異世界にてオズになりました

三日月

いち

私は今家にいます
と言っても滅茶苦茶シェイキングされてますけど…


なぜこんなことになったかと言うと
遡ること8時間前




今日は久しぶりに部活がお休みです!!
し・か・も
親がいません
もうこれは私に今日は寝て過ごせと言っているようなものだよね!!


という訳で
ベッドにレッツゴー!!


スヨスヨ


ウッなんかとんでもなく回ってる
しかも縦に横に斜めに…
なんでなんで?
とりあえず窓見てみよう


フラフラ


アレ?
ここどこっすか?
全然見覚えがないところにいるんですけど…
しかもココなんか高くありません?
落ちてません?


アレ?

嘘だよねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!


そこで冒頭に戻って家の中にいるのに滅茶苦茶シェイキングされてるという状況になるんですねハイ


というか誰か助けてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ



ー□ー■ー□ー■ー□ー■ー


ドスン


痛いお尻打ちました…
ほんとにトホホです
取り敢えず状況確認のために外に出てみましょう


そーっとそーっと


キィ


アレ?
何か大きなワンコがうちの前にいますよ?
アレ?
どちら様でしょう?
え?


「あの〜どちら様ですか?」

なんて分かるはずないで「我はフェンリルと呼ばれる種族だ」すよね〜


って分かるんですか!!
そうですかフェンリルさんですか…
なんか聞いたことあるような?
あぁ!
携帯小説でよく見る伝説の神獣!!


なんでそんな凄いのが家の目の前に?
と言うよりも
フェンリルって狼ですよね?
ワンコだなんて思ってしまいました…
こ、これは墓まで持っていくべき秘密ですねじゃないと私死にますね

…声に出してなくてよかった

所でフェンリルさんなぜこんな所にいるのでしょう?


ここは聞いてみるべきですね!!


「フェンリルさん何故このようなところにいらっしゃるのでしょうか?」



「簡単なことだ
我が日課の散歩をしている時に何かが落ちてくる気配があったから避けたところたまたま今お前が出てきたところの目の前だったというだけだ」


なるほど本当にたまたまだったのですね
そ れ よ り も

「フェンリルさんモフモフさせてくれたり、しませんよね〜」


ん?
アレ?
声に出てました??
え?


「別にいいぞ?」


マジですか?
本気と書いてマジと読みますか?


フェンリルさんがコックリと頷いてくれます
と い う こ と は
イヤッフー
モフモフです


フェンリルさんを家に入れて足をふいて部屋に通したらもふもふしてやります!!


「という訳でフェンリルさん家の中にどうぞ」



「何がという訳でなのか分からんがお邪魔するぞ」



ー□ー■ー□ー■ー□ー■ー



「さあフェンリルさん私のお部屋にいらっしゃいませ
そしてモフモフさせて下さい」


ペシペシと正座した膝を叩いてみます
すると


わーお
なんとフェンリルさん顎を私の膝に乗せて寝転がってくれました
キャー


モフモフがモフモフでモフモフしてます(思考回路が故障中)


モフモフモフモフ


ハッ私は今何を
アレ?


キャーフェンリルさんごめんなさい
そこまでする気はなかったんです!!


いやー
フェンリルさん正気に戻ってー


フェンリルさんモフモフされるの慣れてないから蕩けていらっしゃりました…



「フェンリルさん大丈夫ですか?」


「問題ない
ところでお前の名前はなんというのだ?」


「あっ自己紹介がまだでしたね
私の名前は江口えぐち 弥生やよいと言います」
急にどうしたのでしょう?


「そうかならば弥生我に名前を付けてはくれまいか?」


「な、名前ですか?」
名前ですか…
私ネーミングセンス皆無なんですけど…
どうしましょう


「そうだ我の名前だ
それによりお前との契約がなされる
契約をなすことが出来れば我はお前と共に行ける
それにもし離れていたとしても互いの場所がわかるからな」


ん?
ということはもしかしてフェンリルさん名前をあげたら一緒に来てくれるんですか?


キャー
これはすごい名前を考えてプレゼントしないと
何にしようかな


そうだ
「ムツキって名前はどうですか?」


「ふむ良い名だどのような意味が?」


「私のいた所恐らくこの世界からすれば違う世界ではそれぞれの月に呼び方があるんです
そのうちの新しい年が始まる月から3個目の月を弥生と呼びます
だからそこから考えたんですけどフェンリルさんは氷属性の魔法を使うって私の世界では言われてるんですよね
それで雪が降るのは1個目の月と2個目の月だからそのうち名前に向いている1個目の月から名前をとってムツキです

どうでしょうか?」



「ふむではその名で決まりだな
これからよろしく頼むぞ弥生」



「はいよろしくお願いしますムツキ」



本当に戦闘能力が私には備わっていないのでよろしくお願いします


ところでさっきからずっと気になっていたのですが


この世界には私のいた元の世界には無かったものがあるような気がします


なんというか空気に何かが混ざっているような…



「それは恐らく魔素の事だろう
この世界には魔法を使うために魔力というものが必要となるその源となるのが魔素だ

しかし普通は魔素を感じ取ることが出来るものはごく稀だが珍しいこととは重なるものなのだな」


珍しい?
この魔素というのは結構存在主張が激しいような?

気のせいかな?


「それは感じ取るために必要な資質がとても高いということだろうな」



それよりもムツキさんさっきから何気に私の心読んでいませんか?


「簡単なことだ先程の名付けによって回路が繋がったという事だな」


つまり名付けによっていわゆる念話が一方的に可能ということに?


「いや
双方にだな」


(このような感じだ
キチンと聞こえているだろう?)


!!
ホントだ
じゃあ分からないことなんかはムツキに聞けば大丈夫ですね


「そうだな
ただし急に聞こえてきたりしても驚かないように気をつけるのだぞ?」


はーい



ー□ー■ー□ー■ー


さあそろそろ出発しましょう!!
流石にあっちの世界に帰りたいからね
変える方法がきちんと見つかるといいなぁ


「そういえばムツキは私が帰る方法を見つけて帰るとなった時はどうしますか?
一緒に来ますか?」


「ふむそれもいいな
だがまずは、帰る方法を探すところからだな
それと念話のように話しやすいように話してくれて構わないぞ?」


「分かった
頑張るね」


ー□ー■ー□ー■ー


あ、歩きにくい
流石フェンリルがいるような自然豊かすぎるところだよ…


木の根っこと岩と膝まである草々のせいで全然進まないよー


いっそのことムツキ背中に乗せてくれないですかね?


「別にいいぞ?」

いいの!?


「言い出さなかったから言わなかったが別に乗せるのは問題ない
ただし我は足が速い
なのでしっかり捕まっておくように」


わーい
ありがとうございますムツキ
これで今日中にはこの森?抜けれるかな?


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