鋏奇蘭舞

炎舞

癒着 解説

私は説明文で嘘をついた。これはフィクションではない。
もちろん、現実世界では、この話の人物の様に、機械と”物理的に”癒着している人はいない。
しかし、”精神的に”癒着している人は多数いる。というよりも、殆どが機械と癒着している。
これはフィクションではない。
私は、ある一つの疑問からこの話の執筆に至った。
「この世界は既に機械によって荒廃しているのではないか?」
よく、「機械に支配される世の中」と揶揄されることがある。
しかし、私は、そうはならないと予想する。
”機械に支配される”というのは、結局は”機械”の所為にしている、つまり甘えの考えである。
実際は、自らが生み出し、自ら堕落へと向かっているのである。
最後にもう一度言う。
これはフィクションではない。


<了>

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