異世界にてオズになりました

三日月

よん



グッドモーニング
おはようございます



今日は昨日の続きで依頼と今日中にランクアップを目指すよ!!
確か昨日の採集依頼をこなした事で400ポイント溜まってたはずだから残りが100ポイントだね
目標は昨日受けた依頼以外でのランクアップだよ



確かエテ草が1束で2ポイントガルダー草が1束5ポイントドルチ花が1束10ポイントだったかな?


じゃあほかの依頼で70ポイントを稼いで残りの30ポイントをガルダー草の納品で稼ごう!!


ー□ー■ー□ー■ー□ー■ー

んー
これかな?


採集依頼
バティ薬草
10枚1束で買取
1束60ミニ



これなら1束7ポイントだし10束探せばいいから余裕だね!!
あとはガルダー草を6束納品すれば完璧!!


「この薬草は見つかりにくいですが大丈夫ですか?
なお常時依頼のため違約金は発生しません」


「大丈夫です
だってムツキがいるもん
ね?ムツキ大丈夫だよね?」


コクリ
(うむ我がおるからな
何が来ても弥生は守ろう)



「ね?
大丈夫って言ってるでしょう?
だから任せてください」


「分かりました
ただし危険だと思われたらすぐに帰ってきてください
本来この以来はGランクの方は受けられないはずなのですがそこまで仰るならお任せします」



「はーい
行ってきます〜」



「行ってらっしゃいませ」


ー□ー■ー□ー■ー□ー■ー


「オジサンやっほー
今から依頼行ってきます」


「おー嬢ちゃんか頑張ってな〜」


「さぁムツキよろしくね」


「うむ我の背に乗るがいい」


「はーい」

よいしょっと
それじゃぁバティ薬草に向けてしゅっぱーつ

ー□ー■ー□ー■ー□ー■ー


まだつかない…
めちゃくちゃ遠くないですか?
ムツキの足でもうかれこれ1時間ぐらいは走ってるよ?


ヤバいな〜
今日中に帰る予定だったんだけど間に合うかな?
取り敢えずあとすこし様子見かな?


ー□ー■ー□ー■ー□ー■ー


「弥生着いたぞ」
やっとですか…
結局ムツキは1時間30分以上走ってました…
遠かったです



「でもでもでも気を取り直して最終始めるよ〜
ムツキも協力よろしくね〜」



「大丈夫だ
分かっておる
バティ薬草を見つければ良いのだな」


「ウンウン
よろしくね〜」


どこかなどこかな〜♪

ー□ー■ー□ー■ー□ー■ー

だいぶ集まったね〜
ちなみにバティ薬草はエテ草の上位的な薬草だよ〜


さぁいっぱい集まったし帰ろっかな?
「ムツキそろそろ帰るよ〜」



「分かった


まて
そこに隠れているもの出てこい
出てこないならわれから行くぞ!!」


?どうしたんでしょう?


ガサガサガサ



!!
なんということでしょう
獣人のライオンさんが出てきました!?


「どうしたんですか?
と言うよりなぜ私たちを隠れてみていたのですか?
そして何か御用ですか?



「弥生そんなに一気に聞いてやるな」



「だって気になります」


「それなら本人に答えてもらおう
どうなんだ?」


「俺は獅子の獣人のアカツキだ
さっき見ていたのは声をかけようと思ったがかけるのが怖かったからだ
俺は見てのとおり臆病だからこの前とうとう群れを追い出されてしまった
だからどうしようかと途方に暮れていた所にお前達が来たからな何とか声をかけてお前達と一緒に行動したら臆病じゃなくなれるような気がして話しかけようとしたのだがやはり俺は臆病者だから声をかけることすら出来なくてそこのフェンリルに見つかったんだ


頼むお前達と一緒に俺も行動させてはくれないか?」



ふーむ
なんと可哀想に
でも一緒に行動するかどうかは別ですね…


うーん
こうしましょう


「アカツキさん
私達は今ここで野宿することに決めました
それで私があなたを今夜1晩見て大丈夫だと思ったら一緒に行動するというのはどうでしょう?」


「それでいい
迷惑をかけるな…
それと俺のことはアカツキと呼び捨てでかまわない
それと敬語も必要ない」


「分かり…ンッン分かったよ
アカツキだね
取り敢えず今晩はよろしくね」


ー□ー■ー□ー■ー□ー■ー


「アカツキは何で臆病になったとか原因はあるの?」



「恐らくこれであろうという心当たりはある」


んー
じゃあ

「それを取り除くということはしなかったの?」


「取り除こうとして取り除くことが出来るものではい
俺のこの臆病の原因はいわゆるトラウマというやつだ


話は長くなるが聞いてくれるか?」


「ウンウン
もちろんだよ」



「そうか
では聞いてくれ



俺は幼い頃から仲の良かった友人が2人いてな
2人とも俺と同じ獅子の獣人で親同士が仲がよかったから必然的に俺たち3人もよく遊んだんだ


しかし3人だけで森に遊びに行った時に一人がもっと奥まで行ってみようと言い出してな
俺ともう一人は少しだけ反対したんだ
なぜ少しだけかと言われてもなやはりそこは好奇心があったからとしか言えないな
結局3人で森の奥に行ってみたわけだ


だが気がつけば1人居なくなっていた
慌てたさ
俺たちは2人で慌てて探して比較的にすぐに見つかったのだが
そのいなくなった友は魔物に襲われていてな
俺たちは二人とも武器なんて持ってなかったからどうにもできないと思ったのだが
不意にその襲われていた友人が俺たちに気がついて手を伸ばしたんだ
それを見た時に俺はカッとなって魔物を素手で殴りつけてしまったんだ


素手だというのが悪かったのだろうな
そりゃ子供だからあまりダメージは入らなかった
だが魔物を怒らせるには充分だったんだろうな
怒った魔物はもちろん友達ではなくて俺に狙いを付けてきた
俺もカッとなってしまったあとは段々と冷静になってきてな
目の前にいる魔物が怖くて仕方がなくなったんだ
咄嗟に友達に助けを求めて目を向けると
友達は俺のことなんか置いて2人でさっさと逃げ出しているところだった
つまり見捨てられたんだよ俺は
だからとりあえず体力の続くまで走り回ったり木に登ったりして逃げ回ったさ
そして体力も尽きてもうダメだと思った時に
気がついた大人が武器を持って助けに来てくれたんだ


そこからはもう早かったさ
大人達にとってその程度の魔物はどうともなかった訳だ
そうして救出された俺は体中傷だらけでいわゆる満身創痍って奴だったから
父の友人に担がれて街に帰ったんだ


家に着いたら父と母にこれでもかと怒鳴られて心配されたよ
どうしてあんな所にいたんだと聞かれた時も正直に行こうと言われて好奇心に勝てなかったと話したさ
そしたら父はその子ともう一人の子の家に怒鳴り込みに行ってしまったんだ
2人はどこも怪我がなく家族と楽しそうに食事を取っていたそうだ
それを見た父がその二人に怒鳴ったそうだよ
お前達は私の子が魔物に襲われているのを見て見捨てたのかと
更に悪いことに最初に襲われていたほうはまだ着替えていなかったようで
魔物に押し倒された時のままの服装だったから父が気づいてしまったわけだ
最初に襲われていたのは俺じゃなくてそいつだと
結局俺は傷が治っても暫くは家から出ることが出来なかったし
家から出ることができるようになってからも父によってその二人の友達からは遠ざけられるようになった
そして俺は人を助けても見捨てられたのがトラウマになったらしくて
何をするにもその時の記憶が蘇ってくる
そして何も出来ない臆病な俺が出来上がった訳だ」

コメント

コメントを書く

「ファンタジー」の人気作品

書籍化作品