俺のヒロインに無理矢理、異世界に転移させられた

成瀬 俊

ヤギの肉

俺たちは近くにあったいい香りのする飲食店に入った。
だがここで問題が起きた。
言葉が通じても、文字が読めなかった。

「これなんて読むんだ」

「字は読めないのね。じゃ私と同じヤギの煮込みスープでいい」

「あぁうん」

「すみません。ヤギの煮込みスープ2つください」

「はいよ」

店主の対応が居酒屋のようだった。

「へいお待ち、ヤギの煮込みスープ二丁。しっかり食って力つけろよ」

リナのお腹がまた(ぐぅ〜)となった。恥ずかしそうに、

「早く食べましょう」

「おぉ」

ヤギの肉は食べるのは、初めてだったけど柔らかくて、脂がいっぱい乗ってて美味しい。

「これ美味いなリナ」

「でしょ、ヤギの肉柔らかくて美味しいわよね」


リナがとてもかわいい笑顔で、俺は目をそらした。



  食事が終わって店を出ると、人が5、6mぐらいの壁に
囲まれた所に入っていった。

「なんであんなに人がいるんだ。ちょっと見てくるよ」

「ちょっと待ってそこは!」

リナが何か言っていたが俺は聞かずに行ってしまった。
そこには、漫画とかでしか見たことのないような光景が広がっていた。

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