~魂~ IN OUR SELF

うみかぜ

第53話 vs幽霊

リョウ達は仕事を紹介して貰うためテストを受けていた。まず、ロボットを倒したが次は幽霊を倒せとの命令を.........?




「おい、こいつらに物理的攻撃は通じるのか.........?」
.........。
リョウは何か思いついたらしくジャータに話しかける。
『なあ、さっきおじさん殺せ・・って言ってたよな。ってことは俺たち何もしなくてもいいんじゃないか?』
『確かに.........!そうですね。』
リョウはビマックの方を勢いよく振り向く、
「おじさん!」
「.........なんだ?」
「幽霊は既に死んでいるから俺たちの出番はない.........。そう捉えていいですか?」
「.........」
少し沈黙が続き、ビマックは低い声で、
「お見事だ.........。」
「いや、そこ真面目に言うところかよ!」

『ハッハッハッ!!』
リョウのツッコミにガールナーとジャータは笑った。
ビマックも笑っていた。
(いやー。最後は、ほんの遊び心でやったんだが、最初は本当にびっくりした。あのロボット☆25はあったんだが、それの動きを止め、1発で倒すとは.........。聞いていた通り、こいつらは逸材かもしれない。)
そして、ビマックが話し始める。
「いやー。すまん!俺の負けだ!約束通り、仕事を紹介しよう!ちなみに知り合いからの話は聞いていた。試すような真似してすまんかったな。」
そう言って紙を持ってきた。極悪人や、迷惑な生物の排除そんなような内容だった。
「ここに書いてあるやつだ。お前達にはこの『モンスター討伐』をして貰おうと思う。隣の銀河の星、「ポタナ星」で、モンスターが暴れて星の住民は避難したり、食料不足とか大変なことになっているらしい。だが、お前達の力なられるだろう。それとなんだが、モンスターが暴れた影響でその星の電気系統がやられてしまったらしい。それでその復旧も頼みたいのだが、.........その小僧に!」
視線がジャータへといき、リョウとガールナーも自然とジャータを見た。そして、リョウは小声でジャータにこう言う。
『よかったな。星全体の電気系統がやられてるって言うのを解消したらその星救ったことになる大手柄だぞ!』
『し、しかしながら、星全体がやられてしまっているって言うのはいくらなんでも復旧は無理なのでは?.........。そもそも星の規模も不明ですし、.........。』
『無理なのかどうなのかなんて、やらないと分からないじゃないか。』
『え、』
それは素で出たジャータの声だった。
『まだ、俺なんて16年しか行きてないけどさ、無理だと思ってたことが意外と出来ちゃったり、絶対いける!って思ってたことも実はできなかったり.........。人生色々あるんと思うのよ.........。だからまだ諦めんな。きっと大丈夫さ。な?』
『そうですね.........。』
ジャータは顔を上げて、
「その仕事喜んで引受させて頂きます!」
少し弾んだ声でいった。
「よっしゃ!そうこなくっちゃな。」
ビマックもノリノリだ。
「ちなみになんですが、.........」と少し控えめにリョウは話す。
「報酬はどれくらいでますか?.........」
「モンスター小型1体で、1千万ゲニル、中型1体で、3千万ゲニル。今確認されてるのは小型4、中型1だそうだ。恐らく大変なことになるだろう。電気系統は星の人達次第かな。まあ、モンスターもあくまで目安ということで。」
ちなみに「ゲニル」というのはお金の単位で、価値はだいたい日本円と同じだと思っていい。
『分かりました。』
3人は同意した。
「一応、防具服、宇宙船はこちらが用意する。出発は向こう側が急ぎということだから、明日だ。何日間の勤務になるか分からないが、よろしく頼む。」
「え?」とは誰も言わなかった。それはそうだ。話を聞く限り超ピンチな状況。むしろ今日行かないのですか?と言いたいくらいだった。
「時間は、場所はどこですか?」
「明日早朝6時に星中心の宇宙船倉庫、特別入口というところに集合だ。」

『了解です!』

明日からまた、新たな冒険が始まる。








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