~魂~ IN OUR SELF

うみかぜ

第26話 捜索

「あのー? リージャードさん。どうやって探しますか? 」
「情報が正しければこの建物の地下5階A_13付近にあるみたいだ。」

『今地上ですから下に降りればいいのですよね? 』
「そういうことだ。」

そう言い。階段を下り始めた。階段の周りは先程の戦闘でボロボロになっており、今にも崩れてきそうだ。そんな風に感じながら螺旋階段を下りていく。そして、地下5階についた。

「A_11…A_12、A_13ここですね。」
「どうやらこれは部屋の名前だったようだな。」
その部屋は研究室という雰囲気の漂う、学校の教室一つ分くらいの広さ。床には無造作に紙が捨ててある。


『で、どうするんですか? 』
「とりあえず3人で手分けして探そう。」
「何か手掛かりはないんですか?」
「うーん……。ただ宇宙書そこの表面に宇宙書アクスボウと書かれているとしか分からんな。」
「重要なものなのにご丁寧に表面に名前が書いてあるのですか?」
「いいじゃろそんなところにそれなくても
それに我々にとってはラッキーじゃ!」


『まあ、とりあえず探してみましょ。』
「そうだな。」

リョウは机の下。ガールナーは机や棚などの引き出し。リージャードはその両方を探し出した。
すると、
『リージャードさん。これってなんですか?』
「それ、ハンバスが俺の戦闘能力を測るために使った小さい塊じゃないか。」

リョウが今手に持っているのは直径10cmほどの球体。

「そうだ。それはサーズドメーターじゃ。リョウが言う通り戦闘能力を測る機械だ。略してサズメタじゃ。」
「ガールナーも俺が闘ってるときこれ見ただろ。使い方分かる?」

『いやー、なんか忘れちゃってさ。』
「ニワトリか。」
『これどうやって使うんですか?』
「真ん中にボタンがあるだろ? それを押すと画面が出てきて戦闘能力が表示される。」
(ビュン)
『おおー!』
「これを使えばある程度の相手の強さが分かる。まあ、誤差は多少あり、その状況に応じて前後したりもするがな。」
「それ俺が貰ってもいいか?」
『別にいいわよ。私は使わないと思うから。』
「ワシもいらん。」
『ありがとう! 』


リョウはサーズドメーターを手に入れた。


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