地帯に置いたのは、『女性を守る』という理由とは別に重要なもの1つがあった。
(絶対に……絶対に俺が止めを刺してやるぜぇ……!)
ここ最近の戦闘では、せっかく良スキルを持っている敵に巡り合えても、別の人間に止めを刺されてしまうケースが多かった。
確実に《透視》のスキルを入手して、『美少女たちの裸を見放題!』という環境を作るためには、どうしてもアオオニと1対1の状況を作る必要があったのである。
当然のことながらラッセン&ルナは、悠斗が美少女の裸について思いをはせていることを知らない。
「そこだぁぁぁ!」
至高の戦利品を目の前にブラ下げられた悠斗の気合は十分であった。
悠斗はアオオニが影から浮き上がるタイミングを完全に見極めることに成功する。
「……ギョギッ!?」
攻撃を躱され、利き腕を取られたアオオニは驚愕の声を漏らす。
全ての格闘技の長所を相乗させることをコンセプトとした《近衛流體術》を習得した悠斗は、《合気道》に関しても達人級の腕前を誇っていた。
単純な腕力では、アオオニの方が数段勝っているだろう。
だがしかし。
もともと合気道という武術は、力の弱いものが、強いものに対抗できるようにと作られた武術である。
右腕の関節を極められたアオオニは、苦悶の表情を浮かべながらも影の中に潜ろうとする。
「逃がすかよ……!」
絶対に影の中に潜られるわけにはいかない。
そう判断した悠斗は、フラッシュライトの魔法を使用して周囲の影を消し去った。
「ギギオオオオオィィィッ!」
右腕。左腕。右足。左足。
次々と悠斗に身体を壊されることになったアオオニは悶絶の声を漏らす。
四肢の自由を奪った悠斗は、すぐさまアオオニのマウントを取った。
「オラアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァ!」
ラッシュに次ぐ猛ラッシュ。
アオオニの自己治癒速度は凄まじく、拳を打ち込んでいる間にもダメージがどんどん回復していく。
だがしかし。
悠斗の拳は止まらなかった。
美少女の裸を見放題! という野望を果たすためにも心を鬼にしてラッシュを続ける。
その結果――。
100を超える打撃を重ねた頃には、アオオニの体はピクリとも動かなくなっていた。
「うおっしゃあああぁぁぁっ!」
戦闘が終わったことに対して、これほど喜びを感じたのは何時以来だろうか。
悠斗はそこでステータスを確認。
近衛悠斗
固有能力: 能力略奪 隷属契約 魔眼 透過 警鐘 成長促進 魔力精製 魂創造 魔力圧縮 影縫
魔法 : 火魔法 LV4(12/40) 水魔法 LV6(10/60)
風魔法 LV5(4/50) 聖魔法 LV6(37/60)
呪魔法 LV6(6/60)
特性 : 火耐性 LV4(29/40) 水耐性 LV3(0/30)
風耐性 LV4(6/40)
影縫@レア度 ☆☆☆☆☆☆
(影の中限定で高速移動を可能にする力)
ステータス画面には新たに獲得したスキルが追加されていた。
(デ、デスヨネー……)
なんとなく途中からこうなるような気はしていたので特に驚きはない。
記念すべき10個目の固有能力にもかかわらず、素直に喜べないのが悲しいところであった。
能力略奪にはレア度の高いスキルから優先して奪う性質があるのだろうか?
過去にも同様のケースがあったことから、悠斗はそんな疑問を抱くのであった。
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