異世界支配のスキルテイカー ~ ゼロから始める奴隷ハーレム ~
エピローグ ~ 異世界で混浴ハーレムを始めました ~
それから。
悠斗が強欲の魔王を打ち破ってから暫くしてからのこと。
「ユウト! ついに温泉が完成したぞ!」
リリナの弾むような声に誘われて庭を出ると、そこには立派な露店風呂が出来上がっていた。
「おおー!」
完成した温泉を目にした悠斗は感激の声を漏らす。
周囲が石で囲まれたその温泉は、全体的に『和』の雰囲気を感じるシンプルな作りになっていた。
「へへっ。どうだ。ユウト。素人仕事にしてはなかなか立派なもんだろ?」
心なしか得意気な表情でリリナは続ける。
「個人的に特に気を遣ったのは、温泉の周りにある木の柵かな。やっぱり温泉っていうのは1人でゆっくり落ち着いて入りたいだろ? しっかり柵で囲んでいるから覗き対策はバッチリだぜ!」
温泉を囲っている柵が強固な作りになっているのは、スピカ&シルフィア&リリナの要望を強く反映したものであった。
3人としては悠斗に裸を見られるのは吝かではないのだが――。
意中の相手に裸を見られていることを思うと、緊張して温泉を楽しむことが出来ない。
せっかくの温泉なので落ち着いて入浴がしたいと考えていたのであった。
「なるほど。分かった! ならさっそく今日から混浴パーティーを始めようか!」
「全く分かってねえ!?」
だがしかし。
そんな事情があるとはツユ知らず――。
家主の提案によってその夜は、混浴パーティーの開催が決定されるのであった。
~~~~~~~~~~~~
(これは……なんという絶景なんだ……!)
それから。
スピカ&シルフィア&リリナ&サーニャの4人と一緒に温泉に入った悠斗は、それぞれの女の子の裸に見惚れていた。
「はぁ~。苦労して作った甲斐がありました。良いお湯ですね~」
まず、スピカ。
最近は剣の稽古を欠かさず積んでいるということで以前と比べて体が引き締まっている見える。
胸はちょうど掌の中に納まるサイズのおわん型で、セクシーというよりは可愛らしい雰囲気である。
「ふにゅ~! パナいのです! お家の中に温かい池が出来ているのです!」
「こら! サーニャ! 風呂の中で泳ぐのは行儀が悪いだろ!」
次のフォレスティ姉妹。
温泉の中を泳ぐサーニャの体は相変わらずツルツルであった。
成長期だというのに全く胸の発達が見られないのは些か心配であるが、これはこれでマニアックな魅力があるので良しとしておく。
一方でリリナの体は日が経つごとに丸みを帯びて女性的になっていた。
ケットシーの村にいた頃と比べて栄養価の高い食事を取っているからだろうか?
出会った頃と比べて胸や尻が目に見えて大きくなっているような気がする。
「……主君。邪魔をするぞ」
最後にシルフィア。
改めて見比べてみると、やはり圧倒的にでかい。
他の女性メンバーとのレベルの違いを見せつけるかのようにシルフィアの胸は、1人だけ湯の中でぷかぷかと浮いていた。
「あの……今日は何時にも増してご主人さまとシルフィアさんの距離が近くないでしょうか……?」
ちゃっかり悠斗の隣を独占するシルフィアに対して、スピカは白い眼差しを向ける。
スピカが不満に思うのも無理はない。
マモンとの戦いが終わってからというものシルフィアのスキンシップは日が経つごとに大胆なものになっていた。
「……おい。シルフィア。まずいって。スピカが疑っているぞ」
「すまない。主君。しかし、私は一秒たりとも主君と離れたくないのだ」
シルフィアはこっそり悠斗の手を握っていた。
白濁とした湯の中だから良いが、スピカにバレることになれば何を言われるか分かったものではない。
(何ですか! シルフィアさん……他の皆を差し置いて正妻気取りですか!?)
幸せそうに悠斗の隣に寄りかかるシルフィアの様子を目の当たりにしたスピカは、黒い感情を抱くのであった。
~~~~~~~~~~~~
「ふにゅ~!? 大変、なのです! お兄ちゃん!」
それから。
30分ほど温泉を満喫していると、突如としてサーニャが大きな声を上げる。
「ん。どうしたんだ。サーニャ」
「えーっと。上手く説明できないからこっちに来て欲しいです!」
リリナの作った温泉は、悠斗の『100人の美少女と同時に入れる』という要望を取り入れた結果、とんでもなく巨大なサイズになっている。
サーニャに連れられるがままに温泉の裏に回ると、信じられない光景がそこにあった。
「な、なんだこれはー!?」
「ホネー! ホネー!」
スケルトン 脅威LV16
そこにいたのは50匹を超えるスケルトン……ではなく50人を超える美少女であった。
彼女たちの容姿はシルフィアのような巨乳から、サーニャのようなツルペタまでバリエーションが豊かである。
美少女に変貌を遂げたスケルトンたちの脅威LVは上昇していた。
「サーニャ。状況を説明してもらえるか?」
「ふにゅ~。サーニャもよく分からないのですが、スケルトンさんたちが温泉に入った途端に人間になっていたのです!」
「…………」
(となると怪しいのはやはり温泉か……?)
サーニャの言葉から辺りを付けた悠斗は温泉に向かって《魔眼》のスキルを発動させる。
進化の湯 レア度@☆☆☆☆☆
(特定の魔物を別形態に進化させる湯)
温泉の上に表示された説明文を読んだ悠斗は、スケルトンたちの変化について大まかに理解した。
全ての原因は『特定の魔物を別形態に進化させる』効果のある《進化の湯》にあったのだろう。
1つ腑に落ちないのは、どうしてスケルトンたちが美少女になったのか?
という点についてだが、それに対して悠斗は深く考えないことにした。
おそらく神様がという自分の願いを叶えてくれたからに違いない。
「スケルトンたち! 【俺の周りに集まってくれ!】」
「「ホネー! ホネー!」」
奴隷が契約した魔物は配下として見なされるということなのだろう。
隷属契約の『命令権』がスケルトンたちにも及ぶということは既に検証済みである。
「おおー! スゲー! 普通におっぱいも柔らかい!」
元がスケルトンのせいか表情が乏しいのが珠に傷であるが、肉体の方は人間の少女と全く差異はないようである。
今回の一件により――。
悠斗の屋敷にいる女性メンバー、スピカ・シルフィア・フォレスティ姉妹にスケルトン(美少女)により合計で60人を超えることになった。
最初は途方もなかった100人の奴隷ハーレムという野望にも随分と現実味を帯びてきた気がする。
(この分だと……思ったよりも早く100人の奴隷ハーレムを実現することが出来るかもしれないな……!)
目標の実現に確かな手応えを感じた悠斗は、美少女となったスケルトンたちの体を堪能しながらも束の間の休息を楽しむのであった。
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