叶えば所詮、夢物語
お約束1
昨日は忙しく投稿する事が出来ず、すみません。
今日は二話投稿します
翌日
真紅は窓から差し込む光によって目覚める。時計を見るといつも起きる時間より少し遅いくらい。どうやらこの時間に起きるのが習慣付いてるようだ。
時刻は朝の5時、朝食まで時間がある。このまま二度寝したら朝食に間に合わなそうだし、少し散歩でもしようかな。
真紅は寝ている2人を起こさないように、そっと部屋を抜け出す
『フリッシュ』を出ると冷んやりとした風が真紅の体を通り抜け、体が一瞬身震いする。暖かい場所から寒いところに出たからだろう。いつもより寒く感じる。
まぁ、このくらいの寒さなら直ぐに慣れるだろう
取り敢えず、門の方に向かってみる事にした。この街は昨日来たばかりで遠くへ行ったら迷いそうだがら、この辺をぶらつくのが無難だろう。
真紅は歩きながら街の風景を楽しむ。この街は石作りの家が多く外国の家を連想させる。昨日は疲れ過ぎて辺りを見渡す余裕がなかったが、この街並みが美しいと気づかされる。
そしてもう一つ気づかされた事がある
それは僕は方向音痴かもしれないと言う事
さっきまで確かに大きな通りを歩いていたはずなのだが………楽しくて周りが見えなかったのだろうか。
真紅は自分の位置を確かめる為、辺りを見渡すがやはりなにもわからない。初めて来たのだから当然だ。分かるとすればここが路地裏という事。朝方というのもあると思うが、薄暗く 気味が悪く人もいない。
真紅は周囲に人がいる事を信じてこの路地裏を歩きまわる。
しかし誰もいない。猫鳴き声すら聞こえない。聞こえるのは女の子の悲鳴だけ。
んん!?   悲鳴!?
真紅は悲鳴の聞こえる方に向かって全力で走る。
日本にいた頃なら助けを呼びに行ってかもしれない。しかし今なら人を守れる力がある。それなら弱気になる必要はない。
実際、そんな事思っていても、女の子に絡んでる人を見ればそんな気は薄れる。
その絡んでる男性はガチムチ系で高身長。190センチはあると思う。対して真紅は170センチあるかないかくらい。腕なんて丸太のように太い。真紅の細い腕でどうにか出来る相手ではない。
いや、喧嘩を前提に考えるのはよそう。僕は日本人だ、まずは説得を試みよう
「あの〜  その子嫌がってるのでやめてあげたらどうですか?」
「あ''ぁ!?  チビはすっこんでろ」
超怖い。眼力ハンパないっす。かなり逃げたい。それでも女の子の嫌がる顔を見て簡単に引き下がるわけにはいかないよな……
「お兄さん、酔ってるみたいだし落ち着きましょう?」
「 さっきからゴチャゴチャうっせぇー………なぁッ!!」
言い終えた次の瞬間、ガチムチ系の男性は太い腕をおもいっきり振り上げ、真紅に殴りかかって来た
やっぱりこうなるよなぁ。なんとなく予想できたけど。
この時の真紅は意外にも落ち着いていた。ゴブリンとの修羅場を生き抜いたからだろうか。それとも特訓をしたことによって自信がついたのだろうか。
どちらにせよ、ガチムチ男性のパンチは難なくかわすことが出来た。というか若紫や翡翠に比べたら断然遅かった
ガチムチ男性は真紅にかわされた事によって、更に苛立った。そんな男性は間髪入れず2発の強打を真紅に打ち込む。だがそれも難なく避ける真紅はこのままでは拉致があかないと思い、腕を伸ばした事によって出来た腹部の隙に、本意ではないが溝うちを食らわせる。
真紅のパンチは見事に溝に命中し男性は悶絶している。真紅はその隙に女の子の手を取りその場を後のにした。
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