春夏秋冬〈シーズン〉〜異世界を翻弄する最強4人兄弟〜

もちあ

第10話 〜想像〜

完全なる計画パーフェクトプラン”、それは超人的な計算力を持って、ときには誰にも気づかれない計画を。またある時は絶対に勝てる計画を短時間で考えるスキルだ。

「とりあえず……お姉ちゃんは、スモーク…グレネードを……作って」
「おっけー」

夏美は返事をしてからわずか20秒でスモークグレネードを作った。“創造武器《クリエイティブ》”は、単純に形を変えるだけなので、斧や弓などの創作はものすごく早い。が、銃や爆弾などの武器を作るには結構な時間を有する。

これまで何回も春斗の武器作りを手伝ってきたからこそできた早業なのだ。

「スモークグレネード投げてそこからーーーーーー」


「…………わかった」

話が終わった四人は作戦を実行することにした。

ーーーーーーーーー作戦実行ーーーーーーーーーーー

「それッ!」

まず春斗が、ダークウルフのいる少し開けた場所にスモークグレネードを投げ込んだ。
煙が出るまでの時間は6秒。

「プシュウゥ」
「「「ガゥッ!?」」」

急に出てきた煙に5匹のダークウルフ派混乱する。
そして煙が晴れた後そこに立っていたのは、何やら装置を持っている冬華と、首がないダークウルフだった。

「みんな…耳を塞いで!」

冬華がそう告げると、その機械から物凄い爆音が発せられた。耳を塞いでいても届くような爆音。当然、五感が人間より優れていた、ダークウルフ達は木の上から落ちてくる。そこに、待ってましたとばかりに春斗が走ってくる。スキルは発動済みだ。手には2つのナイフが握られている。

ピクピク痙攣しているダークウルフ達を春斗は、一人ずつ葬っていく。1匹あたりかかっている時間は0.4秒だ。春斗は的確に首だけを切りつける。

こうして約30秒の死闘?は終わったのであった。

「ふー、疲れたー」
「て言っても全然疲れてねぇーじゃん」
「なんか張り合いがなかったかな?」
「じゃなくて、冬華の作戦が良かったんじゃないの?」
「ああ、こっちもダークウルフが敵対心を向けてくる前に殺っていけたからな」

春斗が褒める。すると冬華は……

「そっ…そんなことは…ない、よ。春兄が、、凄い……だけ」
「そうか?冬華も十分活躍したぞ?」
「はうっっ……」

冬華は春兄の魅力にやられた…………
秋也と夏美はニヤニヤしながら面白そうに見ている。

太陽が沈みだした頃に夏美が言った。

「ちょっと!このダークウルフ達はどうすんのよ」
「確か、魔物表には角って書いてあったけど……それとそのマナストーンも持って帰るか」
「でも、丸々持っていった方が高いとも書いてあったじゃない」

春斗と夏美が意見を言い合う。

魔物表とは、魔物の名前、絵、情報などを載せその横に討伐達成品とランクを書いて、もらえる金額を載せた一覧のことだ。
春斗達は先にこれを見ていたから、ダークウルフのいる情報などもつかんでいた。

「それじゃ、スキルを作ればよくね?」

秋也が言った。そして、確かにそうだと全員が頷いた。

「“創造 スキル《クリエイティブ》”!」

……
…………
………………

できない。

「あれ?どうして?」
「イメージが単純に足りないんじゃないのか?何を考えて作ろうとした?」
「んー、倉庫みたいなの?」
「どっちかっていうと四◯元ポ◯ットを想像して作った方がいいと思うぞ」
「わかったわ」

「“創造 スキル《クリエイティブ》”!!!」

「どうだ?できたか?」
「……出来たっぽいね」
「やったな!」
「うわ……でも、立てない」

と言い、夏美は地面に座り込んだ。かなりしんどそうだ。

「大丈夫か?」
「うん。でも、多分1週間に一回……いやもしかしたら一ヶ月に一回くらいのペースでしか使えないかも……このスキル」
「まぁ、そんな一日に何個もスキルを作れたらやばいもんな」

春斗が笑いながら言う。『そうなら良かったなー』と思っていたのは内緒だ……

「んで、どんなスキルなんだ?」
「えーと“無限収納インベントリ”よ」
「おおー!まさしく四次◯◯ケット!!!」
「それは置いといて!これで、私が手に持ったものが異空間に収容できるよ」

そして、夏美はダークウルフの頭やらツノやらを触っては消え触ってわ消え。という単純作業をしていった。どうせならと、ゴブリンの左耳なども一緒に……

ついでにゆうと、この“無限収納インベントリ”の中に物を入れると、その状態のまま収納される。例えば何か凍ったものを入れたら,取り出す時も凍ったままだし、燃えているものを入れ、それを取り出したらまた燃え始める。つまり,“無限収納インベントリ”の中にものを入れると時間が経過しないのだ。それと、生きているものを入れるのは不可能だ。逆に言えば、生きてさえいなければ人間もいられるということになる。

「ふー終わったー」
「お疲れさん。もう、だいぶと暗くなったから早く戻るか」

太陽は既に沈み、あたりは真っ暗ってほどではないが、十分な暗さになっていた。ギルドは開いているだろうが,その前にちゃんと帰れるかが心配だ。

そんな心配をしながら,4人はまた、一歩踏み出した。

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