異世界支配のスキルテイカー ~ ゼロから始める奴隷ハーレム ~
二人のメイドさん
「お疲れ様でした。こちらが本日のクエスト報酬になりますね」
「どうも。ありがとうございます」
冒険者ギルドの窓口で悠斗は討伐クエストの報酬金額を受け取った。
本日の遠征で完了させたクエストは以下の3種類である。
●レッドスライムの討伐
必要QR:LV1
成功条件:レッドスライムを10匹討伐すること。
成功報酬:200リア&10QP
繰り返し:可
●ブルースライムの討伐
必要QR:LV1
成功条件:ブルースライムを10匹討伐すること。
成功報酬:200リア&10QP
繰り返し:可
●バットの討伐
必要QR:LV1
成功条件:バットを10匹討伐すること。
成功報酬:400リア&20QP
繰り返し:可
本来であれば今日の収穫だけでは規定の討伐数である10体に到達していない。
けれども。
悠斗の鞄の中には以前の遠征で手に入れた下記のアイテムが残っていた。
・レッドスライムの核 ×2
・ブルースライムの核 ×5
・バットの牙 ×2
そのため。
3種類のクエストを同時に完了させることが出来たという訳である。
更に悠斗のQRは10に昇格してブロンズの称号を獲得しているので報酬が50%増しである。
(結果的に……上手く端数分のアイテムを消化出来て良かったかな)
悠斗は本日の稼ぎである1200リアを手にした後。
満足気な表情で冒険者ギルドを出るのであった。
~~~~~~~~~~~~
帰りがけ。
悠斗は奴隷商館でスピカとシルフィアに着せるためのメイド服を購入することにした。
値段はニーソックス・ガーターベルト・カチューシャなどを含めて合計で2000リアであった。
高価な品ではあるが、上質で触り心地の良い素材を使用しているため相応の価値はあるのだろう。
以前にもメイド服を購入しようか悩んだことがあったのだが――。
そのときはシルフィアの落札のために資金が必要だったので涙を呑んで我慢していた。
早くメイド服を着た二人の姿が見たい。
悠斗はそこで2着のメイド服、新しい下着、呪印を隠すのに使えそうな手袋を購入した後。
足取りを早くして宿屋に向かうのであった。
~~~~~~~~~~~~
「……クッ。主君は鬼畜なのか。騎士である私に……家政婦の真似事をさせるとは……なんという屈辱……」
宿屋に戻った悠斗は、さっそくスピカとシルフィアにメイド服を着せることにした。
メイド服を着せられたシルフィアは、スカートの押さえながらも恨めしそうにしていた。
「シルフィアさん。とってもよく似合っていますよ」
一方のスピカは元々、宿屋で女中の仕事をしていたからなのかメイド服に対してそれほど抵抗はない様子である。
「ああ。正直これは予想以上だった」
スピカとシルフィア。
二人のメイドに囲まれた悠斗は充実感に溢れていた。
悠斗は思う。
獣耳の美少女。
金髪碧眼の巨乳美少女。
二人の外見は同じ美少女でも趣が異なるのだが、どちらにも萌えてしまうあたりメイド服の万能感は凄い。
(やっぱり……メイド服の似合わない美少女なんていないんだよなぁ)
悠斗はそんなことを考えながらもニーソックスとスカートの間の絶対領域をジックリと眺めて堪能する。
~~~~~~~~~~~~
「それじゃあスピカ。そろそろ魔法の特訓を始めようか」
ひとしきりメイド服を着た二人を堪能したところで悠斗は提案する。
「え。でも。そんな……。シルフィアさんのいる前で……」
スピカは頬を紅潮させ、しどろもどろになる。
「シルフィアは関係ないだろ? それに俺たちは別にやましいことをしている訳ではない。あくまでこれは魔法の訓練なんだからな」
「……はい。分かりました。ご主人さまが望まれるのであれば」
「???」
二人のやり取りを前にしたシルフィアは頭上にクエッションマークを浮かべていた。
何故ならば――。
二人の様子はどう見てもこれから真面目に魔法の訓練を行おうという雰囲気ではなかったからである。
けれども。
そんなシルフィアの疑問は直ぐに解決することになる。
悠斗は右手を翳して呪文を唱える。
「……ウィンド!」
直後。
部屋の中に何処からともなく一陣の風が吹き込んだ。
スピカのスカートは風を孕み、フワリと捲れ上がる。
本日のスピカのパンツの色はというと――。
「……ひゃっ!」
「水色か」
スピカの可愛らしい悲鳴を聞いた悠斗は、満足気な笑みを浮かべる。
「ふん。あざとい悲鳴を上げやがって。清楚な印象を与える下着を履いて俺の目を欺いたつもりか!?  俺は知っているぞ。スピカが四六時中いやらしいことばかり考えているエロい女だってな!」
「うぅぅ。酷いです。ご主人さま……」
「この雌犬がっ! そら! 休んでいる暇はねえ! とっととパンツを見せやがれ! ウィンド!」
「……ひゃっん!」
スピカは無抵抗のまま悠斗の風魔法を受けて下着を露わにする。
一連の流れを目の当たりにして唖然としたのはシルフィアであった。
「な、な、な……なんなのだ!? これは!?」
「なにって。見ての通り魔法の訓練だけど?」
「……訓練!? こんな破廉恥な訓練があるかッ!」
頬に朱を散らしてシルフィアは激昂する。
騎士の家庭で生まれ育ち潔癖な生活を送っていたシルフィアにとって、二人のやり取りは刺激が強過ぎるものであった。
「なあ。シルフィア。良かったらお前も参加してみるか?」
「な、何をバカなことを! 騎士である私がそのような破廉恥な催しに参加できるはずがないだろう!?」
口では否定しているが、悠斗は既にシルフィアの心情を察知しつつあった。
物心付いたときからサディスティックな性癖の持主であった悠斗だからこそ察知することが出来た。
おそらくシルフィアは……スピカと同じマゾ気質な性癖の持主なのだろう。
悠斗は推測する。
厳格な騎士の家庭で育っているばかりにシルフィアは、自分に正直になれないのではないだろうか?
(ならば……俺がシルフィアの背中を押してやらないとな)
「ふーん。で……【本音を話してみろよ】」
謎の義務感に駆られた悠斗は、隷属契約による強制力を用いてシルフィアに命令を下す。
「ふえぇぇぇ。二人ばかりイチャイチャしてズルい! 私も仲間に入れて欲しいよぉ。……ハッ!」
シルフィアは額から汗を流しながらも咄嗟に口を押さえる。
「ち、違う! 今のは無し! 冗談だッ!」
羞恥心のあまりまともに目を合わせることが出来ない。
シルフィアはこれまでの人生の中で過去最高と言っても差し支えない程に狼狽していた。
「ふーん。もしかしてシルフィアって……他人から苛められるのが大好きなドMだったりするのか?」
「ふざけるな! いくら主君の言葉とは言え今の言葉は聞き捨てならないぞ! 訂正を要求する! 主君は……誇り高きルーゲンベルクの家を愚弄する気か!」
「ふーん。で……【本音を話してみろよ】」
「はい! シルフィアはご主人さまに無理やり犯される妄想を毎日のようにしている変態ドM奴隷でございます。……ハッ!」
図らずとも恥ずかしい本音を口にしてしまったシルフィアは、体をプルプルと震わして涙目になっていた。
(流石にやり過ぎたか……)
まさかシルフィアがそんな妄想をしているとは予想外であったため。
悠斗は言われようのない罪悪感を覚えていた。
「あー。大丈夫だ。最近耳の調子が悪くてな。俺は何も聞こえなかったぞ」
「…………」
「うん。それにこれは単なる魔法の訓練だから。何もやましいことはないんだぞ。シルフィアが訓練を手伝ってくれると俺としてはスゲー助かるんだけどなぁ」
このままではシルフィアの心を傷つけてしまうかもしれないと判断をした悠斗は、それとなくフォローを入れることにした。
「……そ、そうか。訓練か。たしかに訓練であれば……やましいことは何もないのか」
シルフィアは自分自身に言い訳するように呟いた後。
「で、あれば仕方がないな。主君の訓練を手助けを行うのは騎士として当然の務め。私も付き合うことにしよう」
恥じらいながらもそんな言葉を口にする。
(おぉ……。もしかしてこれで毎晩シルフィアのパンツを見放題になるのか!?)
シルフィアの参加表明により悠斗は思わずテンションを上げる。
二人の美少女の参加により――。
その日の魔法の訓練は、色々な意味で捗ることになる。
ちなみにシルフィアのパンツの色は純白であった。
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