チートなはぐれ魔王の規格外な学園生活
19俺にない強さ
体中から力がみなぎってくる。その力を抑えるだけの理性は、先程破壊されたばかりだ。
もう誰も俺を止めれない。この世に生きる全てを殺しつくしてやる。
「ひぃぃ!ち、違うんだ!俺は頼まれた人間なんだ!白石村の人から頼まれた、だけだ!頼む見逃してー」
そこで男の首は落ちた。
どうやらまだ復讐が出来るらしい。
白石村。フェリドが住んでいた村の名前だ。
そいつらのせいで!こんなクズどものせいでフェリドは殺された!フェリドが死んで、のうのうと生きている奴らが憎い!
そんな思いを抱えながら、北に足を進めた。
道中に沢山の死をばら撒きながら。人であろうが魔族であろうが殺して殺し尽くした。
もう、どれほど殺したか覚えてない。そんな時だった。ある村に着いた。
「止まれ!」
やたらと甲高い声が聞こえた。
そちらを見たとき、我が目を疑った。
シュウ「フェリド?」
いや、違うとすぐ分かる。フェリドはこれほど小さくない。
「私は勇者エリカ!お前を倒す!はぁぁぁぁぁあ!」
そう言って突っ込んでくる。動きは遅い。幸せにドップリ浸かってるのが分かる。一度も剣を習った事がないのか隙だらけだ。小さい頃に、死に物狂いで剣術を磨いていた頃を思い出す。魔法を覚える前にだ。褒めてもらうためにやってた。だがそれも魔法が覚えられず無駄となってしまったのだが。
首を掴み木に押し付ける。そのまま上に上げる。
苦しそうにジタバダしている。だが、彼女はすでに聖剣を落としている。
その時もう一度聖剣を手に戻してくるが、遅すぎる。蹴りで吹き飛ばす。木々をなぎ倒しながら飛ぶ。
吹き飛ばした場所まで行くと、痛そうに身をよじっていた。目には涙を浮かべている。
その顔に魔剣を突き立てる。
刺さる音がしたが、彼女には当たっていない。
彼女のすぐ横に刺さっている。
『私の娘のエリカは可愛んだぞ。会ったら分かる。私似の美人だからな。…エリカは、女の子だから優しくするだぞシュウ』
そんな、過去のことをふと思い出す。そこで驚く。魔剣が姿を消した。
いや、そこに驚いたのではない。今考えていなかったのだ。自分は少しの間憎しみを忘れてしまっていたのだ。だから魔剣は消えた。
白石村に足を向ける。その時に少し振り返ると、エリカは気絶しているのか、動いていなかった。それを確認し村に向かった。
村を滅ぼした。村を去る時、彼女を見に行った。彼女は目が覚めており、泣きながら村の様子を見ていた。
「いや違う!私が弱かったから!私が負けてしまったから父さんは!村長は!みんなが命を落としたんだ!私のせいで!」
そう言って地面を握りしめた。
「もう!私は誰にも負けない!絶対に!」
そんな様子を物陰から見ていた。
彼女はとても強い人間だった。少なくとも自分よりも。俺は堪えきれず今もこうして暴れている。だが、彼女はそれを堪えている。
必ず来るだろう。俺を殺しに。
だが、そんな彼女を殺そうするものは多いだろう。なら俺は彼女を守ればいい。
シュウ「それでいいだろ?フェリド」
そう言ってシュウは手で顔を覆い空を見上げた。
もう二度と会えない。もう一度会いたい。話したい。もう何処に帰ろうとフェリドは、いないのだ。言いようのない悲しみが溢れて来る。だが、それでも彼女の残したものは守っていこう。
そう決意し、魔族領に足を進めた。重い足取りで。
もう誰も俺を止めれない。この世に生きる全てを殺しつくしてやる。
「ひぃぃ!ち、違うんだ!俺は頼まれた人間なんだ!白石村の人から頼まれた、だけだ!頼む見逃してー」
そこで男の首は落ちた。
どうやらまだ復讐が出来るらしい。
白石村。フェリドが住んでいた村の名前だ。
そいつらのせいで!こんなクズどものせいでフェリドは殺された!フェリドが死んで、のうのうと生きている奴らが憎い!
そんな思いを抱えながら、北に足を進めた。
道中に沢山の死をばら撒きながら。人であろうが魔族であろうが殺して殺し尽くした。
もう、どれほど殺したか覚えてない。そんな時だった。ある村に着いた。
「止まれ!」
やたらと甲高い声が聞こえた。
そちらを見たとき、我が目を疑った。
シュウ「フェリド?」
いや、違うとすぐ分かる。フェリドはこれほど小さくない。
「私は勇者エリカ!お前を倒す!はぁぁぁぁぁあ!」
そう言って突っ込んでくる。動きは遅い。幸せにドップリ浸かってるのが分かる。一度も剣を習った事がないのか隙だらけだ。小さい頃に、死に物狂いで剣術を磨いていた頃を思い出す。魔法を覚える前にだ。褒めてもらうためにやってた。だがそれも魔法が覚えられず無駄となってしまったのだが。
首を掴み木に押し付ける。そのまま上に上げる。
苦しそうにジタバダしている。だが、彼女はすでに聖剣を落としている。
その時もう一度聖剣を手に戻してくるが、遅すぎる。蹴りで吹き飛ばす。木々をなぎ倒しながら飛ぶ。
吹き飛ばした場所まで行くと、痛そうに身をよじっていた。目には涙を浮かべている。
その顔に魔剣を突き立てる。
刺さる音がしたが、彼女には当たっていない。
彼女のすぐ横に刺さっている。
『私の娘のエリカは可愛んだぞ。会ったら分かる。私似の美人だからな。…エリカは、女の子だから優しくするだぞシュウ』
そんな、過去のことをふと思い出す。そこで驚く。魔剣が姿を消した。
いや、そこに驚いたのではない。今考えていなかったのだ。自分は少しの間憎しみを忘れてしまっていたのだ。だから魔剣は消えた。
白石村に足を向ける。その時に少し振り返ると、エリカは気絶しているのか、動いていなかった。それを確認し村に向かった。
村を滅ぼした。村を去る時、彼女を見に行った。彼女は目が覚めており、泣きながら村の様子を見ていた。
「いや違う!私が弱かったから!私が負けてしまったから父さんは!村長は!みんなが命を落としたんだ!私のせいで!」
そう言って地面を握りしめた。
「もう!私は誰にも負けない!絶対に!」
そんな様子を物陰から見ていた。
彼女はとても強い人間だった。少なくとも自分よりも。俺は堪えきれず今もこうして暴れている。だが、彼女はそれを堪えている。
必ず来るだろう。俺を殺しに。
だが、そんな彼女を殺そうするものは多いだろう。なら俺は彼女を守ればいい。
シュウ「それでいいだろ?フェリド」
そう言ってシュウは手で顔を覆い空を見上げた。
もう二度と会えない。もう一度会いたい。話したい。もう何処に帰ろうとフェリドは、いないのだ。言いようのない悲しみが溢れて来る。だが、それでも彼女の残したものは守っていこう。
そう決意し、魔族領に足を進めた。重い足取りで。
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