春夏秋冬〈シーズン〉〜異世界を翻弄する最強4人兄弟〜

もちあ

第18話 〜少女〜

訂正


これまで冒険者のレベルを表す際に【7】の様に数字で表していたのに対し、今からはAランクの様にアルファベットで表していきます。

その方がわかりやすいと思ったからです。


ついでに。

小説家になろうの方でも見てください!!!そうすると最新話が見れるよ!!!ブクマもお願いします!!!


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「しっかし、こんなにオークが出るなんて、まるで何かの予兆かも知れないな」
「この数って多いのか?」

ガンバのつぶやきにハルトが反応した。

「ああ。そりゃあ、一日中ずっと森にいりゃあこの数はいけるだろうが、このオーク達はまるで、何かから逃げて来たような感じがするんだよ」
「それ、私も…思った」
「おっ、お嬢ちゃんもそう思うか!」

ガンバはこのいつもとちがう感覚に違和感を覚えていた。フユカはオークの来た方向とその行動からおかしいな?と思う程度だったが……

「うん。後…お嬢ちゃんはやめて……キモい」
「………あっ、あぁ」

そしてガンバはこ、改めて女の怖さというのを知ることになった。 。勿論、3人は冬華のお盛んな一面も知っているわけである。

「はぁぁ、何かの予兆かー…めんどくさくなければいいんだけどなー」
「はっはっはっ。お前達なら軽く遇らあるんじゃねぇか。実際、こいつの成長スピードと観察力は凄まじい者だからな」
「そりゃどうも」

というのは、勿論アキヤのことである。午前中、ずっとアキヤのことを見ていたガンバは、アキヤの動きが時間が経つにつれ良くなって来ていることがわかった。これは女子二人組にもわかったことだが、ガンバにはわかった。あいつが、ハルトの動きを見て、オークの動きを見て、工夫をしてアレンジを加えて自分のものにしているのが…

だからこそ、ガンバはアキヤのことを絶賛できるのである。

「そろそろお昼にしない?」
「そうだな。流石に腹が減ったわ」
「ん…食べよ」

ナツミが“無限収納インベントリ”の中からサンドイッチを出した。それに加えて、ナツミがいつの間にか作っていたコップと皿を地面に敷いたシートの上に乗っけていった。

「「「「「いただきまーす!」」」」」

5人が同時に挨拶をし、サンドイッチに手をつける。
今回買ったのはいわば卵焼きサンドだった。
パン レタス 卵焼き レタス パン という形で挟まれたサンドイッチは日本で食べたものとは違う美味しさがあった。シャキッとレタスに加え、しっとりとふわっとした卵焼き。それをいい頃合いまで焼いたパンが包み込む。1口齧るとまたすぐに齧り付きたくなる。実際にサンドイッチを食べる手と口は止まるということを知らない。特に動いていたハルトとアキヤはあっという間に2つの食べてしまった。

「はぁー、もっと食べてー……」
「はい…春兄…はんぶんこ」
「おおっ!ありがとうフユカ」
「ふふっ」

ハルトは無事、フユカから半分だけ貰ったようだ。アキヤはというと……

「………」
「…………」
「…………」
「………ああっ!もうっ!上げるわよ!上げるわ!」
「さんきゅっ!それとガンバ。お前の秘密をみんなに公表されて欲しくなかったら俺に1つよこせ」
「はあ!?なんでお前に1つ丸々寄越さないけねぇんだよ」
「あっそ。んじゃあーあのことをばらすけどいいの?」
「はあ?ばらすってなんのことだよ?」
「それはねー…………………」

アキヤはガンバの耳元で何かを呟く。さながらといった感じだ。

「!?どっどおしてそれを?」
「まぁ、別にサンドイッチをくれなくても、みんなに公表した方が面白そうだからサンドイッチはいらないや!」
「いやいやいやいや!あげるさ!あげるかわりにそのことはどうか……」
「サンドイッチはと貸し1つね!」
「……はい。分かりました」

(((いっ、いったい、どんな秘密を握っているんだ!!!)))

3人の心境は見事に一致していた。こうしてアキヤは“2+1+½—”分のサンドイッチの入手に成功していたのだ。

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アキヤが最後のサンドイッチを口に入れた時に、その声は聞こえて来た。

「だっ、誰かぁ!!助けてぇ!!!」
「「「「「!?」」」」」

その声は高く鮮明に聞こえた。年齢は年下。性別は女子。ここまでは誰でもわかる。ここからはアキヤの意見だ。
歳は12歳、ここに来るのは初めて。魔物との戦闘には慣れてないが、頭が良い。

とにかく急げ!と5人はシートやお皿を片付けるのを後にして、声の元へと向かう。気配の中に1つの人間の気配と、3つの魔物の気配が見えた。余談だが、アキヤは戦闘中に、“気配遮断”というスキルを覚えた。

残り100m…50m……10m………やっと少女の顔とそれを襲った犯人が誰なのかが知ることが出来た。

「たっ、助けてっ!」
「分かった!」

少女を襲っていた魔物の正体はオークだった。しかし、さっき戦ったオークと違うのは、皆、剣を持っていた事だ。

「気を付けろ!あいつは“オークソードマン”だ!さっきまでと違い剣を使って来るぞ!それなりに強さもある!気を抜くなよ!」
「おっけー!」

ハルトは正面から、アキヤは背後から。いつの間にか完璧になっていたコンビネーションはオークソードマンを圧倒する。恐らくハルト1人でも倒せたとは思うが、アキヤがいる方が負担が減る。

あっという間にオークソードマンが絶命した。いつもとマナストーンの大きさが違うので、恐らくこれでも上位種なのだろう。ハルトが拾いながらそう考えた。

全て3つ拾い終えた頃不意に声がした。

「あッ!あの!助けていただいてありがとうございます!」
「別に大した事ないよ。それにしても君はどうしてこんなところにいるのかな?見た感じここら辺の人じゃなさそうだけど…」

服装は明らかにショーランの人とは違った。ショーランの人々の服装は簡単に言えば布を織っただけのものだったが、この子の服装を簡単に言うと、赤を意識したドレスのようなものだった。派手でもなく、地味でもない。彼女の薄い紫色の綺麗な長髪の彼女にぴったりの服だった。赤を基準に、黒などの色が混ざり合っている。実に綺麗に仕上がっている。

そして、こんな時の相手をするのはいつもアキヤと決まっている。いくら子供だとしても油断大敵。先に白か黒かを見てから、要件を飲む。それがこの兄弟のやり方なのだ。

「わっ、私は!この大陸にある“レンブラント魔法学園”へ招待されて来たの」

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