魔王の娘に転生したので学園生活楽しみたい!

ひょー

第4話「魔法と体術」

「まず魔法の発動について教えましょう」


 魔法を発動させるには3つ方法がある。“詠唱”と無詠唱、そして魔法陣である。

 詠唱とは、魔法特有の記号の様な言葉。
それを声に発すると、自動的に魔力を動かし、魔法を発動する事ができる。だが、勝手に操作される為、魔法発動後の操作が出来ない。
 メリットは、魔力がある限り簡単に使う事が出来る事。デメリットは、戦闘時に魔法特有の言葉を言う余裕が無い事だ。
 これは魔力の流れが分からない、それとも魔法の原理が分からない人がよく使う。

 逆に無詠唱とは、魔法特有の魔力の流れを全て自分自身で操作しなければならない。
 メリットは、魔法の発動が速く、戦闘で有利な事。デメリットは、魔力の流れの操作が難しい為、習得が厳しい事だ。

 そして魔法陣とは、魔法特有の記号を模様として描く事で魔法を発動出来る。
 メリットは、模様の線に魔力を注ぐ事で何度も発動出来る事。デメリットは、その模様に傷が付いたり消えたりすると発動出来ない事だ。


「今回リディア様は無詠唱の練習をして頂きます。 やり方としては、詠唱で魔法を発動させ、その感覚を覚えます。その後、無詠唱してもらいます」


 魔力の流れがが出来たとは言っても本当にそんな事が出来るのだろうか。


「先ずは、火系統の1番簡単な魔法です。“闇夜を照らす猛る炎よ、出でよ”と言って頂き、最後に“照炎”と言ってください」
「う、わかった」

 うわぁ⋯⋯何て厨二病な言葉だ。これはとてもじゃないが言いたくない。言わない為にも無詠唱を必ず覚えるしかない。


「“闇夜を照らす猛る炎よ、出でよ”《照炎》」


すると、掌から拳サイズの火が現れる。
おお!初めての魔法!!


「無事出来ましたね。では、その感覚を覚え無詠唱してみてください。 炎を出すイメージです」


 感覚としては、掌に魔力が集まって後、何かがされていた。
 その何かが、セバスの言っていた“イメージ”という事だろう。

 私は魔力を掌に集めるよう操作する。手が熱くなる。そしてイメージ⋯⋯。

 すると、馬鹿でかい炎の玉が掌から現れる。先程の火の10倍位の大きさだ。


「えっ!? でかっ!?」
 巨大な火の玉が出るとは思わず、驚き無意識のうちに魔力の流れが止まる。
 すると炎は、そこに何もなかったの様に消えて無くなった。


「魔力を過剰な程流した様ですね。それ故、あれ程の大きな炎になったのでしょう」


 成る程、あれは流し過ぎてたらしい。つまりさっきより抑えればいいんだな?
 でも、案外直ぐに無詠唱が出来た。失敗はしたけど修正すれば良い。
 もう一度、少量の魔力を掌に流し込む。さっきより手は熱くない。そしてイメージ⋯⋯。


 すると今度は、詠唱の時の様な拳サイズの炎が出る。これは完璧な成功と言えるだろう。


「やったぁ!出来たよセバス!!」
 私は、あまりの嬉しさに興奮してジャンプして喜ぶ。


「おめでとうございます、リディア様!このまま行くと他の魔法も直ぐかもしれませんね。 ですがもう夕方です。今日はお開きにしましょうか」


 いつの間にか日が落ち夕方になっていた様だ。魔法に集中し過ぎて周りの事が分からなかった様だ。


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 そして月日が経ち、私はセバスから教えてもらった属性魔法を全て覚えた。
 無属性魔法は、セバスの使えた“隠蔽”と“アイテムボックス”と“身体強化”を覚えた。

 隠蔽は、魔族の頭に生えていた角を隠すことが出来る。人族に紛れ込み情報を得る為に使ってるらしい。
 アイテムボックスは、名前の様に物を仕舞うことができる。仕舞える量は魔力量に依存している。私の魔力量は桁違いに多いらしいので、とても多く仕舞える。とても便利な魔法だ。
 身体強化は、筋肉に魔力を流し、強化をする事で使える。速く走ったり、重い荷物を持ったりと色々と使える。
 身体強化は、戦闘でも重宝するらしく、一緒に体術を覚えさせられた。

 回復魔法は、セバスは使えないらしく教えてもらえなかった。習得したいのなら書庫の本で勉強するのを勧められた。
 また今度勉強しようかな、と思う。いつやるかは知らないけど。

 生活魔法は、詠唱を教えられるだけで勉強は終わった。
 これも無詠唱でやったら良いじゃん!と思い聞いてみると、幾ら魔力を注いでも威力や効果は変わらず、魔力が無駄になるらしい。
 生活魔法は、身体や物を綺麗にする《浄化》や、暗い場所を照らすことが出来る《照明》などがありとても便利だ。


 こうしてセバスの魔法伝授は終わった。
 終わったと言っても忘れないよう自主練は欠かせないように、とセバスから言われた。
 そして、身体強化を使った体術も時々挟みながら毎日が過ぎていった。


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