~魂~ IN OUR SELF

うみかぜ

第57話 オッドアイリョウ

リョウ達は宇宙倉庫に到着。そして、自分達の宇宙船に乗り、最初に見せられたのは.........。




「こちらが操縦席です。」
「これ、見せてしまって大丈夫なのですか?」
「ええ、特に企業秘密な技術などはありません。」
見た目は飛行機の進化版。という表現が正しいかもしれない。でも、コンパクトで、しかも見通しが半端なくいい。そして、謎の形のスイッチがあったり、初見で見ても何が何だか分かるはずがない。
「貴重なものを見せて頂きありがとうございます。」
「いいえ、こんなものでよければ。」
そして、リョウ達が使用する部屋へ案内された。
「多少狭いですが、かなり使い勝手はいいと思います。トイレ、風呂などは共用になります。最初の離陸時は一応、離陸時に座ることになっている椅子があるので、まずはそちらに移動しましょう。」

荷物を一旦、荷物置き場に集め離陸に備え着席した。離陸時用に着席する空間は狭い。だからこそ、無駄がなく色々なところに機材がついている。それがたまらない。フレオがハンドルを持った。静かなモーター?の音と共に車体が動き出す。宇宙船倉庫を抜けて、外に出る。日差しが窓を突き抜けて入ってくる。眩しい。宇宙船はゆっくりと進み、滑走路に到着。むちゃくちゃな加速と共にモーター?の唸りが響く。重力に逆らうのだからGがかかる。体が潰れるような.........。そこまでではないが体重が重くなるような感覚だ。宇宙服を来ていないのに、大丈夫。宇宙船の技術の凄さが分かる。やがて宇宙船は完全に星の影響がなくなるところまで進んだ。
「もう大丈夫ですよ。皆さん。好きに宇宙船を動いてください。」
そうフレオが言う。リョウ達は席を離れた。そして、荷物置き場に戻って自分の荷物を持ち、自室へと戻ろうとする。その時だった。
「なぁ、ジャータ。これお前のか。」
「そうです! ってそれは!」
「ん?何か問題あったか?」
「それに触れては.........。」
ジャータが声をかけた時には遅かった。
リョウが触れたものは1回空中に浮き、リョウの左目にくい込んだ。
「あー.........。」
ジャータは『しまった。』という顔で見ていた。
「こ、これは.........。」
「それが実は昨日渡してもらったあれです・・・・。」
「サズメタです。」
サズメタは戦闘能力を測る機械だ。
「実はこのような形でコンタクトの用に使ってもらってら楽なのではないかなと思ったんですが.........。」
リョウは目の中に指を恐る恐る突っ込む。しかし、サズメタは取れなかった。
「後なんか、これちょっと周りが青く見えるんだが.........。」
「それは、モード設定です。分かりやすくするために色分けをしました。敵がいる時の強さ危険度で使い分けています。赤、黄色、青があって、赤が最も危険で、青が最も安全ということです。」
(信号みたいだな。)
(危険:赤→→注意:黄色→→ほぼ問題なし→→青)
「なるほど。まあ、ちょっと見にくいがいいかー。」
「え、ええ.........。」
すぐに受け入れたリョウに驚いた一同だった。


コメント

  • うみかぜ

    現在休載しています。ご迷惑をおかけいたします。また、書き直す時がくると思うので、その時はまた、よろしくお願いします。

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